2020/06/28 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に烏丸秀さんが現れました。
烏丸秀 > 今日もウェイトレスのお姉さんのナンパに失敗。
まぁ、それは良い。季節のデザートを頼みながら、座席に腰掛ける。

「風紀委員会元違反部活生威力運用試験部隊……名前なっが」

呟きながらタブレットを操作して情報を調べる。
なるほど、つまりは落第街で暴れたい奴をそっくりそのまま風紀に取り込んでしまおう、という話らしい。

烏丸秀 >  
発想は悪くない、というよりも古典的なテロ対策だ。
現地の住民を武装させ、自衛の為の軍に仕立て上げる。
幾ばくかの戦力を軍事顧問として派遣し、現地のテロ集団に対する戦力として運用、正規軍を派遣するコストをカットする。
前世紀の超大国が盛んに行っていた手法そのままだろう。

「でもねぇ……これってつまり、『本気で落第街を管理しようとする』って事?」

烏丸は鼻で嗤いながら情報の検索を続ける

烏丸秀 >  
この男にしてみれば、まず『落第街を管理する』という発想が信じられない。あんな便利な物を何故莫大なコストをかけて管理しようとするのか。

「人間、何処までいっても何も出来ないクズってのはいるもんだよ」

紅茶を傾けながらポツリと呟く。

結局、何処にもなじめないクズというのはいる。落第街という底辺でしか生きられない人間というのは存在するのだ。
誰しもにとって、学生街で生活する事が幸福なわけではない。そんな『救いようのないクズ』すら救おうとするから、正義の味方なんて奴らはどいつもこいつも最後には破滅する。

「世の中にはねぇ、『みんなで仲良く暮らしましょう』って言葉すら守れない奴が居るんだよ」

烏丸秀 >  
そういう人間の隔離施設として、落第街は非常に優れている。
押し込んで死んでくれれば良し。勝手に出て来なければそれも良し。『学園になじめないクズ』を押し込んでおくゴミ箱として、勝手に殺し合いでもなんでもさせておけばいいのだ。外に出てこようとした時や、落第街内部で見過ごせない強大な力が出現した時だけ対処する。コストも最低限で学生街の治安を守る事の出来る、効率的な統治法と言えるだろう。

「相変わらずここのケーキは美味しいね」

お茶のお代わりを頼むのと同時にウェイトレスへのリップサービスも欠かさない。一顧だにされないけど。ちょっと凹む。

烏丸秀 >  
――とはいえ、見過ごせるものでもない。
最近はただでさえ風紀の活動が活発で、しかも違法部活を狩る違法部活なんてものまで出てきてるという。このままではジリ貧だと様々な違法部活が悲鳴を上げている状況だ。

「――よしっと」

とりあえず、いくつかの違法部活へ資金を送付する準備をしておく。こういう時にこそ支援しないと、あっという間に見限られてしまう。金は惜しむべきではない。

「ま、直接的な争いしてくれる分には良いんだけどね」

烏丸秀 >  
一仕事終え、ケーキを食べお茶を飲み。
会計を済ませると、カフェを立ち去る男。
ちなみにデートの約束は取り付けられなかった。残念。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から烏丸秀さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にヨキさんが現れました。
ヨキ > 昼下がりのカフェテラス。

空調の利いた二階席で、さまざまな料理が載ったワンプレートの食事を摂る姿がある。
サラダや肉、パスタがバランスよく盛り付けられたランチプレートは、彩りよく食欲をそそる。
アイスティーをお供に、何とも美味そうな顔をして料理を頬張っていた。

ヨキ > 偏食を感じさせない、順序のよい食べ方。
皿がぴかぴかになるくらい綺麗に食べ終えて、ペーパーナプキンで唇を拭う。

「ふう」

満足しつつも、“ご馳走様”にはまだ早い。
空いた皿を下げてもらう代わり、再びメニューの表紙を開く。
初夏の暑さに打ち克つために、デザートも食べておきたいところ。

ヨキ > この店には、シーズンごとの期間限定メニューも多い。
どうせなら誰かがお勧めするメニューを食べてみたい、と、周囲をきょろきょろ。
ヨキはときどき、こうしてお勧めのメニューや、ひいては話し相手を探すことが多かった。
相手が見つからなくても、それはそれ。昼食時を和やかに過ごすための習慣なのだった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に羽月 柊さんが現れました。
羽月 柊 >  
カフェテラス内は学生や教師だけが利用しているという訳でもなく、
他に常世島に住んでいるモノも来店する。

ヨキが辺りを見回すと、
「ほら、店なんだから大人しく。」という声が耳に入る。


柊は今日は息子と共に、ここに食事に来ていた。
その息子は友人を見かけたとかで、その子に元気に引っ張られて行ったのを見送りつつ、
子供同士で話すのも良いだろうと小竜2匹を連れ、席に着こうとする所だった。

男が持ってきたプレートには、そろそろ暑くなってきた最近冷菓が恋しく、
カラフルなアイスクリームが複数種、積み重なっていた。

ヨキ > ヨキの席からすぐ近く、小竜を連れた男のテーブルに目を留める。
席を立つ“息子”の後ろ姿に見覚えがあるような気がしたが、昼下がりの人混みに紛れてすぐに見えなくなる。

色とりどりのアイスクリームのプレートに、へえ、という顔をして。

「こんにちは。それ、美味しそうだな。
一目でアイスクリームが恋しくなった」

にこやかに笑いながら、給仕を呼び止める。曰く、“彼と同じプレートを”。
注文を終えた後、くすくすと笑って。

「失敬。つい真似をしてしまったよ」

羽月 柊 >  
暑さにうだりながら食べるアイスはさながらオアシスの喜びのようだが、
空調の効いた屋内でのアイスは、贅沢感があって良い。

近くで聞こえた声に視線を向けた男は、着崩したシャツにネクタイ、
くたびれた白衣を着ていた。


「こんにちは。…1人には少々量が多くないか?」
 
同じプレートを頼んだヨキに、
声をかけられると思っていなかった柊は少々きょとんとした桃眼でそちらを見た。

柊の頼んだプレートには、スタンドに留められたコーンに積み重なった3段のアイスと
カップに乗せられた2段のアイスであった。

ちなみにラインナップは、ちょうど今が旬の夏みかんとグレープフルーツのモノが一つずつ
マスカットの果肉が入った淡い緑色が目をひくのが一つずつ。
そこからコーンの方には定番品であろうチョコチップ系。

こういう段重ねのアイスの良い所は、季節限定も定番も一緒に楽しめるという点だ。

ヨキ > 男の返答に、平然と笑って。

「ははは、ご心配を有難う。
ヨキはこう見えて……、いや、見た目のとおりに大食らいでのう。
午後の仕事に向けて、英気を養おうと思ってな」

何しろランチプレートを先に食べたくらいだ、と、別段膨らんだりはしていない腹をぽんと叩く。

「君こそ、そちらの“連れ”と一緒に食べるのかな?」

連れとは二匹の小竜を指している。

「いやはや、突然済まなんだ。ヨキというよ。学園で美術を教えている」