2022/08/30 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「あっ、夏の限定スイーツ今週まで…?!」
制服姿の凛霞は驚愕する
風紀委員であるため夏季休業期間中もちょこちょこと登校していた彼女であるが
帰り道でこの橘を通り過ぎるたびにこの夏限定スイーツのポスターを見ては
そのうち来よう! と思っていたのだ
まだ期間あるし慌てなくても大丈夫大丈夫
そんな風に思っていると時間はすいすいと過ぎてゆき…気がつけば
「い、いくしかない…!」
出来れば誰かと一緒に行きたかったけど、
この限定スイーツを食いっぱぐれルわけにはいかないのだった
■伊都波 凛霞 >
店内に入ると空調の聞いた涼しい風に晒される
窓際の席に案内されて、そこにつけば涼やかな店内の空気と日差しの加減が心地よい
「すいません!えっと、ふわふわパンケーキと紅茶とサマーフルーツのトロピカルパフェ氷で──」
すらすらと口から出る限定メニュー
おやつとしてはちょっと重めの注文だけど別腹別腹
メニューを復唱して去る店員さんを見送って、さてと一息
「は~…涼しい……」
エアコンの風が心地よい
まだまだ残暑の厳しい時期、外を徒歩で帰宅するのは当然暑いし汗もかく
凛霞も言っても普通の女子生徒
化粧崩れとか汗染みとか、色々気にしなければいけなくて大変である
無論、夏の美味しいものの誘惑に負けて体重も気にしなければいけない
大変である(復唱
ご案内:「カフェテラス「橘」」に紅李華さんが現れました。
■紅李華 >
「謝謝――你好你好!
嗯、うー、あいせき、いーい?」
おみせにはいったら、ヒトがいっぱい!
おみせのヒトが『あいせき』でよければ、ってあんないしてくれた。
てーぶるには、すごいスタイルのおんなのこ!
「胸围真棒――」
おぉ。
すっごいおおきい。
――袖の余る白衣を着た、お団子頭の少女は、テーブルに座っている女生徒に挨拶しながら、自分の胸を触って、持ち上げたりしていた。
小柄だが、極端に小さい訳でもない少女の胸だったが、そこに広がるのは驚異の格差だった。
なお、この少女は今年度から学園に勤務しはじめた、養護教員である。
優等生で風紀委員でもある女生徒なら、詳細に認知していてもおかしくないだろう。
■伊都波 凛霞 >
「あ、構いませんよ!」
のびりしていると店員さんが相席を伺いに現れた
勿論断る理由もないため、笑顔で快くお返事
少し小柄の女の子、あっとすぐにその顔…何より目立つすももの花にピンときて、笑顔を浮かべる
「紅(ホン)先生ですよね? お話するのはじめて」
少し嬉しそうな笑みでどうぞどうぞと相席を薦める
学園の教師と相席でお話なんてそこまでない機会である
さて、彼女が話している言葉は…うむ、大陸の言葉である
学園トップクラスの成績を誇る凛霞は当然外国語も単位を総嘗めにしている
つまり何言ってるか大体わかる
「あ、あはは…。没有这样的事。かな…?」
少し気恥ずかしそうに頬を掻きながら、そう答えて
「也是吃零食的时间吗?嗯…日语可以吗?」
どうなのかな、と思いつつそう問いかける
まだメニューが来るまでには時間があるようで
■紅李華 >
「謝謝――おー、汉语非常棒啊!
对――嗯、没有没有!」
おおー、とってもじょーず!
「嗯、ふーきいーんの、りんか、だよねー?
人家のこーぎ、みにきてたよね?」
たぶん、いりょーけいのこーぎだったとおもう。
「你好――んー、ここからー、ここまで、点心ぜんぶ!
あとーんー、みるくここあ?」
おみせのヒトをよんで、ちゅーもん!
ふふーん、ちゃんとひとりでおみせに入れるよーになったのだー。
――少女、李華は、女生徒、凛霞の対面に座って、メニューを開くと、限定からなにまで、メニューに記載されたデザート類を全て注文するのだった。
■伊都波 凛霞 >
「語学も色々勉強しているので」
褒められるとちょっとうれしい、ついつい頬が綻んだ
「あ、そうです。伊都波凛霞。覚えててもらえてたんだー嬉しいなあ。
卒業後がまだふわっとはしてるんですけど、スクールカウンセラーになれたらいいなと思って」
そう、それで彼女の講義を受けにいったのだ
これまでの3年間でたくさん見てきた、異能に悩む同級生や学友達
望まぬ力であったり、扱いきれない重圧であったり
普通の学生にはない悩みを抱える人達の手助けができたら、と
そう思って
どことなくあどけなさを感じる先生は、次々にメニューを総嘗めにしていく
…ひ、一人で食べるのだろうか…
「えっと…そんなに頼んで大丈夫なんです?」
苦笑を浮かべ、そう聞いてみた
■紅李華 >
「对!
没有~、あまいものは、んー、べつばら?」
たしかそんなことばがあった気がする!
「すくーるかんせ――嗯、生活顾问!
心理咨询、かうんせりんぐ、あってる?」
たぶんまちがってない、とおもう。
そーだ、臨床心理のこーぎで会ったきがする!
「んー、りんか、すごくゆーとーせい。
なんでもできちゃいそーだよ?
でも、生活顾问?」
かうんせらーどころか、どくたーにもなれるとおもう。
ふーきいーんもしてるから、もっとおっきなお仕事もできそう。
なのにどーしてだろう?
■伊都波 凛霞 >
甘いものは別腹
それには納得せざるをえない
…それにしても別腹、大きいなあとは思うけど
太っちゃうとか気にしないのだろうか…さすがに初めて話す人には聞けないけど
「そうですね、臨床心理!
んー、何でもできる、なんて言うつもりもないといえばないんだけえど…」
口元に指をあてつつ、んーっと考える
あえてライフコンサルタントを選んだのは…
「学園に三年間いて、やっぱり異能のことに悩んでる友達とかも一杯いたから」
「将来を考えた時に、そういう子の何か、力になれたらなー、って。
もちろん、簡単にできることじゃないと思うんですけど…」
そんな話をしているとパンケーキと紅茶がテーブルに運ばれて来る
ごゆっくりという言葉にはーいと明るく返事を返して、紅茶を味わってゆく
■紅李華 >
「おー、りんか、すごくいいこ!
とってもやさしーね」
だれかの力になる、かんたんじゃない。
本人、たくさんのヒトのイノチをなくした。
きっと、たすけた数より、ずっとおおい。
でも、りんか、それをわかってて、そうしたいって言ってるよーにおもう。
「んと、んー――いのーのことなら、嗯」
いのーについて、たくさんろんぶんある。
なにか、りんかのおてつだいになりそーなの――
「嗯、『異能は病である』、いのーのこと、いがくてきにけんきゅーしたろんぶん。
ちりょーきろくもあるし、せーよーいがくと、とーよーいがく、りょうほうのしょけんもきろくされてるから、さんこーになる、かも?」
本人もよんだけど、いのーのこと、すごくよくかんがえられてた。
診療記録、すっごく詳しく書いてあって、とってもべんきょーになったの。
「――あ、诶、诶!
人家のー!」
ここあとけーき!
あまいにおい、おいしそー。
――話しているうちに、こちらにも店員がみるくココアとチョコレートケーキとチーズケーキといちごのケーキを運んでくる。
第一陣でしかないが、すでにボリュームが凄い光景である。
なお、医学論文『異能は病である』は、学園でも閲覧できる資料として保管されている。
内容は異能は病であり、治療することが出来るものである、という趣旨で書かれた治療記録とその所感。
問診の記録なども詳細にあるため、ひとつの参考にはなるかもしれない。
■伊都波 凛霞 >
「そうなれたらいいな、ですけどね」
すごくいい子、やさしい人
そうなれたらいいなと思いつつも難しいことは知っている
だからこそ目指すのだけれど
目指さなければまず近づくこともできないのだ
「異能は病…」
そういう見解もあることは知っていたし、研究している人間がいるのも知っていたけど
まず寄り添うことを考えていた凛霞はまだ手を出していなかった部分
確かに参考になるかも、と覚えておくことにする
「わ、いっぱい…紅先生すごいね……」
ずらりと彼女の前に並ぶスイーツ群
ほんとにこれ全部一人で食べ切れるのだろうか…
はむ、とカットしたパンケーキを口に運ぶとふんわり、甘いバターをシロップの風味が広がるもっちり触感
これが紅茶に余りにもあうもので、堪らない
カロリー?それは食事中には考えてはいけないモノ
続いて本命、季節限定・サマーフルーツのトロピカルパフェ氷である
パフェとかき氷を掛け合わせた新感覚スイーツ
トロピカルフルーツとバナナアイスにレモンティーのかき氷を合わせた夏らしい一品である
「わー、きたきた!コレが食べたかったの~♪」
思わずテンションもあがるというものである
まずは写真を撮ろう!
■紅李華 >
「对、人家は、んー、どくたー、だから。
そーいうけんきゅー、すごくだいじ」
いのーなんてほしくなかった。
そういうヒト、たくさんいるから。
そんなヒトを治すのも、本人のおしごと。
「对对!
とってもおいしそーだねー!」
どれからたべようかなぁ。
「りんかのも、すごくおいしそー!」
えーっと、ぱんけーき?
あれもはやくたべたいなー。
「――おー!
真棒、真棒!」
なんだかとっても、きれーなのがきた!
えっと、これかな?
さまーふるーつ?
ぱふぇ?
「りんか、たのしそう!
あまいの、すき?」
しゃしんを撮るりんか、すごくしあわせそう!
いいなー、本人のもはやくこないかな?
――女生徒の幸せそうな様子を見ながら、李華もまた、自分の前に並んだケーキをあっというまに平らげている。
話している合間に、息継ぎするようにケーキが消えていくのだ。
その上、ミルクココアには、持ち込んだものなのか、小さな鞄から取り出した袋の中に入っている、白く四角いキューブをぼとぼとと大量に放り込んでかき混ぜている。
もはやそれはココアではない何かのように、ドロリとした液体になっていた。
■伊都波 凛霞 >
「なるほど…参考になります」
本職の方からの情報提供
忘れないように後でメモしておかなきゃ
そして真面目な話はそれはそれとして、スイーツタイム
「夏の間に絶対食べよう!って思ってなかなか来れなくって、
もう期間がないからいいや一人でも入っちゃえー、って今日来たんですよ♪
──? …せ、先生、それ」
ふと、スイーツをスマホのカメラに収め終えて紅先生のほうへ目を向けて、ぎょっとする
え、あの…その大量に放り込んでいるものはもしや…
「甘すぎません?大丈夫…?」
体調、崩したりしないのだろうか…
甘いものが自分同様好きなのだろうことはなんとなーく、わかるけど
謎の固形物を化したミルクココアを思わず凝視である
■紅李華 >
「おー、げんてー?
あ、こんしゅーまでってかいてあるね」
やった、本人、らっきー?
とろぷかるぱへ、食べられる!
「这个?
ぶどーとーだよー。
あのね、のーしんけーのえいよー!
りんかもいる?」
りんかも糖、たりないのかな?
「对、へーきだよー?」
あまければあまいほど、えいよーたっぷりだもん。
「――好的!
人家もとろぷかるぱへ食べたいー!」
お店のヒト、いっぱいもってきてくれる!
んふー、たべほうだいー。
――ココアはすでにココアを冒涜した固形物に変わっている。
李華はそれを平気そうな顔でずるずると呑み込んでいった。
次を配膳していいか確認にきた店員がぎょっとした顔をして、無邪気に注文を催促する李華に苦笑いを浮かべているが、それも仕方ないのかもしれない。
店員はひきつった笑顔のまま、チョコ、バナナ、ストロベリーのパフェと、橙、緑、茶のジェラートを李華の前に並べて戻っていくのだった。
■伊都波 凛霞 >
ブドウ糖…
うん、糖分なのはわかってた
「あ、私は甘すぎるのは苦手だから、このままでいいかなー…」
えへ、と笑ってご遠慮
一応普通の人間なので病気になってしまいます
そういう意味で大丈夫かどうか聞いてみたけど、きっと大丈夫なんだろう、うん
いざ限定スイーツのパフェに挑んで見れば、まさに絶品
甘さと冷たさ、それにレモンの酸味と紅茶の風味、そしてかき氷の触感が驚く程マッチ
これまで食べたことのない触感と味に舌が面白さを感じているような気さえしてくる…
ああ、これは食べに来て正解だった!
「ん~~♪ おいしっ♡
先生も頼むの?絶品だよこれー♪」
ころころと表情を変えてスイーツに夢中になる様子は至って普通の女子生徒である
先生も改めて注文をしているようだったがその数はやはり…
今度は支払い的な意味で大丈夫なのか心配になってきたけども…
「先生、結構くいしんぼうなんですね」
くすりと、今日この場所でそんな以外な一面を見れてちょっと得した気分だった
窓の外を眺めてみると少し雲の流れが早い
陽の光が傾くのにはまだ早いけど、もしかしたら一雨来るのかも
一服したらそろそろ出ようか、そんな気持ちでテーブルを見るとまさに色とりどり
なかなか驚きの速度で消化こそされているけど、別腹すごいなーと思わざるを得ないのだった
■紅李華 >
「是吗?」
りんかはあんまり糖いらない子なのかな?
ねんぴがいーのかも?
「ぜっぴん?」
すごくおいしーってことかな?
うん、りんか、とってもしあわせそーだし、きっととってもおいしいんだ。
「――为什么?
んえ、いつもこれくらいたべるよ?
哥哥、えと、おにいちゃんのおべんとと、あまいものたくさ――んーっ!」
おおー、ぱへ、おいしい!
どの味もぜんぶおいしいの、すごいなー!
「んーんー、この島、おいしーものたーくさんあるし、たくさんたべられるし、すごくしあわせー!」
軍にいたとき、ずーっときまったものしか食べさせてもらえなかったっけ。
ここにきてから、会のヒトも哥哥も、いろんなものたべさせてくれたなー。
――昔の事を思い出しながら、呼吸をするようにパフェとジェラートを食べつくしていく。
きっと別腹は異次元に繋がっているのだろう。
窓の外には目もくれず、次々と運ばれてくるデザートを、店員が目を剥くような速度で食べ続けるのだった。
■伊都波 凛霞 >
「! お兄さんがいるんですね」
紅茶を飲んで一服している中で、ふとその単語が気になった
お兄さんがいて、お弁当を作ってくれている、らしい?
それ+で甘いものをいっぱい食べているらしい
虫歯とか、怖そう
「ふふ、季節ごとにもたくさん色々なもの、食べられますしね。
この島にきて幸せ、かあ…」
自分は、大変容の後にこの島を訪れた人間の子供
つまり二世…生まれたときからこの島で過ごしている
外国語なども学び、外の国に興味がないわけでもないけれど、
まずはこの島で得られたことを、この島の人にお返ししたい
自分の楽しみはその次でも別に遅くなかった
そして、この島に来る人の多くは異能者や、異能に携わる人
決して明るい気持ちだけで訪れる人ばかりじゃない
そんな中で、この島に来たことで幸せだと語る目の前の先生は、島の住人としてなんだか嬉しかった
「ひと雨来そうですし、私はそろそろ。
紅先生、良かったらまた今度、お兄さんのお話とか聞かせてくださいね」
講義でもまたよろしくお願いします、とぺこりと頭を下げて、伝票を片手に立ち上がる
二、三、退店までに言葉を交わしたら、また夏日の照り映える通学路へと歩みだしてゆくだろう
■紅李華 >
「对!
哥哥はね、とってもつよくて、やさしーの」
本人のだいすきな哥哥。
まだいっしょにくらせないけど、それでも、今はむかしよりずっとしあわせだとおもう。
「真的?
――おー、水気がこくなってる」
りんか、どうやって気づいたんだろ?
ゆーとーせーだからかな。
きっと本人がしらないこともべんきょーしてるんだろーなー。
「好的、知道了!
人家、ほけんしつにいるから、いつでもあそびにきてね。
拜拜、再见りんか!」
あいさつがとってもていねい。
ほんとにいいこだね。
本人、ちゃんとおしえてあげられるかな?
「――ん~、很好吃!
人家もがんばらなくちゃ!」
せんせーだもん。
せいとにまけてられない!
「――あ、诶、诶!」
やった、本人のとろぷかるぱへきた!
りんか、すっごいしあわせそーだったし、わくわくする!
――行儀よく挨拶をして立ち去る女生徒に、小さな手を振って見送る。
そして自分の分の限定スイーツが来ると、大はしゃぎで食べ始めた。
この後、メニューのスイーツ全てを制覇した上で、さらに気に入ったものを三巡ほどするまで居座り、店員が目を回す事になったのだが。
本人はとても幸せそうに時間を過ごしたのであった。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から紅李華さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 凛霞さんが去りました。