2020/12/06 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
此処でゆっくりと甘味を楽しむのも、随分と久し振りな気がする。
冬の寒さの厳しさに相応しい、糖度の高い甘ったるいココア。
合わせて注文したのは、シロップのたっぷりかかったホットケーキ。

「……ああ。書類は私の執務室で構わない。………うん、うん。そうだ。名簿と一緒に……。ああ、有難う。
戦死者のリストは、早急に頼む。名前も素性も怪しい連中だから、時間がかかるとは思うけど」

しかし、湯気を立てるココアもホットケーキも、余り手がつけられた形跡はない。
薄い通話端末片手に、窓際の席で話し込む少年が一人。

「……いや、そろそろ復帰する予定だよ。無事退院できたし、何時までも休んではいられまい。授業の遅れも、何とかなりそうだから……ああ、そうだ。うん。装備の手配は、任せる……が、此方も当てがある。あとで、メールしておくよ。
………ああ、うん。君も、風邪なんて引かないようにね。それじゃあ、また」

ピ、と電子音と共に通話を終了させて。
少し温くなったココアを、ゆっくりと一口。

神代理央 >  
特務広報部の活動を再開させる為の手続きは順調。
失った装備は兎も角、人員の補充については難しいものがあるものの、組織としての体裁は取り敢えず成り立っている、というところだろうか。

「……まあ、組織としての在り方は色々と問われるだろうが…」

余りにも急進的過ぎた特務広報部。
劇薬に近いその活動は、暫く厳しい目が向けられる事だろう。
ともなれば、大人しく違反部活でも狩らねばならないだろうか、とココアを啜りながら思案顔。

神代理央 >  
さて、ココアもホットケーキも完食し、そろそろ仕事へと向かう時間。
本庁の連中は、己に良い顔をしないだろうが――

「……まあ、慣れたものだしな」

小さく苦笑いを一つ零すと、カフェテラスを後にするのだろう。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から神代理央さんが去りました。