2020/09/01 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 夏季休暇も昨日で終わり。
多くの生徒は今日から授業が再開し、かくいう己も後期の授業が今日から始まった。と言っても、今日の授業はオリエンテーションが殆ど。
課題などを恙なく済ませ、委員会活動で単位も得ていた己は早々に切り上げて委員会活動へと向かう事に成った。

「……漸く警邏のシフトも余裕を以て組む事が出来るな。とはいえ、多くの人々で賑わう様になれば、違反組織の活動も活発化するだろう。気を引き締めていかねばならんが…」

窓際の良い席を獲得し、砂糖たっぷりのココアを優雅に味わいながら資料に目を通す午後。
山本も退院し、ラムレイ先輩も目覚め、漸く風紀委員会にも落ち着きが見えた――様な気がする。そうであって欲しい。

「後期は学園のイベントも多く開催される。公安と協力して、警備計画も練っていきたいところだが」

夕陽に照らされる資料がちょっと眩しい。
甘ったるいココアは、脳に良く糖分を回してくれる。

神代理央 >  
そろそろ、一年生の指導に当たらなければならない時期かもしれない。
この学園は厳密に入学時期が定まっている訳では無いが、4月に島の地を踏む者もそれなりに数がいる。
一通りの訓練を終え、或る程度の素質と本人の希望があれば、落第街やスラムの警邏にもそろそろ迎え入れたいところ。
先日、自分が勧誘した女子も無事風紀委員会入りしたらしい。戦力の増強は、何時だって喜ばしい事だ。

「風紀委員会への勧誘も行いたいところではあるし…こう、見栄えの良い者を集めて、そういった活動もしたいところではあるが…」

「文化祭がそういうきっかけになれば良いが。まあ、その辺りは急いで考える事でも無いか…」

そう言う事は、自分が考える事では無いだろう。
己の立ち位置は大体鉄火場である事だし。

神代理央 >  
「……そう言えば、本庁の百足騒ぎは一体何だったんだろうか」

要監視対象の少女を拘留していた拘置所に、大量の百足が現れたとかなんとか。駆除業者を呼んで事なきを得たらしいが、さて――

「…まあ、何にせよ。解決すべき問題も多いが、大きな問題が起こっている訳でも無い。世は事もなし、と穏やかに過ごしていたいものだ」

風紀委員会が落第街やスラムで激しい戦闘を行い、所属する生徒が負傷、若しくは死に至る等、本来はあってはならない事なのだ。
『無駄飯食らい』と呼ばれているくらいが丁度良い。それくらい、学園全体が平和であれば、それが風紀・公安委員会にとって最も理想形であることだろうし。

「…そうはいかないのが、難しいところではあるがな」

眺めていた書類を纏め、少し冷めてしまったココアを一口。
窓の外から眺める景色は、オリエンテーションや授業を終えて歩いていく多くの生徒の姿。
夏季休暇を終えて、再び活気に満ち始めた此の島の風紀を、護っていかねばならないだろう。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に時任時図さんが現れました。
時任時図 >  
「相席いいですかね」

そう、突然声が落ちてきた。
声の先にいるのは、黒髪の少年。
左右非対称の髪に、風紀の乱れた着崩した制服。
赤い瞳は片方だけ。
何故なら、左目は眼帯で覆われているから。
ちなみに、席はいくらでも空いている。
それでも、少年はそれに見向きもせず。

「いいですよね」

そういって、対面に腰掛けた。
メニューを手に取りながら。

神代理央 >  
投げかけられた声に、視線を向ける。
相席を求める"同僚"の姿と、選び放題の空席。
その二つに交互に視線を向けた後、小さく肩を竦めて頷いた。

「構わんよ。男と同席したい等という物好きが居るとは思わなんだが」

対面に腰掛けた眼帯の少年。
何か自分に用事でもあるのか。それとも、本当に唯の物好きか。
相席の理由に想いを巡らせながら、カップに口を付ける。

時任時図 >  
「相手が男か女かはまぁ大した事じゃあないでしょ」

メニューに視線を落したまま、そう少年は呟いて、店員の出した水を手に取る。
それをそのまま一気に飲み干して、「おかわりください」とまた差し出した。

「あと、お兄さん暇そうだったし。
 じゃあ暇な僕と一緒が好都合でしょ。
 そう思いません?」

神代理央 >  
「一人でいる事を一概に暇と断定されるのは、少々思う所が無い訳でもないが」

クスリ、と小さく笑みを浮かべてカップを置く。
纏めた書類を、邪魔にならない様に鞄の中に仕舞いこんで。

「自己紹介が必要かは分からんが。私は神代理央。風紀委員の二年生。同じ制服を纏う者同士、宜しく頼む」

先ずは自己紹介から、と、彼を静かに見つめながら穏やかな口調で己の名を告げようか。
そのまま彼の名乗りを待つかの様に、小さく首を傾げてみて。

時任時図 >  
「あ、じゃあ先輩じゃないっすか。
 僕は一年の時任時図っす。
 よろしくお願いします」

からっとした笑みを浮かべて、ジズも軽く頭を下げる。
軽く首を動かすだけ。

「ここのお勧めってなんかあります?
 ああ、先輩のお勧めでお願いします。
 店のお勧めは書いてあるし」

そういって、メニューを指さす。
当たり障りのないメニューがただ並んでいる。

神代理央 >  
「時任、時図か。覚えておこう。一年生ということは、4月入学組かな。学園や風紀の仕事には慣れたかね?」

穏やかな声色ではあるが、尊大な言葉遣い。
人によっては、偉そうだと思いかねない様な口調で、彼に言葉を紡ぐ。

「お勧め…か。ハニーカフェオレに、ガムシロップを3つ。
私は甘い物が好きでな。どうしても人より多少、甘味の強いものを勧めてしまいがちだが。
そういったものが好みでなければ、この店は紅茶が美味いぞ。チーズケーキと良く合う」

メニューの中から選んだのは二品。
ハニーカフェオレは、ただでさえ甘さが強い一品。
紅茶は、特に名高い茶葉を使っている訳では無いシンプルなもの。
どちらを選ぶかは、彼の選択に委ねるのだろうか。

時任時図 >  
「じゃあ、とりあえずそれ全部で。
 え? ああ、委員会とかには入ってないっすよ。
 四月からこっち一般生徒っす。
 ごくごく普通の」

店員にハニーカフェオレに紅茶、ついでにチーズケーキを全部頼みながら、椅子に深く腰掛ける。
強くなった日差しを避けるように、店員によって窓際席のブラインドが次々と降ろされていった。

「風紀って忙しいんすか?
 カフェで学生一人なんて暇オブ暇の象徴かと思ってたんすけど」

神代理央 >  
「……ああ、すまない。私に話しかけてくるくらいだから、てっきり委員会の同僚かと勘違いしてしまってな。4月入学組か。であれば、初めての夏休みを満喫して今日から後期授業といったところか」

少し悩んだ後、苦笑いと共に謝罪の言葉。
仕事にかまけている自覚はあったが、こういう思い込みをしてしまうあたり、ワーカーホリック極まっているかもしれない。

「人に寄りけり、かな。私は此の後、委員会街に向かう予定ではあるが、そうでない者もいる。
とはいえ、夏季休暇の間よりは余裕が出来たと言えるかも知れんな」

時任時図 >  
「謝るほどのことじゃあないでしょ。
 真面目なんすね先輩」

気安く笑いながら、ジズは届けられた紅茶を啜る。
遅れて届いたハニーカフェオレにもガムシロップを叩き込んでから啜り「うわあっま」と呟いた。

「余裕できたならよかったじゃないっすか。
 学生の身分で仕事漬けなんて笑えないっすよ。
 なんか色々あったんすか?」

チーズケーキを切り分けながら、そう尋ねる。
幾つにも切り分けたチーズケーキは全て一口サイズ。
まだ、手は付けない。

神代理央 >  
「過ちを改むるに憚ること勿れ、と言うだろう?間違えたのなら、素直に謝っておいた方が良い。それに謝罪など結局は自己満足でしか無いのだから、時任が気にする事でも無い」

謝っておきながら、やっぱりちょっと偉そう。
あっま、と呟いた彼の姿を見れば、クスクスと笑みを零して。

「夏季休暇中は単純に帰省等で風紀委員も少ないからな。その分、残った者で業務を回す必要があったというだけだ」

何かあったのか、と問われれば肩を竦めつつ、単純な話だと苦笑い。
切り分けたチーズケーキに視線を落とすと、器用なものだなと言わんばかりの感嘆の溜息。

時任時図 >  
「そういうのところが真面目なんすよ。
 先輩おもしろいっすね」

甘ったるいハニーカフェオレをちびちび飲みながら、チーズケーキをこれまたちまちま食べる。

「あ、マジうめぇ、お勧めセンスありますね。
 いやー、でもそれ聞いてると先輩帰らなかったクチっすか。
 仕事あり過ぎて帰れなかったとか?
 だった超ブラックっすね風紀」