2022/11/20 のログ
ご案内:「常世公園」に佐々木勇さんが現れました。
佐々木勇 > 「……何か、いる」

平和な、昼下がりの公園。

「……しかし」

木々のせせらぎ、その葉が落とす影とは違う、影。

「……妖怪」

いや、今は怪異と言うべきだろう。

「……カグツチ、頼むわよ」

そして、私は静かに、穏やかな公園の真ん中で。

スゥオ……

刀に、熱を持たせ始める。

「……しかし」

どこだろう、この、何気ない日常に。

ご案内:「常世公園」から佐々木勇さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に佐々木勇さんが現れました。
佐々木勇 > あれは……?

「猫チャン……」

違う、草むらのあれでは、もちろんない。

ご案内:「常世公園」から佐々木勇さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に佐々木勇さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から佐々木勇さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に佐々木勇さんが現れました。
佐々木勇 > 「……あれだ!!」

それは、何の変哲もない木、普通の樹木。

「だが、あの樹からは、怪異の気配を感じる……!!」

樹そのものが怪異か、または寄生タイプか。

「……しかし」

今は、この昼の時間帯には、この公園にはそれなりの人がいる。

「……今夜」

また、ここに来よう。

ご案内:「常世公園」に佐々木勇さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から佐々木勇さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に佐々木勇さんが現れました。
佐々木勇 > 「まず、は……」

 私は、焔刀カグツチの熱を上げて、そのまま。

――ハァ!!――

 ターゲットに向けて、その妖気漂う「樹」に向けて、己れの刀から熱波を、軽く放った。

「……やはり!!」

 その「樹」が上げた。

――ザァ……――

 声ならぬ、声。

――ザァア、キィ!!――

 葉の揺れによって、私の剣圧に答えた、その声、金切り声に似た、葉擦れのそれは、到底自然のそれではない、そして。

 シュ、ウ!!

「……この、葉は!!」

 軽く、私の身体にかすった葉、それが私のセーラー服の右袖を小さく裂き、そして。

「……カグツチ!!」

 なおも襲ってくる「木の葉」を、私はカグツチ・コピーからの焔によって、強く薙ぎ払う、と共に。

――焔刀の、翼よ!!――

 その「樹」が、ユラリと揺れる身体を、赤黒く発光させつつ伸ばす、数本の幹、その「手」を私は身をよじりつつかわし、そのまま。

 パァア……!!

 焔刀カグツチからの力により、己の背に、紅き翼。

「……いざ、勝負よ!!」

 ザァ、ザァア……!!

 夜空に飛び交う、妖樹からの刃、朱の葉をカグツチの火焔で撃ち落としつつ、そのまま私は。

 ザァ……!!

 焔の翼をもって、強く、月夜に舞い上がる。

「……狙うは、一撃!!」

 あまり時間は掛けたくない、相手が樹ならば、炎に弱いと信じたい、ゆえに。

「焔刀よ、翼よ!!」

 一気に、私は身体に纏う二つの焔、カーボン刀の焔と、翼の焔によって、上空から。

――ザァウ、ア!!――

 その根を、幾多のそれを、あたかも多足昆虫のように公園の大地から離した、妖樹に向かい。

「ハァア!!」

 満月を背に、私は。

「……カグツチ!!」

 透き通った、夜の闇に包まれた公園の空から、月の光と共に、妖樹にと、強襲した―――

ご案内:「常世公園」から佐々木勇さんが去りました。