2022/03/20 のログ
追影切人 > 「…つっても、進路調査とかあれこれ聞かれんのも面倒だなぁ。」

進路調査の紙なんて、毎度『白紙』で提出しているので、教師から呼び出しなんて何度食らったか分からない。
そもそも、教師だってこちらの立ち位置なんて理解しているだろうに。
…まぁ、そもそも将来なりたいものも無ければ、目指すべき目標もあったもんじゃない。

「――ただ、斬りたいモンが出来たら斬る。そういう生き方が大半だったからな。」

仮に、自分に進路や将来が決まったとして…いずれ、必ず自分からそれを斬り棄てる。
そういう気質というか、生まれ持った業みたいなものは簡単にどうこうはならない。

「かといって、後ろ向きや停滞なんつーのもガラじゃねぇーしなぁ…ったく。」

自分の面倒な性質につい苦笑を漏らしながら、ベンチから気だるそうに腰を上げて。

「……そういや飯食ってねーわ…コンビニか外食で済ませるかね。」

呟いて、そのままブラリと独り公園を後にするのだった。

ご案内:「常世公園」から追影切人さんが去りました。