2022/07/18 のログ
ご案内:「常世公園」にアーテルさんが現れました。
■アーテル > 黒猫、暑さに茹だる。
その毛色、熱を包んだり。
少しでも冷たく感じる木陰の下で、ぐったりと寝そべる猫が一匹。
家を持たぬ根無し草は、こういう時に文明の利器を頼ることができないわけで。
普段の姿より、ましてや狐の姿より今のこの小さな姿の方が幾分マシというレベルなのだ。
「………あぢー………
ほんとにあぢー………」
こんな日に舗装されたアスファルトを歩こうものなら足裏が大惨事なので、
猫は猫らしくおとなしく公園の隅っこで暑さを凌いでいたのだ。
■アーテル > 「………んぁー……」
こうして伸びてはいるものの、放っておいても腹も減れば喉も乾く。
無理やり寝てしまうのもよいのだけれど、煩わしい思いはできればしたくはないもので。
「……あぢーけどしゃーないかあ……」
のそ、のそ……
猫はゆるりと公園備付けの水飲み場へと進んでいって、
気だるそうに飛び乗ると、噴き出るタイプの蛇口の栓を回そうと。
「……あっち!これ、やっぱ熱もってんなあ。
おら。このっ。ちったぁ緩めっての」
前足でぺし、ぺし。
熱を持ったそれに長く触れるとやけどしちゃうからと、ネコパンチスタイル。
人間ならば容易なものだろうけれども、猫の手では力も器用さも劣るもの。
本人としては頑張っているのだが、なかなか水が出る程に緩んでくれません。