2021/03/06 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
「………ふう。少し遅くなってしまったな」
怪我も完治し、取り敢えずの報告書も仕上げて。
遅めの昼食を週末のカフェテラスで摂っている真っ最中。
土曜の午後、という事もあって若干人も多い。
友人同士、恋人同士、業務の打ち合わせ等々。
様々な人々が、軽食を楽しみながら話に華を咲かせていた。
(……この席を取れたのは、割と幸運だったかな)
学生通りを見下ろす二階の窓際。
麗らかな初春の陽光が、テーブルに置かれたフルーツサンドとホットココアを照らす。
くぁ、と思わず欠伸を零してしまいたくなりそうな…そんな、昼下がり。
■神代理央 >
多少問題はあるにせよ。
少なくとも自分は――自分達は、此の平和を守っている。
暴力に無縁な人々の日常を、きっと守れている。
「……であれば、それで十分。それ以上は、望むべきでは無いのだろうが」
最近の気温では、ホットココアは少し熱いくらいだ。
少しずつ頬張るフルーツサンドを時折ココアで流し込みながら、店内を見渡し、ガラス越しに外に視線を向ける。
「………何もかも、とは言い難いが今のところ大きな問題も無い。
それを喜ぶべきでは、あるのだろうな」
微睡に沈みそうになる意識をココアの糖分で覚醒させつつ。
ぼんやりとした言葉と共に、椅子に深く身を預けた。
■神代理央 >
押収した物資の数々。
その大半は廃棄処分ではあるが、一部有用な物も残されている。
医療物資や食料、生活用品は、落第街やスラムの住民への支援物資としてそのまま転用出来る。
薬物は"尋問"に役立つだろう。
車両については、其の侭此方で流用してしまっても良い。
余り価値が無いのは武器弾薬、生物兵器の類。
風紀委員会は別に武器に困っている訳でも無いし、違反部活が造った人造兵器を戦力として転用する訳にもいかない。
此の辺りは廃棄処分だろうな、なんて思案しながら、最後の一口を食べ終える。
(…ここは、煙草が吸えれば文句も無いんだがなあ)
流石に、真っ当な風紀委員が公衆の面前で喫煙する訳にもいかない。
というか、此処はそもそも禁煙だし。
温くなったココアで喉を潤しながら、そんな溜息を一つ。
■神代理央 >
さて、そんな遅めの昼食も終えて。
小さく背伸びをすると、荷物を纏めて立ち上がる。
「…今日は、連中も大人しくしていてくれればいいんだが」
そろそろ執務室に置くお菓子の買い置きもしておかないとな、なんて思案しながら、少年はカフェテラスを後にした。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から神代理央さんが去りました。