2021/09/30 のログ
セレネ > 様々なフルーツも豊富に店に並ぶから、お菓子作りも楽しくなる。
…いくつかのフルーツを使ってフルーツタルトを作るのも綺麗になりそう。
上手く作れると宝石のように輝やくから、作った後の感動もひとしお。

秋の涼し気な風が髪を撫でる。やんわりと舞う髪は、月の色と同じ色。
精神が安定しているのは今のうちだから、やりたい事はなるべくやらねば。
冬に近づけば近づく程気分は落ち込んでいくのだし。

…全くもって、癒えない傷というのは厄介だ。

セレネ > はぁ、と周りに誰も居ない事を良い事に溜息一つ。
虫は嫌いだが鈴虫の音色は綺麗だと思う。音色だけなら好ましい部類だ。

やる事も特にないし、一人物思いに耽っていると考えがちになるのは元居た世界の事。
考えた所でどうしようもないし、帰る術もないのだからもう諦めるべきなのは分かっているのだ。
…それでも、残してきた後悔がふとした時に首をもたげてくる。

己は幸せになってはいけないのだと。
改めて自身に言い聞かせるのだ。

セレネ > 『……ん、よし。帰ろう。』

この思考回路はまずい。このままでは落ち込む一方だから
切り替える為に膝を軽く叩いてその勢いのまま立ち上がる。
ぐっと身体を伸ばすと一つ息を吐いて。

月明かりに照らされながら、寮への道を歩いていこう。
月色の髪を靡かせて。

ご案内:「常世公園」からセレネさんが去りました。