2022/07/19 のログ
■アーテル > 「―――ゎぷ!!」
そんな感じで無為な時間を過ごしていたように見えて、
案外僅かずつでも緩みは生まれていたらしい。
あるところで一気に栓が緩んで、水が勢いよく噴出した。
望んでいたものとはいえ、ここまでの勢いは必要なかった。
「っつめてえ!びっくりしたなあもー……
あー……でもきもちい………」
勢いよく噴出した水流で喉を適当に潤してから、
喉元にその圧を受け止める形で毛並みを濡らす。
普段その身に水気を纏うのは嫌がるものだが、今日の気温では話が別だ。
身体を冷やし、毛先に水玉を作るまで、じっくり噴水を浴びていた。
■アーテル > 「………よし。」
しっかりしとしと、毛並みを濡らした辺りで蛇口を締める。
これくらい潤っていれば、多少外を出歩いても暑さに茹だることもない。
その猶予に、今日の寝床を探そうという魂胆だ。
「んじゃ、さっさと出てくかね……!」
毛並みが乾くまでそう遠くない。
時間は貴重だと、黒猫は素早く公園を後にしたのだった。
ご案内:「常世公園」からアーテルさんが去りました。