2020/09/30 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 3日に渡る怪異討伐任務。
体力の消耗を避ける為、今夜は非番として申請している。
神宮司直轄の部隊となり、スケジュールを或る程度自由に決められる様になった事は、数少ないメリットの一つだろうか。

「……そう言えば、退院してから休暇を取ったのは始めてだったかな」

はふ、と甘ったるいホットココアで一息。
最近は、暖かい飲み物が身体に染みる季節になり始めた。
椅子に深く腰掛け、少しでも疲労を吐き出そうと深々と吐き出す吐息。

神代理央 >  
『怪異・朧車』
脅威度の高い怪異ではあるが、今のところ怪我も被害も無く恙なく討伐出来ている。
まあ、己の異能がああいった手合いの怪異に凄まじく相性が良い、という事もあるだろうが――

「…しかし、鉄道型の怪異か。取り込みたいな。再現出来れば強そうなんだが」

現在召喚出来る異形は、多脚・大楯・真円の三種類。
其処に、大型異形として鉄道車両型の異形を召喚出来たらな、とココアで喉を潤しながらぼんやりと思案顔。
今日は特に資料を眺めたりだの、端末を開いたりだのということもない。
流石に、連日連夜の怪異討伐で疲労が溜まってしまっただろうか。

神代理央 >  
方法が思いつかない――訳でも無い。
異形に取り込ませれば、何らかの結果をもたらすのではないかという仮説はある。
己の『真円』は、周囲の金属を取り込んで自己再生を行う。
その真円に、何らかの形で怪異を取り込む術を与えれば――

「……いや、流石に突飛すぎるか」

小さく首を振って、思考に芽生えた胡乱な考えを振り払う。
あの精神を蝕む様な魔力を吸収して以来、どうにも"力"を追い求めがちになっている気がする。
らしくないか、と吐き出す溜息はココアの香り。

神代理央 >  
まあ、こういった取り留めのない思考に微睡めるのも、非番――というか、休日の特権だろうか。
他にする事が無いのか、と問われれば。
恋人に連絡を取ってみようかとも思うのだが――

「……学校も休んでるみたいだし、体調を崩しがちな時期に遊びに誘ってもな…」

お見舞いに行こうかとも思ったが――彼女の『母親』に歓迎はされないだろうし。
小さく溜息を吐き出すと、残っていたココアを一息に飲み干す。

「――本庁で怪異の報告書でも作るか。急ぎでない事務処理を片付ける良い機会だろうし」

こうして、少年の休日は結局ほぼほぼ仕事で終わってしまったのだとか。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から神代理央さんが去りました。