2022/02/12 のログ
アリス >  
「大気中には万能の元素みたいなのが一定数あって」
「それを集めて使うイメージ……?」

ああ、自分のことながらなんて曖昧な!!
大いなる力には大いなる責任が伴う。
私はその責任を理解することが必要なのかも知れない。

そして今のやりとりでネコは頭の良い子だということもわかった。
エネルギー……どうなってるんだろうね。

「それは……ちょっと…わかる」
「刑事さんとか探偵さんとか吸ってて欲しい……」

悩ましい。
煙草を吸っている姿がサマになる人というのは確実に存在する。
そしてそういう人は得てしてかっこいい大人なのだ。

陸奥守 ネコ >  
「万能の元素……魔力とかそう言うのを直接質量に変換してるのかな……」

つい考え込んでしまう。
こういうのはイメージ力が大事なこともあるらしいので、あまり解明しようとしない方がいいらしいけれど。
それでも仕組みを考えてしまうのは癖みたいなものだ。
よく扇風機とかバラバラにして怒られていたことを思い出す。

「こう、朝起きた時に隣で彼氏が煙草吸ってる時に「煙草吸わないでよ」ってちょっと言ってみたいのよね……」

密かな憧れ。
それがどういうシチュエーションなのかはよくわかっていない。

アリス >  
「ああ、魔力適正はゼロです」

魔術の授業を受けたこともあったけど。
火の粉一つ出なかった。
……万能の元素ってなんだろ。
私は何を使ってこのマジックハンドを錬成したんだろう。

「!?」

思ったより大人でらっしゃる!?
彼氏……起きた時…つまりはそういうことだ!!

「は、はは……わたくしめにはなんのことやらさっぱりわかりかねる」

怪しい日本語を発しながら距離を取った。
ヤバい、年齢聞いてないけど実は年上だったりするのかなぁ!!

陸奥守 ネコ >  
「あ、そ、そうなの……で、でもほら、何かしらに特化してる人はそう言うことが多いって聞くし……」

魔力適正ゼロ。
なんだか言っちゃいけないことを言ってしまった気がしてしどろもどろ。

「??」

なんで慌ててるんだろう。
首を傾げる。

「でも彼氏なんていないんだけどね。彼氏出来ても煙草は外で吸ってほしい」

アリス >  
「いるのかなぁ、魔術も異能も達者で格闘も強いみたいなひと…」

いたとしても私が関わることは恐らくないだろう。
戦闘とか私がやることではない。多分。

「っていないんかーい」

ツッコミハンドが空を切る。
ああ、よかった。本当に……よかった。
何を安心しているのか自分が理解できないけど。
本当によかった!!

「そうだね、私も彼氏ができたら煙草は外で吸ってほしいと思うよ」

陸奥守 ネコ >  
「いるわ! 私よ! 魔術も大体何でも使えて格闘も強いわ!」

ドンと薄い胸を張る。
魔術も運動も平均以上だし、得意と言ってもいいだろう。
多分。
きっと。

「?????」

彼女の不安定さが自分の思わせぶりな態度から来ているとは露知らず。
頭の上に大量のハテナマークを浮かべている。

アリス >  
「へー、ネコって強いんだ」

魔術も運動もダメダメで、異能の一芸だけで生きてきたような存在だけど。
逆に言うとそういうのができる人への憧れはかなりある。
私もそうなりたいとまでは言えないけど。
リスペクトはしていきたい。

「だ、大丈夫………無問題(モーマンタイ)……サヴァビアン」

執拗に大丈夫だと言い続ける。
あっこれ大丈夫じゃないやつだ!!

自分の手に残ったマジックハンドとトングみたいなアレを分解して。

「私、そろそろ卒業だけど」
「また会えたら仲良くしてね、ネコ」

それじゃまた。と、手を振って公園を後にしよう。
ガチャ、良いの出るかなぁ!

陸奥守 ネコ >  
「い、いまはまだまだ敵わない人とかいるけど、そのうち誰にも負けないとびっきり最強のワルになるのよ!」

たぶん。
きっと。
おそらく。

「さヴぁ……?」

何語だろう。
様子のおかしい彼女におろおろ。

「そう、もうすぐ卒業……えっ」

先輩だった。
めっちゃタメ口で喋ってしまったしゴミ拾いを手伝わせてしまった。
いやワルだからいいのか?
ぐるぐるぐる。

「ぁ、あい! 良かったら今度遊びにいこう――です!」

結果中途半端な敬語ともなんとも言えないアレで頭を下げてお見送り。
見事な九十度。
その後無事にゴミ箱を満杯にして、空き缶をゴミ業者へと持っていき、今日もいい悪事を働いたとホクホク顔で帰るのでした。

ご案内:「常世公園」からアリスさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から陸奥守 ネコさんが去りました。