2022/04/30 のログ
ご案内:「常世公園」に矢那瀬陽介さんが現れました。
矢那瀬陽介 > 駆け足を止めてゆく。せわしなく響いていた足音以外聞こえなくなった静謐な公園でランニングしていたのはいつからか。
気がつけば額に珠の汗粒がが滲み、臓腑が酸素を要求して呼吸が乱れていた。
それでも少年は幸せそうにベンチに腰を下ろして額に浮かぶ汗を腕の裾で拭う。

「久しぶりに沢山走ったな」

心地よい疲労感に春宵の大気が心地良い……。
四肢をすっかりベンチに預けて自然と空に向く瞳が恍惚と星の瞬きを見つめる。

矢那瀬陽介 > 汗浮く躰も冷えてきて。
ぽん、と膝の反動の利を借りてしなやかに腰を持ち上げればその姿は公園から消えていった。

ご案内:「常世公園」から矢那瀬陽介さんが去りました。