2021/11/24 のログ
毒嶋 楽 > 「すぐ解ける誤解なんて有って無いようなものだし。
 気にするだけ野暮でしょ、第一印象なんてそんなもんだしねぇ。
 謝るなら、勿論反省と改善はする、って思っても良いかな?」

はぁ、と溜め息を溢し、頭を掻く。
正直なところを言えば、楽から少女に対する印象は割と宜しくは無い方だ。
当然だろう、一方的に怪しまれた挙句人の話を聞いてる気配もないのだから。
まあ、これも誤解の内だろうから、そのうち消えてなくなるのだけど。

「ぶすじま らく、ね。
 まあいいや、それじゃあミテグラちゃん、気を付けて帰るんだよ。
 それとこれは御節介だけど……風紀委員として熱心なのは結構だけど、もっと学ぶことがあると思うよ。人として、ね。」

楽にしては珍しく、辛辣な言葉になってしまうのも第一印象の所為。
こんな子でも風紀委員として活動できるという事は、裏返せばそれだけこの辺りが平和な証拠だろう、
とそれはそれで安心こそすれど。
とはいえ、不躾な言動は正すべき、と楽は思う。
ただの生徒ならいずれ身を以て学んでいく事だろうけれど、風紀を掲げるなら、と。

幣美奈穂 >  
「だめですわ・・ほら、前を向いて、お空を見上げる感じで。
 堂々と・・!
 大丈夫です!
 わたくし、ベテランさんですからっ!」

間違えたのに、自信満々な様子の美奈穂です。
えっへんっ、と胸をちょっと張る感じ。

「あっ、らくおじ様ですのね!
 はいっ、きちんと受付で聞いてみますのっ!」

らくおじ様、らくおじ様、らくおじ様・・と、小さくつぶやいて覚えるのです。
腕の中にウサギさんがいなければ、リュックからメモを取り出すのですけど・

「おうち、すぐそこのとこですから大丈夫です!
 はい、毎日風紀委員のお仕事も、修練も頑張っておりますわ!」

笑顔ではきはきと答える美奈穂です。
危ないところなどのお仕事とか、穢れや神性のモノが現れたりとか、空間の歪みがなければ。
普通の業務では安全安心な、お手伝いな仕事しかしてないのですけど。

徐々に、近付いている美奈穂です。
警戒心、もうまるでなくなっているのです。

毒嶋 楽 > 「ベテランなら尚更、自分の未熟さをちゃんと見なきゃいけないよ。
 風紀委員ってのはお巡りさん、困ってる人たちの味方なんだから。
 そんな人が、無暗に人を疑ったり、慮れないなんて本末転倒でしょ?」

子供に言うのは酷だという自覚はある。
しかし、飽くまで少女がベテランの風紀委員を名乗ると言うのであれば。
朗らかな口調であれど、確かに咎める言葉を並べる。

「仕事熱心大いに結構だけどねぇ、そもそも仕事をする以前に土台があまりにも未発達過ぎるね。
 まあ、そこは甘やかした周囲の責任もあると思うけど……
 俺ちゃんの言ってることがよく分からないなら、まずそこからだなぁ。
 それじゃあね、ミテグラちゃん。」

やれやれ、と頭をかいていた手を下ろして。
近づいてくる少女が街灯の照らす明るい辺りまで出てくるのを確認するとくるりと踵を返して歩き始める。
流石に教育指導は楽の立場で出来るものでは無いので、これ以上の御節介は無用だ。
そもそも相手が自分の言を理解してるとも思えない、であれば無駄骨にも程がある。

「風邪ひかないようにねー、ばいばーい。」

公園を出る前に一度足を止めて振り返り、軽く手を振ってから楽は閉店間際のうどん屋へ駆け込むべく足早に立ち去ったのだった。

ご案内:「常世公園」から毒嶋 楽さんが去りました。
幣美奈穂 >  
言われて、ちょっと目が泳ぐのです。

「えとえと・・ちょっと間違えちゃったのです・・。
 だ、だって。
 ため息とかぶつぶつとか・・」

しょんもりとなってしまう美奈穂です。

「そんなことありませんの!
 わたくし、もうオトナですもん・・」

ちょっとほっぺが膨らんでしまうのです。
子供あつかいされてる気がしたので。

「あっ、はいっ!
 あっ、背筋ぴーんとして、急いぎすぎて、転んだりしたらダメですわよ!」

楽おじ様をお見送り。
そして、うさぎさんと顔を見合わせるのです。
加護のおかげで寒さとかほとんど感じませんし、
その上うさぎさんを抱っこしているのでぬくぬくです。

「うさぎさん、今日はうちでお食事一緒にしますか?」

お家に帰ったら、今日はおうちにゃんこさん、帰ってきてるでしょうか?
今日のお夕食はお野菜たっぷりなのにするつもりになって。
ほのほのと家路にと、暗くなってきて少し怖いので、美奈穂的にはちょっと早足気味で帰るのでした。。

ご案内:「常世公園」から幣美奈穂さんが去りました。