2019/03/25 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に猫宮 俊さんが現れました。
猫宮 俊 > 「はぁ〜……疲れた……。」

日曜日の夕方、他の時期なら混んでいそうなカフェテラスだが、今は島自体に人が少ないおかげでそれほど混雑していない。

テラス席で大きな街並を眺めつつ、注文したカフェオレをゆっくりと味わっていた。

「本当、学校だって信じられないぐらい広い……回るだけでクタクタ……」

ここに来てからまだ一週間も経ってないが、人が少ない今のうちに他の入学生よりも早く、学園のことを把握しておこうと張り切って朝から学生街に繰り出した……までは良かった。

しかし、そもそもたくさんのビルが立ち並ぶような環境に慣れてない自分には、1日色々見て回るというのはかなりの負担だったらしい。
あまり猫耳が目立たないようにと被っていたフードも外して、尻尾もダラりと元気がない。
完全に充電切れといった感じでまたカップに手を伸ばす。

猫宮 俊 > ここに来る前の自分が生まれ育った世界は、魔力で動くアイテムが発達していて、仕組みは科学っていう別のものみたいだけれどこの世界の機械にもある程度慣れはした。
でもこんなに高い建物とかは自分の世界には全然無かったから、何だかとても自分が小さく感じてくる。……どうやってこんなに大きいの支えてるんだろう?

それだけじゃない、詳しくは知らないけど……魔法にも色々とあるらしい。自分も知ってる魔法……西洋魔術って言うらしいけど、それ以外にも御札とかを通じて使う魔法とか、何をしてるのか全然わからない魔法とか、とにかく沢山ある。
自分1人で調べるには種類とかが多すぎて、全然理解できなかったぐらいだった。その辺は授業とかで勉強できるのかもしれないけれど……。

「……お金、どうしようかな」

この世界のお金なんて、もちろん持ってはいなかった。
僕みたいなのは珍しくないらしくて、学園の人もしばらくは気にしなくていいって言ってくれていたけれど、ずっとこのままじゃ行けない。
カウンターの向こうで飲み物を作っている店員さん……自分より少し背が高いぐらいだから多分生徒だと思う人物を見つめながら、こういうこともした方がいいのかなと、考えを巡らせる。

猫宮 俊 > 「……まぁ、学園に慣れてから、かな」

多分、まだ早いと思う。
きっと4月になったら授業とかについて行くのも大変だろう。だからそれに慣れてから、それからお金のことをお金のことを考えた方がいい。それでも遅くない。

1つ考えがまとまったところで、カフェオレを飲み干して、レジで当面の生活費と渡されたお金から代金を支払えば、フードを被ってカフェテラスを後にする。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から猫宮 俊さんが去りました。