2021/03/04 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」にシャンティさんが現れました。
■シャンティ > 「はぁ……」
吐息を一つ。最近、思い悩むことが多い。
「……失敗……だった、わぁ……」
目の前にはまだ湯気がたち、甘い匂いを漂わせるホットココア。そして、艷やかなフルーツとなめらかなクリームがたっぷりと詰め込まれた厚いフルーツサンドが置かれている
「まった、く……失敗、だ、わぁ……」
ため息のような言葉が漏れ出た
■シャンティ > 「あぁ……あぁ……で、もぉ……やっちゃ……った、こと、は……戻ら、ない……わ、よ、ねぇ……」
悲しげな声が紡がれる。覆水盆に返らず、の言葉通り――過ぎたものは取り戻せない。仮にできたとしたら、世界の因果を捻じ曲げる異能か大魔法であろう
「はぁ……」
数度目のため息が漏れた。目の前に置かれたココアは、まだ変わらず甘い香りと暖気に満ちた湯気を立てたままである。フルーツサンドもまた、艷やかさを保ったままそこにあった
「……さ、て……どう、しよ、う……かし、ら……ね、ぇ……?」
人差し指を唇に当てて考える
■シャンティ > 「鉄、は……熱、い……うち、に……打て……なぁ、んてぇ……いう、けれ、どぉ……」
とんとんと人差し指が唇を叩く
「……いっそ……冷ま、して……しまった……方、が……いい、よう、な……気、も……する、わ、よねぇ……?」
首を小さくかしげる。目の前のものには、未だに手を付けない
「そう、なる、とぉ……な、に……から……手を、つけ、た……もの、かし、らぁ……」
思案げに首を戻し、一つ息をつく
■シャンティ > 「そ、う……ね、ぇ……やっぱ、りぃ……食、糧……? 慎ま、しやか、に……おとな、しく……」
フルーツサンドを手に取る。旬の蜜柑をたっぷりと詰め込んだ、オレンジ色と白色のコントラストがシンプルでいて美しい逸品
「ん……む……」
小さく、かじりつく
「ん……あぁ……日常、も……悪く、ない、わ、よねぇ……ふふ」
くすくすと笑う
■シャンティ > 再度、フルーツサンドを口に運ぶ。二口、三口……
「……ん……ぅ……は、ぁ……」
ごくり、と最後の欠片を飲み込む。わずかに口の端に残った白いクリームをぺろり、と舌で舐め取る
「ごち、そう……さま、ぁ……」
わずかに微笑む
「さ、て……」
ホットココアのカップを手に取る