2021/11/11 のログ
ご案内:「常世公園」に飛鷹与一さんが現れました。
飛鷹与一 > 「――…眠い…。」

ここ最近、どうにも寝不足だ。
ちゃんと早めに床に着いても中々寝付けず、気が付いたら朝という事もザラで。
少し不眠症の気が出ているのだろう…薬などは貰っているが。

眠気自体はあるのに、寝付けないというのは本当にしんどい。
公園の隅っこのベンチに座り込んで肩を落とす。傍らには細長い銀色のガンケースを立て掛けて。

「…そういえば、あの配信凄かったなぁ…色々と…。」

普段あまり見ない動画配信サイトを偶々眺めていたのだが、何か凄いのがあった。
タイトルが…確か『神龍ファロン様の真の偉大さ』とかいう、何か…うん。

(…俺の”目”が反応してたから、神龍?というのも案外本当なんだろうけど…。)

ちなみに、内容は何故か水着姿の異邦人(特定の一部が大きかった)が体操を始めたり火吹き芸?をしたり。
挙句の果てに、リスナーの煽りコメントにブチ切れして壮絶?なレスバトルをしていた。

…新手の芸人なのかなぁ、と思わず眠たい頭でぼんやりと考える。
再生数とかコメント数はこの際置いておこう。内容がインパクト強すぎたし。

ちなみに、同僚とかにその配信の話を仕事の休憩中にしたりしたが、『お前そういう趣味?』と、変な目で見られた気がする。
明らかに誤解が多々あったので、そこは必死に解いておいたが。そもそもどういう趣味だというのか。

飛鷹与一 > (…普段、動画配信サイトあまり見ないからなぁ。ああいうインパクトが凄い配信多いのかな。)

むしろ、この島の配信者だと内容は色んな意味で多岐に渡るとは思う。
ちょっと斜め上にぶっ飛んでいたり放送事故とかも多発してそうな気はするが。

ちびちびとホットのお茶を飲みつつ、島に来て2年くらい経つけど、まだまだ驚きばかりだなぁ、と思う。

「…でも、気晴らしには助かるかな…。」

先の落第街での”戦火”や、ここ最近の不眠気味の状態を考えると、少し気が抜ける時間が欲しくもなる。
まぁ、単純に爆睡できればそれが一番ストレス解消になるのだろうけれど。

飛鷹与一 > 数ヶ月の休職・休学から明けて学業も風紀委員にも復帰はしたが…。
やっぱり『失恋』のダメージが尾を引いているのだろうなぁ、という自覚はある。
実際、あの後から食は細くなるわ寝付けないわ、無気力気味になるなどヤバかった。

――今は結構持ち直した筈なんだけど、不眠気味なのは矢張りまだ吹っ切れてないのだろう。

「……師匠に軟弱だと怒られそうだなぁ。」

本土で一時期、体術を叩き込んでくれた恩師を思い出して小さく苦笑い。
目の下に若干隈が出来ているのは同僚達からも指摘されている。
薬も効くには効くのだが、あまりそればかりにも頼りたくないのが正直な所。

飛鷹与一 > 体術の訓練――と、いっても少年が叩き込まれたのは護身程度の最低限のもの。
元より”動ける”者達に比べれば、そちらは才で劣ると最初に断言されている。
だから、努力で穴埋めをして付け焼刃を少しでもマシなものへと昇華させる。

(まぁ、俺の戦い方はそもそも相手に近付かせない――居場所を特定させないのが肝なんだけど)

メインは狙撃手…色々規格外な事をやらかすが…なので、後方支援以外はあまりしない。
だが、いざ近付かれたならばその対応策も考えなければならない訳で。

「…基礎しか教えて貰ってないようなものだしなぁ。骨組みだけで後の肉付けは俺自身でどうにかするしかない、と。」

飛鷹与一 > そもそも、接近戦をやると『死神』の異能の巻き添えというか余波を味方が食らう可能性がある。
自身の能力を知る風紀の一部の人達はそこを承知で、なるべく自分を前線に出さないように作戦配置をしてくれているが。

(…まぁ、そりゃ最前線で味方から流れ弾食らうみたいなのは誰だって嫌だろうし)

溜息と共にベンチから立ち上がる。今日もどうせあまり眠れないだろうが、体を横にするだけでも多少はマシだ。
傍らの銀色のガンケースを背中に背負い直しつつ歩き出して。

「――何時か、この『死神』が何とかなるといいんだけどな――。」

ご案内:「常世公園」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に深見 透悟さんが現れました。
深見 透悟 > 「うーーーーん、どうも土塊ボディは魔力の消耗がデカい気がする……
 分かっちゃいたが、理屈が違うってのは不便なもんだなぁ」

夜の公園のベンチに物陰二つ
一つはちょこんと座ったテディベア もう一つは意識なく倒れているように見える少年のもの
どちらも深見透悟の体ではあるが、今、透悟が入っているのはテディベアの方

「こりゃ図書館に忍び込むより、生徒になって授業受けたほうが都合が良さそうだな
 けど身元保証とか何もないし……さてどーしたもんか」

目を見開いたまま倒れているだけの少年を横目で見つつ、唸りながら腕組みをしようとするテディベア
しかし腕の長さが足りず、腕組み出来ていない

深見 透悟 > 「まあ昼間に幽霊の状態で授業中の教室に忍び込むのが良いんだろうが、怖い人らに目を着けられても困るしな
 んー、こないだの御使い様にもっといろいろ聞いとくんだった」

ほとんど世間話しかしてなかったしな、と数日前この公園での邂逅を振り返る
その時はまだ、隣でぐったりしている少年の土人形を作っている最中だった
たまたま通り掛かった天使を名乗る人物と過ごしたのだったが

「ま、後悔しても何か変わる訳じゃねえし
 前向きに前向きに、また誰か話し易そうな人が通るのを期待するしかねーかぁ」

んぅー、と背伸びをするテディベア
横に生死不明の人影が倒れていなければ、そこそこファンシーな状況ではあるのだが

ご案内:「常世公園」にイェリンさんが現れました。
イェリン > 夜の公園のベンチから聞える聞き覚えのある声に誘われて、足を運ぶ。
目の前には横たわりピクリとも動かない人影と、その隣には喋るテディベア。

「……私、知ってるわ。
こういう時に風紀委員っていうのを呼ぶのよね」

最近のテディベアは人を食べるのね、等と端末を取り出し電話をするフリなどしながら。

「また会ったわね、トーゴ。元気そうで安心したわ」

冗談よ、と一拍挟んでから小さく手を振り、
動ける身体を手に入れたらしい友人に、笑顔を向けた。

深見 透悟 > 「ぎゃーー!?食ってません食ってません!
 こんなの食ったら腹壊すって絶対、食いでも無いし!
 ふわふわ ボク悪いテディベアじゃないヨ!!!」

だから風紀委員呼ぶのはやめてー、と半泣きになりつつ声の元へと顔を向けるテディベア
今風紀委員を呼ばれたらと思うと今すぐこの場から逃げ出したくなったが、ヒト型のボディを置いていくわけにもいかない
せっかく夜なべして作ったのに持って行かれるかもしれないし
それならば担いで逃げれば、とも考えたがテディベアの細腕で土塊を担げる筈がない
とすれば風紀委員を呼ばれないのが一番だ

ここまでわずか数瞬で考えた透悟だったが

「ハッ、何だイェリンさんか……屋上の時といい脅かすなよもー
 ……ってアレ? 何で、俺だと、おわかりに? 初めてだよね?クマの姿で会うの」

最後に会ったときはまだ幽霊だった覚えがあると首を傾げて
思い切りビンタされたのだから、多少記憶が間違ってるかもしれないけど、と

イェリン > 「遠巻きに見たら酷かったわよ、
獲物を仕留めて勝ち誇ってるみたいだったもの」

言いつつ背伸びをしている所を遠巻きに撮ったのであろう写真を見せてくる。
夜闇の中明るく光る端末には、いかにも勝利の雄たけびをあげるテディベアと
物言わぬ死体と言った風体の一枚が写っていた。

「ん、初めてね。透明じゃない貴方に会うのは。
器があっても霊体のままでも、そこにいるのは貴方なんだもの。
声と、あとは空気っていうのかしら。それくらい気づくわよ」

それくらい、が人並の感覚と違う可能性は考慮していない様子で言い切る。
ボールペンにへばりついた状態で挨拶された日を思えば随分絵面が可愛くなったものだ。

「身体、創ったのかしら。拾ってきたわけじゃないわよね」

そっちには入らないのね、と言いつつテディベア姿の透悟を抱き上げて膝に抱くように乗せる。
ベンチに一人と一匹と未だ物言わぬ人型。
良くできたゴーレム、と思うがその割にはテディベアの方に残ったままらしい。

深見 透悟 > 「マジで!?
 嘘でしょこんな可愛い感じのテディベアなのに……あ、マジだ
 うわー……テディベアが動くのって傍目に見るとこうなのか……暗いとこだと不気味~」

端末に写った自分の姿を見て、思わず自分の体をそっと抱き締めるテディベア
よくこんな不気味なものを可愛い可愛いと皆して抱っこしたり出来るなあ、と一周回って感心すらするほど

「だ……よねえ?
 ふーん、やっぱ体質でそういうの分かるの? こう、霊感的な
 声、声かあ。そうか声かあ……俺そんな特徴的な声してたか?」

ふんぬ?と首を傾げるテディベア。自分の声と言うのは案外分からない物で
まあ声質よりも話し方とかそっち方面かな、と無理やり納得した

「あー、うん。こっちのクマさんは貰い物で、そっちで転がってるのは頑張ったやつ
 入ってると魔力消費がデカくってさー」

ちょんとイェリンの膝に乗せられ、だから皆テディベア相手だと距離感バグり過ぎひん??と首を傾げるのだった

イェリン > 「可愛いテディベアは諸手を挙げて立ち上がったりしないもの」

言いながら、膝に乗せたテディベアの脚を揃えたり腕を弄る。
本人が選ぶにしてはなかなか少女趣味な可愛らしいデザインに唸りながら抱きつつ。

「定着しちゃうと分かりづらくなるものだけど、
別に未来永劫テディベアでいたくてそうしている訳でも無いでしょうし、どこかズレて見えるのよ。
感じられるの――前も触れたし、体質かも知れないわね。そこばかりは」

自分の発する声も、自分で聴くと思っているのと違って聴こえるという。
ただ独特のテンションで語りながら動くテディベアが居れば気づくなという方が無茶だった。

「魔力消費、ね。核には何を使ってるのかしら。
仕組みとしては土人形よね?」

ぷにぷにと、倒れたままのその土人形の頬を突いたりしながら問い掛ける。

深見 透悟 > 「仰る通り過ぎてぐうの音も出ない!!!」

入っている先はテディベアとはいえ心は人間のまま
動作も全て人間らしさ全開だからか、確かにテディベアとして見ると不自然だろう
とはいえ外見は完全にテディベア。ふわふわのふかふかだし、
胸のワンポイントのリボンが可愛さをより引き立たせている

「なるほどなあ……まあ、こないだまで入ったは良いけど出方が分からなくて1週間ほどテディベア暮らしをしてたけど
 定着しなくて良かったわぁ……定着してたらどうなってたんだろ」

ハチミツとか食べる様になってたのかな、と想像してみる
うーん、赤いシャツとか着たりしていたかもしれない
そんな風に頭をひねる姿はやはりテディベアらしくは無くて

「核は特に何も。俺に縁のある物が何かあれば良かったんだけど、生憎何も無かったから
 その代わり容姿は本来の俺に限りなく近づけてある。そっちの方が入った時に不和が生じにくいと思って」

頬を突かれる人形は目を見開いたまま微動だにしない
自分の姿ながら不気味だよなあ、と思わず溢すテディベア

イェリン > 「見た目は凄く愛らしいんだけど、動くと台無しね」

どうしても元々の身体のクセなどは抜けたりしないのだろう。
手足の長さなども違うせいだろうか、様々な動きがぎこちなくなっているのが口惜しい。

「……追い出したりするのはできるのだけれど。
貰い物のテディベアにあんまり煙焚いたりするのは嫌だから適度に出入りしてくれてる方がありがたいわね。
テディベアがハチミツの鉢に手を入れてたらそれこそホラーよ」

野生のテディベアの発見報告先は祭祀局宛てだろうか。
赤いシャツは見て見たい気もするが些か形を寄せて本当にそちらによられても困ってしまう。

「縁ある物、となるとそうよね。異界から来たのだもの見つけようもないわよね。
ただ力の強い触媒を貸したって、相性が悪ければ元も子もないし…難しいわね。
形を、という事はこれが貴方の顔なのね」

まじまじと、目を見開いたままのその姿を蒼い瞳に映す。
いっそ近すぎるくらいにジロジロと、その造りを観察するように。

深見 透悟 > 「正論でポコポコ叩いてくるのやめて!」

台無し、とまで言われると厚意からテディベアを器として譲ってくれた友人に申し訳なく思えてくる
やっぱり大人しくしてる方が良いのだろうか、と悩み出すテディベア

「うん、出方を覚えてからイェリンさんに会って良かった……
 あんまり汚したくないからーってのもあってその人形も作ったんだし
 そんな事無いと思うけどなー、アニメのキャラクターとかで居そうじゃん」

赤いシャツ来てハチミツをかっ食らうクマ。あんまり深く掘ると怒られかねない

「生前身に着けてた物とかあったら良かったんだけどねー
 そうなの、世界が違うと魔術の勝手も違ってくるし
 ……というわけで、こっちの世界の魔術をもうちょっと習得出来たら、魔力消費も抑えられるんじゃないかなーって」

イェリンの膝の上でそんな事を言いながら、土人形を観察するのを見る
あの、ちょっと近過ぎません?模造と分かってても自分の顔が綺麗なお姉さんの顔の間近にあると思うと恥ずかしいんですけど!?と慌て始めるテディベア
一方、少年を模した土人形は瞬き一つせず沈黙している
よほど精密に術を施しているのか、間近に見ても人間とそん色のない外見をしている
ただ少し顔色が悪いのと、ふれると死体の様に冷たいことが生者とは異なるのだと主張しており

イェリン > 「……ごめんなさい、からかい過ぎたわ。
でも、貴方みたいに元気な人には窮屈そうって思ったのはホント」

愛らしい童顔の土人形の髪を撫でながら、言う。
それこそテディベアを抱く姿の似合いそうな、少年の姿。
目を見開いているせいで直視すると違和感があるが、整った顔をしているのだから。

「大事にしてるのね、そのテディベア」

出歩けば泥も被ろう、ホコリも付こう。
それでも大切にしたいという思いが感じられる。
自分の姿への愛着とは違った、贈り物への愛情が見える仕草に頬を緩める。

「こっちの世界の魔術、ね。
図書館で見かけたのは陽の光を動力源にするゴーレムなんかもあったし、手に馴染むものがあると良いわね」

極めて精巧に作られているせいか、近づけば息遣いすら聞こえそうで。
細いまつ毛や髪の質感に手を伸ばせば、それが生きた人の身体では無いのだと感じられてしまう。