2021/01/30 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
何時もの様に、カフェテラスの一番奥の窓際。
通りを一望できる席に腰掛け、タブレットを操作しながら甘ったるいホットココアを嗜む少年。
ただいつもと違うのは…やたらと、上機嫌に見える事。
注文を取ったウェイターも首を傾げる程、機嫌の良さそうな少年の姿は珍しいものかもしれない。

「……まさか、捕虜を取ってくるとはな。いやはや、大金星じゃないか。ゴロツキの寄せ集めから、良くも此処迄成長してくれたものだ」

理由は簡単。
昨夜の戦闘において、妖刀使いの少女が隊員達を率いて襲撃者の一人を捕らえたから、である。
まだ直接捕虜と面談していないし、尋問内容も此れから精査しなければならないだろうが…何にせよ、敵に繋がるであろう情報源を得た事は大きい。

「……私がいなくとも、特務広報部は違反部活の脅威になり得る。
個人の武勇ではなく、組織として脅威対象となる。
目指した姿に少しずつ近付いている。本当に素晴らしい事だ」

気前よく賞与をばら撒き過ぎて、ちょっとだけ懐具合を気にし始めなければならない頃合いではあるが――成果に対して、報酬を惜しんでいては労働意欲が失われてしまう。
此度の成果にどう報いてやるべきか、と珍しく悩みがいのある事柄に頬を緩ませながら、ココアと一緒に頼んだフルーツサンドを頬張っていた。

神代理央 >  
「……さて、あいつらに負ける訳にもいくまいな。
私も気合を入れて働かねばな」

フルーツサンドもココアも綺麗に片付けて、食器を下げに来た店員にチップまで渡して。
上機嫌な儘、少年はカフェテラスを後にする。
己の職場に――風紀委員会本庁に向かう為に。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から神代理央さんが去りました。