2019/04/08 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「───はぁ……」

注文していたロイヤルミルクティーの前で、溜息をつく

クラスメートも、友人も見ていないからと最近はこういう場所で物憂げな表情をすることも多くなった
マドラーでくるくるとティーを混ぜていると、そのうち湯気も立たなくなってゆく
それなりに冷めてしまった頃、のんびりとその口をつけて…

「……ふぅ」

そしてもういちど、ため息

ご案内:「カフェテラス「橘」」に烏丸秀さんが現れました。
烏丸秀 > 「ご相席よろしいかな、お嬢さん?」

笑いながら少女の前の席に、返事も待たずに腰掛ける男が一人。
和装の男は、にっこり笑いながら、かつて愛した少女へ話かける。

「あ、ボク、カフェラテと今日のスイーツね」

店員(女性)にとびっきりの笑顔を向け、そして軽くいなされながらも男はへこたれない。
再び凛霞の方へと向き直り。

「で、今日はまた何の悩みかな? 目の下に隈ができてるみたいだけど」

伊都波 凛霞 >  
「あ、どうぞ───」

相席、相手が誰でも快くそう返事するその女生徒はすぐに表情を笑顔へとかえて返答を返す
が、すぐにその声とその顔に、見知った…というかよく知る人物だと気づいて

「なんだか久しぶり、烏丸くん」

そう笑って、カップを口へと運んでいた
悩みを問われ、その顔に言及が及べば、笑顔はちょっとした苦笑へと変わって

「うーん、悩みっていうほどのものでもないんだけど、
 あはは…相変わらず女の子の顔はよく見てるよねー。
 結構頑張ってお化粧で隠したんだよ?」

烏丸秀 > 「うんうん、久しぶりだねぇ」

ここしばらく会っていなかったが。
相変わらず美しい。いやぁ、この子を逃したとか、やっぱり凹む。
が、本人の前ではそんな気を見せずに。

「うんうん、ボクは好きな子の変化は見逃さないからね――うん、本当どうしたの? 凛霞が寝不足って、あんまり考えられないけど」

悩むくらいなら行動する。彼は、凛霞の事をそう分析している。
また、妹の事で何か悩んでいるのだろうか。

伊都波 凛霞 >  
「相変わらず女の子にちょっかいかけたりフられたりしてるんでしょ」

くす、と冗談めかして笑いながら、言葉で突っつく
こんなやり取りが出来るのも色々とあった過去があってこそ、ではあるが

「うーん、他人に相談できることならいいんだけどね。
 今回ばっかりは、解決方法が見えてるだけにちょっと凹んでるんですぅー」

口を尖らせて、ロイヤルミルクティーをぐいっ
悩みは悩みであれど、解決するのはもはや容易い
行動を起こせばいい、自分から
その踏ん切りがついていないから、悩むというループである

烏丸秀 > 「うーん、フられる前提なのは心外だけど、否定できないのが辛いねぇ」

大体粉をかけて、軽く付き合って、フられるの繰り返し。
フられなくても自分で捨ててしまう事が多いのがアレだが。
けれど、凛霞になら軽く話せるのは間違いない。

「解決法が見えてるけど、動けない?」

ふむ、と少し考える。
少々込み入ってるようだ。なにせ、彼女が躊躇する事と言えば……

「悠薇ちゃん関連かな?」

それぐらいしか思いつかない

伊都波 凛霞 >  
「私の中の烏丸くんのイメージってそんなだもん」

割と失礼なことだけれど、遠慮なくズバズバと言ってのける
どうやら彼女の中では彼は遠慮が不要な存在であるらしかった

「動けないんじゃなくて、動くのが…うーん…」

怖いから、とは言葉は自分の弱みを見せるということ
眼の前の相手は、それをして良い相手かどうか…凛霞の判断はNOだったのだろう

「悠薇のことだったら逆にもう吹っ切れてるからいいんだけど… …心配してくれてる?」

きょとんとした顔で思わずその顔を見つめて

烏丸秀 > 「ひどいなぁ」

ケラケラと笑いながら頷く。否定はしない。
だって、否定できる要素がないもの。

「……ふーん?」

動けないではなく、動きたくない、という事だろうか。
とはいえ、何故動きたくないかの理由は分からないのだが。

「そりゃ心配だよ、ボク、凛霞も悠薇ちゃんも好きだもの」

臆面なく好きだと言ってのける。
もちろん、LikeではなくLoveなのだが、いつもスルーされてしまう。

伊都波 凛霞 >  
「そういうところしか見てないからね~」

悪びれた様子も見せない
色々あって、そういう間柄に落ち着いたというのも、関係の中では珍しいもので

「いつも思うけど、どういう心持ちでそういうこと言うのかなー…」

ちょっとばかり呆れたような顔
ああいうことがあったあとで臆面もなく言えるあたりは、逆に凄いけれど

烏丸秀 > 「まぁ、そうだねぇ」

確かにそういう所しか見せてない。
彼にとっても凛霞は貴重な友だが、それでも、もう一度手に入れたいという気持ちは本物だ。

「だって、言葉にしないと分からないじゃない、愛ってさ」

臆面もなく言わずに後悔だけはしたくない。
だって、本当に愛しているのだもの。

「――にしても、そっかぁ、悠薇ちゃんの事でもないのか」

じゃあなんだろう、と考えても思いつかず

伊都波 凛霞 >  
「まぁ、それはそうだけど…」

それなりに手酷くフってしまったはずなのに、未だにこういう言葉を投げかけてくる
未練…などといったドロドロとしたものは、その口調や性格から感じさせないのだけれど

「そうだね、悠薇のことだったら私は恐れず行動できるもの。
 うーん…それにしても…」

コト、とカップを置いて

「烏丸くんに心配されるのは問題だよね…やっぱり頑張らないとかな…」

別の意味で自分に危機感を感じている…といったの微妙なジト眼表情

烏丸秀 > 未練は未練である。
ただ、ドロドロしたものは、相手の前では見せないだけだ。
だって、恰好悪いし。

凛霞とは別の意味で、烏丸もまた、彼女の前では見せられないものがあるのだ。

「えぇ、それはちょっとショックだなぁ。これでも、頼り甲斐はあると思うけど」

まぁ、荒事には向いてないけどねー、などと言いながら。
やってきた本日のスイーツ、季節のフルーツ盛り合わせに手をつける。

伊都波 凛霞 >  
「だって烏丸くん、そういうとこにつけ込んでくるでしょ?」

片方の手で頬杖をついて、空になったカップをくるくるともてあそぶ
おかわりをもらってもいいけど、今はいいや

「そういうトコみせずに、未練を断ち切ってあげるのも大事かなーって」

クス、と口元を綻ばせる
相手を想っているようで、からかっているようにも感じられる口調
眼の前の烏丸という男子がどういう相手が、今はもうよく理解っているのだ

烏丸秀 > 「ボクの事よく分かってるなぁ」

苦笑しながら認める。
愛する少女の為に、全力で働きながらも。もし、隙あらば再び彼は凛霞をモノにすべく、あらゆる手を尽くすだろう。
ぐぅの音も出ずに認めながら、グレープフルーツを味わう。

「でも、ボクはしつこいからねぇ。一度愛したものは、そうそう諦められないんだ」

凛霞の言葉の想い、からかわれているとしても、思わず頬が緩む。
だって好きなんだもの。