2019/02/07 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に北条 御影さんが現れました。
北条 御影 > この店は嫌いではない。
落ち着いた古風な店構えに、店内は重苦しくない程度に照明は控えめであり、
流れるBGMはシックなジャズ・ピアノ。
周囲の学生たちの会話は決して上品であるとは言えないが、それは構わない。
彼らの会話もまた、BGMの一つだ。

テーブルの上に置かれたカップに口を付け、優しい甘さのカフェオレで喉を潤す。

「……これで向いの席に誰か友達でもいれば、完璧なんですけどね」

ふ、と店内を見渡せば一人の客は殆どいない。
それもそうだ。今は下校時。皆、友達と一緒にお茶をしに立ち寄っているのだろう。

「……何か、浮いてませんかね私。
 いや、別に一人が嫌なわけじゃないですけども?
 そこはまぁ空気を読む人種なわけですから…」

と、誰に言うでもなく言い訳をしながらもう一口。
誰か、相席でも構わない、という奇特な一人客が自分以外にも居ればいいのだが―

ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 悠薇さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に栗川 有栖さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 悠薇さんが去りました。
栗川 有栖 > もこもこもっさり。
彩度の低い灰色ジャンパー着込んでお一人様ココア。

寒いし一緒に食べる人居ないし、かといって一人で帰ると寂しくなる。

「こーして、のんびり人の居る場所でゆっくりするのは乙だけど」

お一人様な事に変わりはありませんでした。
きょろきょろおどおど見回す挙動不審なネズミのような小動物ムーブで、共感できそうなお一人様を探してみたのでした。

北条 御影 > 「おや」

スタンド使いは―というわけではないが、似たモノ同士は惹かれ合うという。
視線の先に見つけたのは落ち着かなく辺りを伺う小動物のような少女である
歳の頃は自分より幾分か下だろうか。
此処はまぁ、お姉さんぶってみてもバチは当たらないだろう。

「どうせ明日には忘れてるでしょうし…っと。
 ねぇ、そこのキミ!一人なんでしょ?どうせなら一緒にどうかな。私も一人なんですよ、実は」

ん、と自分の対面の席を指さしてにっこり笑顔。
小動物のような少女の警戒が解ければいいのだが

栗川 有栖 > 「あ……」

お一人様同士の同類発見率は結構高い。
居ればの話だけど、今日は同類さんがいました。
年齢は多分上そうで、結構積極的に話しかけられましたね!?と目を見開いて驚いて。

「え、あ、は、はいっ。よろきょんでっ」

噛んだ。顔を赤くしてうつむきながらココアを持って席を立つ。
そして早足で席まで移動したのでした。警戒より前に恥ずかしさが先に立っていて挙動不審度増加中。

北条 御影 > 警戒は解けたかもしれないが代わりに思いっきり緊張させてしまった。
ちょこん、と席に座る少女に思わずくすり、と笑ってしまった。

「ようこそ、独り身のお茶会へ…と、思ったけどこうやって二人になったんだし改名すべき?
 ま、それはそうとして。キミ、この学園の生徒なんでしょ?
 私は北条御影。君は?」

普段より心なしか落ち着いたトーンでの問い。
落ち着かない様子の少女を前に、無意識に大人ぶってしまっているようで。