2020/10/28 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
登庁前のひと時。
午後からの講義を終えて"職場"に向かうまでには若干時間がある。
肌寒くなってきた季節にピッタリの甘ったるいホットココアで糖分を摂取しながら、端末に表示された報告書や回覧メールなどのチェック。

「……行方不明者の情報は未だ有力なモノはない、か。
あのヒューリィとかいう男が、何かしら情報を知っていれば良いのだが」

「ハロウィンの警備体制は今のところ問題は無し。だが、本番は恐らく今週末油断したくはない所だが…」

画面をスクロールしながら、時々返信したり既読のチェックを付けたり。
こういう細かい事務作業は意外と減らないものだな、とちょっと溜息。

神代理央 >  
とはいえ、現状特務広報部は己一人である。
本来であれば、自由気儘に動くだけ。活動報告書も、上層部に出すとは言え基本的には記入内容も自由。
ではあるのだが…其処に至る迄些か好き放題し過ぎたというか。

何処にも所属していないのに、警邏部より警邏に出ていたり、落第街で暴れていたり。
そういう事を繰り返している内に、各部署とつなぎ合わせた顔は消える事も無く。自然集まる連絡事項や報告書を拒絶する事も出来なかった。

「………便利屋の類と勘違いされているのではないだろうな?」

荒事専門の便利屋…にされているとは思いたくないが。
自身の言葉に溜息を吐き出しながら、湯気を立てるココアを口に含む。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
そんな学生街で、既に風紀活動に精を出している美奈穂がおりました。
具体的には、あまり力を感じない怪異さん――ハロウィンのコスプレをしている店員さんなど――に、
脅してお菓子を渡して悪戯されるのをせびるのを注意しているのです。
脅したりせずに。
きちんとご挨拶と自己紹介して、それからお菓子を渡しなさい、と。
しない怪異さんには、懐刀の鞘でわき腹やお腹をつんつんしてます。

・・そして、苦笑する怪異さんから挨拶を受けて、
丁寧に頭を下げて返して。
お菓子を頂いて頭を撫でられていたのです。

「——他には・・あっ!」

懐に押収したお菓子の袋を入れながら、きょろきょろと風紀活動する美奈穂。
そんな美奈穂の目が、知っている男性を見つけたのです。

「理央お兄様!、こんにちはです!」

とてとて、普通の人が歩くぐらいの速度だけど小走りな美奈穂。
無邪気なお顔で近づいてくるのです。

神代理央 >  
端末に意識を集中しながら、もう一口とココアを呑み込もうとした矢先。
"お兄様"などと素っ頓狂な呼称で名を呼ばれれば、思わずカップを落としかけた。
とはいえ、己の事をそう呼ぶ相手に心当たりがない訳では無い。
こほん、と一息入れてカップをテーブルへと置いて、此方へ駆け寄ってくる少女へ穏やかな笑みを向けるだろうか。

「……こんにちは。元気が合って何よりだ。
幣は、ハロウィンを楽しんでいる真っ最中かな?」

こういう年頃だし、きっと純粋にハロウィンを楽しんでいるのではないか、と。
彼女の為に、対面の椅子を引いて座りやすい様にしながら、首を傾げて見せるだろうか。

幣美奈穂 >  
向けられる笑顔に、お花が咲くような笑顔が浮かびます。
おっとりした小走りでも、すぐに着けるのです。

「はいっ!。
 わたくし、きちんとはろうぃんに現れる怪異さんに注意してましたの。
 今日はもう、4人に注意しましたわ」

と、本人はきりっとした表情をしたつもり。
でも、雰囲気は相も変わらずほわほわとしてるのです。
椅子を引かれますと、きょろきょろっとします。

「——ご一緒の方とか、大丈夫ですの?」

美奈穂にしたら、一人でこういうお店でお茶をするのは難しいのです。
誰かご一緒だと思って、首を傾げさせるご様子に。
そんな声を掛けながら、対になるように小首を傾げさせてしまいます。

神代理央 >  
「………怪異…?ああ、成程……。そうか、それは大活躍じゃないか。街の風紀を守るのは風紀委員の大事な役目だ。
ハロウィンの時期は、怪異が街中に現れやすいからな。気を引き締めて頑張るんだぞ」

一瞬、こんな街中にと思いかけて――割と直ぐに、事の真相に思い至る。何せ、単位が『人』だ。
彼女の相手をしてくれたであろう生徒達に感謝の念を抱きながら、ほわほわした少女をにこにこと眺めているだろうか。

「…む?ああ、大丈夫。今日は…というか、私は大抵一人だからな。気を遣わせてしまったのなら謝ろう。
誰かと待ち合わせてお茶する、という事も余り無いからな。幣は、こんな風紀委員にならず、友達を多く作るんだぞ?」

暗に、友達少ないんじゃないかと言われた様な気がしてちょっと苦笑い。まあ、彼女に悪意が無い事は承知の上なのだが。
首を傾げる少女に、心配いらないと答えを返しつつ。何か頼むか?と声をかけてみるだろうか。

幣美奈穂 >  
褒められて、むふぅ~、と鼻高々な美奈穂です。
ちなみに、美奈穂が行く範囲は常世渋谷は遠く迷子になるので、
学生街内がせいぜいなのです。

「そうなのです!
 昨日も10人も注意しましたの!。
 ほとんど力を感じない怪異さんですけど、
 悪戯をせびるなんて変わった怪異さんですね」

この時期にだけ現れる怪異、毎年ながら不思議です。
押収したお菓子は、きちんと風紀委員会の事務局に律儀に提出してます。
まあ、事務の方が奥に引っ込んで、1分ぐらいすると。
ご褒美としてそっくりなお菓子袋を渡してくれるのですけど。

「ひ、一人なのですか?」

美奈穂、おののきます。
神代様、とってもオトナなのです。
美奈穂もいつかできるようになるでしょうか。

「あの、それならお邪魔します・・。
 はい!。授業とかでお友達たくさんです!」

と、草履を脱いで、椅子の上で正座してお座りです。
めったにこういうお店に来ないので、きょろきょろしてしまいます。
何か・・と言われて、何がありますのかしら?と。
神代様の前を見まして、匂いが漂ってくるのは・・ココア!。
幸せな味のやつです。

「あの、あの・・その、ココアとかお店に頼んで大丈夫でしょうか・・?」

ちょっと目尻を桜色に、顔を俯かせ気味で上目づかいに神代様を見て
そうお伝えするのです。