2021/05/26 のログ
アーテル > 「…っはー……ふ……ぅ、……んん……」

大きく息をつく。
あれからしばらくたった頃だろうか。
それとも、あまり変わっていないかもしれない。
曖昧に引き延ばされた時間感覚の中で、何とか押し寄せる波を留めることに成功はした。

「く、ふぅ……っ……」

顔を上げる。
今は無駄口をたたく余裕もない。
わずか紅潮した頬を夜風にさらしながら、ふらふらと立ち上がって。

「……っ………」

後はよたよたとよろけつつも、同族たちがいる方角を見ないように、
それでいて意識しないように努めながら、なんとかこの場を足早に去ることができた。


今回はきっと、ただ運がよかっただけだったかもしれない。

ご案内:「常世公園」からアーテルさんが去りました。