2022/08/19 のログ
ご案内:「常世公園」に深見 透悟さんが現れました。
深見 透悟 > 「夏の夜と言えば~………お化けでShow!」

よいしょよいしょと全力でブランコを漕ぎながら、声高に宣言する影が一つ。
すっかり日も落ちて月が照らす公園は雰囲気抜群で、
こんな日は幽霊らしく誰ぞ驚かさないと気が済まない!と意気込んで来たは良いものの。
夜の公園で遊んでいる子供などそうそう居るはずも無く、こうしてヤケクソになって全力でブランコをしている始末である。

「共同墓地の方も空振りに終わったし、明日からなーにしよっかなーっと!」

ブランコはぐいんぐいんと高速で前後に振れ、手を離せば素っ飛んでいけそうなほど。
背中に括られたテディベアが心なしか涙目に見える勢いだ。

深見 透悟 > 「いやー、しかしこうも退屈持て余しちゃうとうっかり成仏するんじゃねえかって心配になっちまうよなー」

大丈夫か、俺透けたりしてねえか? と自分の姿(主に足)を確認する透悟。
その拍子にうっかり手を滑らせ、ブランコの勢いに乗ってそのまま射出され、見事に華麗に宙を舞う。
幽霊という種族(?)上、浮遊感には慣れていたもののそれはあくまで霊体での話。
こうして仮初とは言え肉体に入っての浮遊は、幽体でのそれとは違ってなんだか新鮮で

着地の事なんてすっかり考えていなかった

「ほぎゃぶ!?」

結果、地面に顔面ダイレクトアタック!
そして慣性の法則に従って顔面スライディング!
生身ならボロボロになるところだけれど、血の通わない肉体は見た目にはそれほどダメージは無さそうだ。
勿論それなりに衝撃は受けてるし、感覚的に痛い気はするのだが。