2020/07/31 のログ
東山 正治 >  
「アー……しょうがねェ、また剱菊ちゃんから天引きだな。」

此の男の人柄がよく表れている。
はぁー、と溜息交じりに否定もせず相変わらず笑う、嗤う。

「状況も知らずによくもまぁまだ強がれんなァ、お前。呆れたぜ。」

「お前が何を言おうと、遅いよ。どうせやンなら
 あの時あの殺し屋を『何時も通り』やりゃ何もかわんねェのになァ。」

「……アー、無理か。お前、ケツもふけねェクソガキだもんな。」

「それとも……『神代 理央』に『成りきら』なきゃ、やってけねェのか?」

せせら笑う東山の瞳が覗き込む。
たった今、刺さった"楔"の奥を覗き込むように
椅子に持たれた理央へと、身を乗り出す。

「────"水無月 沙羅"ちゃん。だっけねェ?」

「可哀想に、『行方不明』だってさ。」

壁に腕を寄りかからせる。
東山を跳ねのけなければ、逃げ場はない。

「まぁ死んではないでしょ。断言してやるよ。"異能込み"でも。多分な。」

「正直今回の一件で無関係と言えば無関係よ?
 『神代理央』への言及で終わる一件だったけどさァ……。」

「このタイミングで、『行方不明』ってなァ……
 疑わない方がおかしいんじゃない?」

視線だけを、"落第街"の方へと向けた。

「……所で理央ちゃんってさァ、公安委員会<オレら>の仕事ってご存じ?」

神代理央 >  
「…言葉が下品だぞ。公衆の面前で公安が使う言葉ではないと思うがな」

フン、と呆れた様な溜息。
しかし、次いで彼から紡がれた言葉には、僅かに瞳を揺らがせる。

「……可笑しな事を言う。私が私に成りきる?何の理由があって、そんな事をせねばならない」

あの殺し屋からも『神代理央』も『鉄火の支配者』も殺す、と告げられた。
その言葉の真意が分からない――いや、分からないフリをしている。
それは、眼前の男にも同様。何を言っているか分からない、と言いながら。彼が何を言っているのか、理解してしまっている。

「……知っている。知らぬ訳がない。彼女は『行方不明』だ。
 本庁にも登庁した記録は無い。
 あの動画が公開された夜から、ずっと行方不明だ」

「…当然だ。彼女は強い。私よりもずっと強い。
 アイツが、沙羅が死んでなどいるものか」

男を跳ね除ける事も無く、静かにその瞳を見上げている。
其処にあるのは、恋人への信頼と、己に対する僅かな自嘲。
そして、漠然とした何か、への諦観。

「……一体何を疑うと言うのか。彼女に、疑うべき材料も事案も無い。
 明確な理由も無く、風紀委員を内定するのは職権乱用ではないかね」

そこで、彼に釣られる様に落第街の方向へと視線を向ける。

「……御存じも何も。基本的には諜報機関であろう。
 学園へ敵対する組織・人物の調査や司法権を用いた懲罰が、貴様達の仕事では無いのかね」

何を今更、と言いたげな瞳を彼に向けて、言葉を返すだろうか。

東山 正治 >  
「何の理由?ハハ……『言っていいのか』?」

「割とお前、ギリギリだろ?『自分』が『何をしてきたか』って『自覚』はあんじゃない?」

「……お前さァ、『そういうキャラ』はないでしょ?『鉄火の支配者』も『神代 理央』も」

「人を見下してさァ、ましてや"後始末"とか他人頼むタイプじゃないじゃん?」

「今更、『成りきって』『いい子』ちゃんのフリしようったって遅ェよ。」

それを過ちとは言わない。
東山は、別に何をしようが知った事じゃない。
『バレなきゃ犯罪じゃない』
此れが全てだ。もう、『神代 理央』も『鉄火の支配者』も白日の下に晒された。
この目の前の『少年』に、ひび割れた仮面にしみ込ませるように
歪んだ口から、煤けた言葉が吐き出される。

「……女ッてのはさァ……怖いよねェ。『思い込む』と一直線だ。」

徐に胸ポケットから、煙草を取り出す。

「『見限られた』なら、良いよな。『お終い』だからさ。心配する必要もねェ。」

「まともに顔を合わせたワケじゃないけど、『イイ子』だって事は知ってるよ。」

「────『死んでりゃ』まだ楽かもなァ?」

煙草の先端に、火をつけた。
白い煙が二人の顔面を覆う。

「いいんじゃね?『仇敵』追って敵討ち。知らねェけどさ、理央ちゃんなら"わかるんじゃない"?」

「『水無月 沙羅』が、どんな女か、さ……。」

くつくつ、と喉を鳴らして笑う。
そう、此の瞬間も"目"は笑ってない。

「そう、合ってる。……大体はね。此の『懲罰』ってのが曲者でさァ……
 『個々の判断』も入ってくるワケだ。所謂『状況判断』って奴?」

「特にさァ、違反組織がその場で解散促して抵抗しないワケないじゃん?
 普段なら、荒事は風紀委員に任せるけど……『そうも言ってられない』状況もあるワケよ。」

東山が、静かに、その耳元で囁きかける。

東山 正治 >  
 
 
 
      「────『水無月 沙羅』がもれなく『仇討ち』に『成功』したら、俺等も『対処』がいるよなァ……?」
 
 
 
 

東山 正治 >  
そして、ケロリと笑った。

「ま、いいんじゃねェ?理央ちゃんさ、いいよいいよ。そしたらさァ」

「『落第街の悲劇の少女!』って見出し作ってさ、堂々と記事にして、危険促してこ?」

「な?『何時もの事』だろ?それなら、協力してやるよ。ホラ。」

「"情報操作は公安の十八番だし?"」

無邪気に、天真爛漫に
満面の笑みを浮かべてやった。
それこそ、『神代 理央』が浮かべた笑顔のように。

神代理央 >  
「……ふざけるな」

低く発せられた言葉。
挑発だと分かっていても、それでも。
男の言葉に、無意識に怒気が籠ってしまう事を止められなかった。

「…私は公安と敵対関係になろうとは思わない。風紀と公安は、常世の治安を守る両輪」

「だから、手を取り合っていかねばと思っている。思っているが――」

軽く男の身体を押して、ゆっくりと立ち上がる。
背丈の高い男に比べて、随分と小柄な己は立ち上がっても尚男を持揚げる視線の儘。

「……私とて所詮『自分のケツをふけないクソガキ』でしかない。
公安との友誼を重んじた行動も、何時までも出来ると思うなよ?」

「この店での騒ぎは貸しにしておいてやる。
精々、掃除にでも勤しむと良い」

財布から取り出した数枚の高額紙幣を男に押し付け、此方を見守っていた客達の視線を浴びながら、険しい表情で店を後にするのだろう。
『誰も待たぬ』本庁へ。己の理想を傍果たす為に。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から神代理央さんが去りました。
東山 正治 >  
「……ヘッ。」

煙草を吸い上げ、白い煙を吐きだした。

「……あれが、『神代理央』ねェ……。」

特に追いかける事もしない、ただ去っていく背中を見送るだけ。
変わらないにやけ面で、煙草の味を嗜みながら少年の背中を見送る。
見送るだけ。何もしない。

「……ありゃ、相当『効いてる』な。」

名も知らぬ道化の殺し屋。
お前の刃は、確実に『神代 理央』を殺しに来ている。
最期の捨て台詞の様な開き直りに、苦い笑みを浮かべて肩を竦めた。

「やっぱクソガキだな。」

覆る事もなかった評価に、肩透かしを食らった気分だ。
もう聞こえない左側の音、指先でイヤホンを絡めればポケットに無造作にしまう。

「……にしても……。」

「……でなくてよかったァ~。『懲戒審査委員会』」

「あんな空気悪い場所行くくらいなら、まだシケクモ吸った方がマシだな。」

店員 > 「とりあえず弁償と片付け手伝えよおっさん」
東山 正治 > 「…………。」
東山 正治 > 「……ウス。」

今日の煙草は、苦い味がしたなぁ。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から東山 正治さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「・・・外出届けをしっかりだした。傷が一つでもついたらもう出されないって」

言いつつもカフェテラスを見つつも
空を見上げつつ、いつぶりだろう、こんなに休める時間を貰えたらは

「あれ・・・?なんで・・・?なんで某、涙をながしてるのでござるか・・?」

何故かわからないが、涙が止まらない
こんなにゆったりした時間は本当に初めてだ。

友達ができて、仲間もできた。覚えてもらった。そして一緒に居れる。

「あれ・・・?あれ・・・?」

言いつつも涙を拭うが、拭っても拭っても出てくる。

「わからないでござる・・・けど、この時間を噛み締めたいでござる」
いいつつもコーヒーを飲みつつ、ケーキを食べる。

持流 童男 > 「あぁ、そうか、某、ただの人間だったんでござるな」

本当に心の底から、そういった。

「・・少しだけでもいい、この時間を、この平和な時間を。謳歌したい」

マシュマロを食べながらも、ゆっくり噛み締めつつ、『食べる』幸せを噛み締めた。

持流 童男 > 「あぁ、今まで、急いで食べてたでござるからな、味わって食べれるのはいつぶりだろう」

言いつつも味わって食べる。

「本当はアール殿のもとに向かわなければいけないんだろうけど」

あぁ畜生。ご飯が美味しい

「ケーキが、美味しいでござる。コーヒーが喉を通るでござる」

味わって味わいつつも食べる。英雄になってから必死で常に必死で、やってきて頼れなくて急いで食べてた。

「・・・・幸せでござるなぁ」

また少し涙が出てきそうになった。

持流 童男 > 「味わって食べるものが・・・これほど美味しかったとは・・・」

「・・・今まで、目の前のモノに必死で、推したちの作ってくれてたご飯を急いで食べてたでござる。・・・・味がわからなかったでござる」

空を見上げて、味わって追加の注文をする。

「すいません、このオムライスと、コーヒーセットをお願いしてもいいでござるか。美味しすぎて味わって食べたいでござる。」

腹一杯に成るまで食べたい、味わいながらも。

持流 童男 > 人を見るカフェテラスはいっぱいだ、だけどそこに笑う人たちを見ながらも、

「これが、某たちが、守る世界・・」

笑顔で腹一杯に成りそうになる。オムライスとアイスコーヒーを味わって食べながらも。美味しそうに頬張る。

「あぁ、本当に投げ捨てすぎてたんでござるな。某」

思えば、救うことにいっぱいっぱいで、味がわからなかった

美味しくないと思えるときもあった。ただ味がわからなかった。

オムライスがなくなった。コーヒーが運ばれてくる。

「すいません。このウィンナーコーヒーと、ウィンナーと目玉焼きを」

言いつつもウィンナーコーヒーを 味わいながらも飲みながらも

ウィンナーと目玉焼きを食べる。味わって何回も何回も食いながらも

持流 童男 >


あぁ、 本当に 美味しいでござるなぁ




持流 童男 > 噛み締め、て味わって、嬉し泣きしながらも食っている。


生きている、当たり前のことを、当たり前にできる。これ程幸せなことがあるか。

そう思いつつ噛み締めながら、席に座って食っている。

持流 童男 > 「あぁ”がっごわりぃでござるなぁ!くそう!」

言いつつも涙を拭いつつも、味わって食べる。

「本当に、美味しすぎて、美味しすぎて、なみだがでてきちまうでござるよ」

どうしても涙が出てきてしまう。ウィンナーを頬張りつつパリッとした皮と中の肉を食いながらも味わって食っている

コーヒーは本当に、苦味があって、ミルクと砂糖を入れて飲んだ。一口ではなくゆっくりと。

持流 童男 > オムライスにスプーンを入れる。ふわっとした卵をとかした生地をゆっくりと食べていく、あつっとなるが、腹に温かいものが溜まるのが分かる。おかわりしたのだ!
ほっとしてコーヒーに口をつけてゆっくりと飲んでいく。苦味が口を彩る。


「美味しいでござるなぁ」
笑いながらも感触しつつも、本を取り出しす。魔法少女ブルーの本だいかがわしいものではない。

持流 童男 > 「あぁ・・・腹ァいっぱいでござる」

言いつつもお会計をしてから、そして今度友人と来ようと思った。


「ベニ殿と、水無月殿と、山本殿と、で来たいでござるなぁ」

少しだけほんの少しだけのただの夢に、胸を躍らせて病院へつくのであった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から持流 童男さんが去りました。