2021/10/03 のログ
毒嶋 楽 > 「こんな天気で忘れかけてたけど、そういや何か怪しい噂が立ってるんだっけか。
 幽霊がどうのってまあ……もうすぐハロウィンだしな~」

そりゃそんな噂の一つや二つ出るかぁ、とベンチから腰を上げてぼやく。

「今更幽霊だ妖怪だって出て来られたところで、物珍しさもあんま無いっつーかねぇ。」

余計な仕事を増やさんで欲しいよ、と誰にでもなく愚痴をこぼして
楽は散歩へと戻っていくのだった。

ご案内:「常世公園」から毒嶋 楽さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
昨日、獣人力を手に入れました。
そう、いつもよりパワーアップしている美奈穂です。
この勢いで、あの言うことを聞かず、公園でどんぐり殻マナーの悪い大リスさんにめっとするつもり。

日曜日の早朝、その力を活かすために鍛錬です。
クークーッ
お手伝いしてくださる大型の動物さん。
その子に枕を持っていただいて、鋭い拳をしゅっしゅっです。
いいねいいね、と調子を合わせてくれる、白と黒が特徴的な動物さん。
大熊猫さんです。

実際には、獣人力なんてのもなく。
しゅっしゅっという風切り音も美奈穂の頭の中だけ。
てっふてっふ、ぽんぽんっと枕に程よい叩きが入っているだけです。

「ふぅ~・・枕を替えただけのことはありますわ」

10回ほどてっふてっふとして、動きを止め出てもいない汗をぬぐいます。
サンドバッグにしている枕、低反発ではなくそば殻。
固いのです。

幣美奈穂 >  
ぐーに握ったお手て。
拳、というにはなんとも柔らかそうで頼り無さそう。
まさしく、「ぐー」。
握りがおかしいわけではありません。
きちんと武道するような握り方なのですが・・雰囲気が「ぐー」です。
当たっても猫の肉球パンチぐらいとしか感じられない「ぐー」。
10回もそば殻枕を殴ったので、ちょっとひりひりする気がします。
なんかやり遂げた感。

くーくーっ

いいんじゃない?
というふうに大熊猫さんが美奈穂の頭を、その大きな掌でなでり。
もう片手にそば殻枕を抱えているのです。

めぇー

「あっ、そうでしたわね」

朝の鍛錬に付き合ってくださっているのは、きちんと労働報酬をあげるからです。
今の鳴き声、お腹がそろそろ空いているご様子。
そばの風呂敷包みのところへとことこ。
風呂敷を開きますとお重です。
ついてきて、両前足でそば殻枕を抱えながら覗き込んでくる大熊猫さん。

蓋を開けると、太い青竹が数本。
次の段を開けると、やっぱり太い青竹。
最後の段はまたまた太い青竹です。

「どうでしたかしら? 強くなってましたかしら?」

はいどうぞ、とそば殻枕を受け取りベンチに置いてから、青竹の一本を差し出します。

クークーッ

いいねいいねと鳴く、リップサービスな大熊猫さんです。

幣美奈穂 >  
美奈穂も朝食はまだなので、頂くことに・・ベンチに座り、青竹一本。
ぱかりと開くと、蒸しささみ野菜です。
そう、これは青竹を利用しました蒸し料理。
一段目がお肉、二段目がお野菜、三段目がお魚さんです。
同じような材料を使いますが、一緒に蒸すソースや餡掛けしたりと、味にバリエーション。
お魚は鮭だけですが、クリーム煮やバターソテー、甘酢餡掛けや海賊焼き風味などなど。
朝もしっかりとり美奈穂です。
しっかりといっても小食なのですけど。
サラダは柚子ドレッシングにしたのです。

美奈穂はお箸を使ってあむあむ。
お外で食べるのも美味しいですわね!
大熊猫さんは、先に中を食べてから、味が染みた青竹をばりぼり。
器まで美味しく頂くのです。

幣美奈穂 >  
お腹がいっぱいになったら、ちょっと一休み・・。
そば殻枕を持って、お腹いっぱいになって寝転んだ大熊猫さんのお腹に乗り。
そしてすやすや。

朝10時頃まで、公園の芝生の上で。
大熊猫さんの上に乗ってお休みスヤスヤする美奈穂の姿があったのでした。

ご案内:「常世公園」から幣美奈穂さんが去りました。