2022/02/11 のログ
ご案内:「常世公園」に陸奥守 ネコさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にアリスさんが現れました。
陸奥守 ネコ > 放課後の常世公園。
大きな袋を手に、ゴミを拾って歩いている少女がいる。
ベンチの下を覗き込んで、火箸でゴミを拾って袋に放り込む。
立ち上がり、あたりを見回して、次のゴミを見つけて小走りで駆けより、また袋に放り込む。
やがてゴミ袋がいっぱいになれば、袋の口を縛ってゴミ箱に入れた。

「ゴミ袋一つじゃゴミ箱一杯にはならないわね……」

とは言え、ほぼ空だったゴミ箱は今の袋で半分ほど埋まってしまった。

「公共のゴミ箱をいっぱいにして誰もゴミを捨てられないようにするなんて、我ながらとんでもない悪事を思いついたものだわ……!!」

嬉しそうな顔で袋を取り出し、また公園に落ちているゴミを拾い始めた。

アリス >  
放課後に常世公園の前を通りすがると。
なんかゴミを拾ってる女の子がいた。

なんたる善行……眩しい…
たまには私も魂の純度(独自調査)を上げるために善行を積もう。
ガチャの結果とか良くなるかも知れないし。

「こんにちは、ゴミ捨てをしているの?」
「私も手伝っていい?」

笑顔で話しかける。
陰キャインパルスを放ちがちな私もこの状況で躊躇うことはしない。
しないっていうかしたくない。

陸奥守 ネコ >  
声を掛けられて顔を上げる。
ぱぁっと顔が明るくなる。

「手伝ってくれるの!? ありがとう!」

嬉しそうに笑う。
ベンチに駆け寄り、新しい袋を出して彼女に差し出す。

「今ゴミ箱を一杯にしてゴミを捨てようとする人を困らせようとしてるのよ」

意味の分からないことを宣いながら。

アリス >  
「うん、私もたまには」

新しいトングを錬成してカチャカチャさせながら。
たまには良いことしなきゃね、って続けようとして。

「………うん?」

ゴミを捨てようとする人を?
困らせようと………?
何の何の何……………?

脳内に銀河が出たけど。
ま、まぁ良いことをしていることを隠そうとするツンデレ的なものだと理解しよう。
できるかな。しろ。理解を。

「ゴミいっぱいあるしね、公共の場なのに」

実際、これは生活委員会でも困るレベル。
飲んだ後のコーヒーの空き容器を拾う。

陸奥守 ネコ >  
「ゴミ箱が一杯だったらゴミを捨てようとした人が困るでしょ。これ以上の悪事はないわ」

こちらはこちらで大真面目である。
ここでゴミ箱を勝手に撤去とか言い出さない辺り、悪事と言いつつワルになり切れていない感が感じられるだろう。

「ね。ゴミ箱あるのに、なんでその辺に捨てるのかしら」

かと思えばポイ捨てに怒ったりする。
煙草の吸殻を拾い上げてゴミ袋にイン。
分別もキッチリ。

「私、陸奥守ネコよ。あなたは?」

アリス >  
「悪事…………………悪事かぁ」

ああ、そうか。大真面目だ!!
ならこっちがすることはこう!!
サムズアップしながら笑顔だ!!

「ナイス悪事!」

なんか独特なノリだけど。いい子っぽい……?

「ポイ捨てしてるって感覚がないのかも」
「私、アリス・アンダーソン。よろしくね、ネコ」

敬語ダメでごめんね、と笑って花壇の空き缶を拾う。

陸奥守 ネコ >  
「ええ。悪事の一つや二つ働けないと、立派な不良になれないんだから」

でもやってることはゴミ拾い。
不良とは。

「よろしくね、アリス」

ポテチの袋が転がってきた。
拾う。

「悪事は悪事でも自然を大切にしないのは駄目よ」

アリス >  
「ネコは不良になりたいの?」
「その……どういう不良に?」

一応聞いてみる。
大丈夫かなぁ! 地雷だったりしないかなぁ!!
こんなところでドキドキしながら会話するんだからお前は成長していない!!
アリス・アンダーソン、お前に人生は重荷ッ!!

「一理あるわね、環境保護団体もこれには思わず苦笑い」
「ゴミ袋足りる? 錬成するけど」

私のオモシロ手品でね、と付け加えて。

「あとは……これはひどい、飲みさしのジュースを灰皿に」
「そもそも学生たちの街なんだからタバコの吸い殻がいっぱいあるのは問題な気がする……」

陸奥守 ネコ >  
「そりゃあもう、とびっきりのワルよ!」

ない胸を張って力強く宣言して見せる。
具体的なものは一切ない。

「ゴミ袋はたくさん持って……レンセイ??」

きょとん、と首をかしげて見せる。
一応ゴミ袋のストックは十枚ほどあるし、多分足りるだろう。

「二十歳超えてる人もいるだろうけど、未成年もいるんだから考えて欲しいわよね……ハッ、でも煙草って不良っぽい……!?」

アリス >  
「とびっきりのワルかぁ………」

とびっきりのワルってゴミ拾いするんだなぁ。
でも、最近になって風紀に討伐された斬奪怪盗ダスクスレイとかよりは良い。
平和で良い。平和バンザイ。

「用意が良くてよろしい」

マジックアームの先端に粘着テープがついたような道具を錬成し。
木に引っかかったままだった子供用の赤い風船を引きずり下ろす。

「学生たちの街なんだから子供用の風船を配っているのも微妙な気がしないでもなくもない」

学生結婚したとしても。
風船を握る年齢になるだろうか……

「それはダメー、肺に悪影響が出る……らしいわよ?」

自分も吸ったことがないからわからないけど。授業は受けた。

陸奥守 ネコ >  
「そうよ! こう、誰もが恐れるような、とびっきりのワル!」

今のところ恐れる要素はどこにもない。

「えっなにそれどこから出したの? あなたの異能?」

どこからともなくマジックアームを取り出した彼女に驚く。
それともイイ女だけが使える、胸の間から何でも出てくるというアレだろうか。

「でもでも、おじいさまは煙草吸ってるのにとんでもなく強いわよ。勝てたことないもの」

アリス >  
「………なれるといいね!」

ぐっとサムズアップ。
可愛らしい子だなぁ。ワルに憧れがあるんだなぁ。
いつか本当に悪い人に騙されたりしないことを心から願う。

「私の異能、空論の獣(ジャバウォック)は世にも珍しい物質創造系の異能です」

得意げにマジックアームをカチャカチャする。
これは高いところに手が届かない時によく作るガジェット。

「ネコのおじいさまは大人でしょ? 大人は自己責任で煙草を吸うものよ」

子供の間に喫煙をするとこう……色々と…ヤバい。
あ、ダメだ私!! 授業の内容うろ覚えになってる!!

陸奥守 ネコ >  
「なるのよ!」

ぐっと拳を握って宣言。
なれなさそう。

「へええええええ!! かっこいい! なんでも作れるの!? お金とか!? あ、でもお金作るのは犯罪だからダメか……」

悪事は働くが犯罪はしない。
ゴミも悪事も分別が大事。

「うーーーん……そっかぁ……」

カッコいいんだけどな、煙草、とぼやきながら火箸をかちゃかちゃ。

アリス >  
「うん!!」

だんだんこの子の人となりがわかってきた。
微笑ましい。
そしてこの子の前に続いている道を守って、風紀委員!!

「お金とか、純金とかプラチナとかサフランとか」
「そういう高価なものを作るのは犯罪なんだって」

伝聞。だってしたことないし。
日常で使える小道具を作れるのが最大のポイント。

「ネコが大人になったら自己責任で吸……やっぱ吸わないで…」

かっこよさそう、くらいの気持ちで肺を害するネコを私は見とうない。
かなりパンパンになったゴミ箱を指す。

「目標まであとどれくらい?」

陸奥守 ネコ >  
「ふぅん。でも作ろうと思えば作れるの?」

出来るならやって欲しい、とかではなく、単純に気になる。

「んー、でも吸わない。煙たいもの、煙草」

服に匂いが付くし、汚れるとも聞く。
煙草を吸うぐらいなら猫を吸った方がいい。

「んん、燃えるゴミの方はこの袋がいっぱいになったらちょうどぐらい? 空き缶は……蓋が開かないから、ゴミ収集の業者に持ってこうかなって」

自販機の横にある空き缶ゴミ箱は、悪戯防止のためか、蓋が開かない仕組みになっている。
なので近くのごみ処理屋さんにお願いするつもりである。

アリス >  
「多分作れる、かな……」
「構造としてはシンプルだし」

どうなんだろ。作ってみたら作れるのかな。
自分の異能には謎が多い。
将来的には、金より価値のある薬を生産する仕事につくのだから。
色々と調べたほうがいい気がする。

「そう! 煙草はけむたい! だからやめたほうがいい!」

なかなか話せる。
煙草が悪いとは言わないけど。煙草が良いものという印象もない。

「そっか」

ゴミの扱いになれている。
さては常習犯だな。なんて素敵なワル。

陸奥守 ネコ >  
「どういう仕組みで作れるのかしら。原子組み換え? でもそうだとすると放出するエネルギーはどこに行くんだろう」

腕を組んで考え始めてしまう。
異能に決まった理屈はないとは言うが、それでも何かしらの法則はあるはずだと思ってしまう。

「煙たいのは駄目よね。でも煙草吸ってる時の男の人ってかっこいいのよ……」

煙草そのものはともかく、それを吸っている男性はなんだかカッコイイ。
普段の三割増しぐらいにはなる気がする。
悩ましい。