2021/10/18 のログ
ご案内:「常世公園」にセレネさんが現れました。
セレネ > 肌にひやりと刺さる風。代わりに空には金に輝く月。
寒さには耐性があるが冷え性な己にはこの気温は少し辛い。

公園内の自販機から温かな紅茶の飲み物を買い
手で包み込むように持つ。
じんわりとぬくもっていく感覚に心地良さげな息を吐いては近くのベンチに腰掛けて
まだ少し欠けている月を見上げよう。

満月までもう少し。月が満ちていく様を見るのもなかなか悪くないものだ。

セレネ > 小さなペットボトルのキャップを開けて一口。
己にとっては適温、人によっては温い温度の液体を飲む。

己は猫舌なので熱いものは苦手なのです。
脚を組んで小さな鼻歌。蒼はまだまだ金の月を眺めたまま。

冷たい風に運ばれるのは鼻歌と纏うローズの香り。
香りの方は、本人は全くの自覚無しだが。

ご案内:「常世公園」にイェリンさんが現れました。
イェリン > 買い物帰りの夜更け道。
ふわり、と鼻腔をくすぐる香りに誘われて公園に足を踏み入れる。
特別豪奢な花畑を構えているわけではなさそうだが、風に運ばれてくるのはローズの香り。
誘われた先にはペットボトルを手に空を見上げる少女の姿。

「――こんばんは」

どうして声をかけたのか、自分でも分からない。
香りに惹かれて? それとも月夜の下の少女に見惚れて?
ただ、穏やかな表情をした少女の姿に吸い寄せられるように、
つい声をかけた。

「初めまして、よね。
寮で何度か見かけてはいたのだけれど」

セレネ > はた、と一度蒼を瞬かせる。
聞こえたのは女性の声。

輝く月から綺麗な黒髪を持つ女性へと蒼を向け、

「えぇ、こんばんは。良い夜ですね。」

微笑みを浮かべながら己も相手へ挨拶を返した。
次に聞こえた言葉には

「そうですね、お初にお目にかかります。
…あら、そうだったのですね?変な所とか見られてないと良いのですけど。」

どうやら相手には認知されていたらしく、
少し恥ずかしそうに笑みを浮かべて首を傾げてみせた。
もし宜しければお隣どうぞ、と座っていた位置を少しズラし。

「寮住まいという事は貴女も生徒さんなのですね?
私は二年のセレネと言います。宜しくお願いします。」

今後また寮で会うかもしれないし、もしかしたら学園内でも会うかもしれない。
自己紹介と共、軽く会釈を黒髪の彼女へと。

イェリン > こちらを見据える蒼い瞳。
綺麗な二重のソレは街灯の下で煌めいて見える。

「少し風が冷たいのがネックね」

そう言って、少女は冗談めかして笑う。

「ん、お隣失礼します。
――数日前に入寮したばかりだから、周りが気になって色々見渡してたの。
そしたら気になっちゃって。綺麗な髪をしてたからすぐに覚えちゃったわ」

笑顔を向けられると、自然と自分も表情がほぐれる。
表情に出づらいタチではあるが、感情が無い訳ではない。
空けてもらったスペースに腰を降ろして、買って来ていたおしるこの缶を開ける。

「私は一年のイェリン。
スウェーデンから先週こっちに来たばっかり。
こんな時期に転入なんて妙かもしれないけど、
よろしくね。セレネ…先輩?」

呼び名に悩んで小首を傾げつつ、会釈に会釈を返す。
丁寧で穏やかな話方をする少女に対して、右手を差し出して握手を求めるが、受けて貰えるだろうか。