2020/06/14 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に鞘師華奈さんが現れました。
鞘師華奈 > ファミレス「ニルヤカナヤ」。偶に足を運ぶそこに今日もフラリ、と足を運ぶ。
とはいえ、料理が目的というよりもコーヒーとかで何時間も粘るような、そんなノリだが。
窓際の目立たぬ一角の席を早々に確保すれば、アイスコーヒーを注文しつつ頬杖を突きながら適当にスマホを弄り始める。
そろそろバイトも良いのを確保しなければいけないな、と思うが面倒臭がり気質が中々意欲的にしてくれない。

「―――あぁ、どうも。」

ぼんやりスマホを弄っていたら、店員さんの声で我へと返り。
軽く会釈をしつつ、アイスコーヒーのグラスを手に取れば、早速ズズ、と一口。

鞘師華奈 > 真っ当なバイトは良いのは大体既に取られているだろう。出来れば面倒臭くない楽なのがいいが…。
まぁ、体を売るとかそういうのは論外だ。落第街は最近顔を出してないが――…。

(――とはいえ、美味い仕事には大抵裏があるってのが常だし)

アイスコーヒーを合間にズズ、と口に運びながらスマホをぽちぽち弄り続ける。
時々、覇気の無い赤い瞳を窓の外へと向けて人間ウォッチングの真似事。
知人・友人は殆ど居ないので通り掛かる学生やその他人物も見知らぬ者ばかりだ。

鞘師華奈 > 「――どうせなら喫煙席に紛れ込めば良かったかな…。」

ぽつり。いや、ここ喫煙スペースってあっただろうか?案外無かった気もする…偶にしか足を運ばないからうろ覚えだ。
半分程度、アイスコーヒーを飲み干しつつスマホを弄って眺めるのはとある掲示板サイト。
常世島のあれこれを語るようなそれだが、何か情報を探している、訳ではなくあくまで暇潰しだ。

(…よくもまぁ、こう真偽不明のあれこれがポンポンと出てくるものだと思うよ)

冷めた、というよりあまり感心が無さげな気だるい視線で掲示板の記事を適当に眺めており。

鞘師華奈 > 結局、この時点で何か女の気を惹く様な目ぼしい記事は見られず、スマホを見るのも飽きたかのスーツの懐に仕舞い込んで。
ちらり、と店内の時計を見て時刻を一瞥してからアイスコーヒーの残りをズズズ、と飲み干す。

さて、二杯目を注文するか別のものを飲むか――はたまた、何か軽食でも注文するか。
ふと気付いたように財布を取り出して中身を確認。…微妙に眉を顰めてから財布をまた仕舞い込んで。

「やっぱ、何かしらバイトしとかないとマズいかもしれないね、これは…。」

まだ、”蓄え”は多少あるが余裕をぶっこける程にある訳でもないのである。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に日下部 理沙さんが現れました。
日下部 理沙 > 「あー……すいません、相席いいですか」

至極、申し訳なさそうな声が降りてくる。
声の主は眼鏡をかけた、茶髪を後ろで軽く縛った青年。
背中には大きな白い翼がついている。とはいえ、この程度は常世島では別に大して珍しくもない。

「……なんか、他の席埋まってるみたいで」

景気が悪そうなヘタクソな笑みを浮かべて、軽く頭を掻いた。

鞘師華奈 > 「――?…ああ、私は別に構わないよ。そんなに長居する訳でもないからね。」

申し訳無さそうな声が聞こえれば、覇気の無い赤い瞳がそちらへと視線を向ける。
眼鏡を掛けて茶髪を後ろで軽く縛った青年がそこに居た。…いや、背中の大きな白い翼が凄い目立つが。

(――いや、まぁ常世島だから…羽が生えてるくらいは普通か、うん)

この島で生まれてこの島で育ったのもあり、今更背中に白い翼が生えているくらいでは動じない。
ともあれ、他に席が埋まっているのならば、面倒臭いが仕方ない…相席を了承するように頷いて。

「まぁ、この時間帯はそれなりに混むからね…仕方ないさ」

日下部 理沙 > 「すいません、ありがとうございます。
……あ、俺BLTサンドのセットで。飲み物はアイスコーヒーでお願いします」

店員に手短に注文を済ませて、対面の席に座る。
青年の青い瞳がテーブルの上を彷徨う。気まずい。
物凄く面倒臭そうな返事をされてしまった。
そりゃまぁ、自分だって同じ状況だったら多分不承不承って感じだろうし、気持ちは分かる。
気持ちがわかるだけに偉く申し訳ない。
青年は汗でずり落ちた眼鏡を軽くかけ直して、苦笑いを浮かべた。
愛想笑いのつもりだったらしい。

「あれ、灰皿は……ここ、喫煙席じゃありませんでしたっけ?」

話題を探すようにいきなり灰皿の事を尋ねる。
喫茶中の相手に言う事ではない。
青年は分かりやすくテンパっていた。

鞘師華奈 > 一方、女の方は丁度彼が店員さんに注文をしていたので、ついでに「すいません、アイスコーヒーをもう1杯。」と、注文しておこうか。
さて、面倒臭がりなのは確かで、実際初対面の相手と相席なんて面倒そのものなのだが…詰めが甘いのがこの女。
何だかんだで了承しているし、別に本気で嫌な訳でもない…暇潰しにはなるだろう。

しかし、汗で眼鏡がずり落ちているわ、愛想笑い?なのだろうが苦笑いになってるわ。
色々と挙動不審すぎるが、やれやれ…と、溜息と共に懐からハンカチを一枚取り出してそちらに放り投げる。

「ほら、一先ず汗くらいきちんと拭いておきなよ。…あと、私も久々に来たからね。
ここが喫煙席かどうかは実は知らない――…あ、すいません。」

丁度、また通り掛かった店員さんに面倒だが確認を。どうやら、一応は喫煙オッケーらしい。
見れば、近くに換気扇などもありよくよく見れば仕切りもきっちりしている。
適当に座ったつもりだったので、あまり意識していなかったが。

丁度、その店員さんが灰皿を二つ持ってきてくれたのもあり、ほら、と片方を彼の前へと置いておこう。

日下部 理沙 > 「ああ、よかった……ここまで喫煙者虐め倒す店になってたらどうしようかと思ってましたよ。
この前、中央駅いったんですけど、あそこの喫煙所閉鎖されちゃってて……お陰で駅前まで歩く羽目になって、もー大変で……あ、すいません、ハンカチありがとうございます」

初対面の女性から渡されたそれを使うのもどうなんだと普段は思うかもしれない。
でも、今の青年にそんな余裕はあんまりなかった。
ゼミのクソ教授の買い物に付き合ってクソ程荷物を持たされて、クソ程歩いて教授のアパートに届けた後なのである。
パワハラで訴えてやろうか畜生。
そんなこんなでへとへとになって辿り着いた先がこの喫茶店だった。
やっと休める。そう思ったら空いてる席は一つだけでしかも先客あり。
まぁ、そんな状況だった。

「いやー、ちゃんとオアシスってあるんですね。
あ、すいません、吸ってもいいです?」

懐からアークロイヤルと百円ライターを取り出して、そう尋ねた。

鞘師華奈 > 「とはいえ、以前より喫煙可能席のスペースは縮小されてるっぽいがね?…常世島も”外”も、どちらも喫煙者には肩身が狭くなりつつあるって奴だろうさ」

と、小さく苦笑気味に肩を竦める仕草。ハンカチについては別にいいよ、と緩く首を振って。

「――ああ、私も吸う予定だから問題ないさ。――それと、先に言っておくが年齢については不問で頼むよ」

と、懐から同じく100円ライターと、黒いアメスピの箱を取り出してそちらに箱を軽く振ってみせて。
ジッポライターが本当はかっこいいのだろうが、生憎と手持ちには無かったのだ。

ともあれ、彼にも喫煙を勧めながらこちらも片手で箱を開けてトントン、と指で叩いて1本抜き出し口に咥える。
手馴れた仕草で流れるようにライターで点火をすれば、ゆっくりと紫煙を吐き出して。

日下部 理沙 > 「みたいですねぇ、高額納税者なんですけどねぇ俺達。
……年齢については、まぁ……ははは」

うわ、この人、煙草の吸い方かっこいい……とか思いながら、青年も倣って紫煙を吐き出す。
ああ……生きてるって感じする。ニコチンが疲れた体に沁み渡る。
実際はむしろ疲れた体に鞭打ってるし、高額納税者でもなんでも将来の医療負担を増やしている身ともいえるが、今は知ったことではない。
吸い始めた途端に届いたBLTサンドに若干眉を顰めながら、ゆっくり煙草を吸う。
一回吸い始めたら途中であんまり灰皿に置きたくない。
フィルター近くまで吸い終えてからBLTサンドには手を付けることにする。

「えと、俺……日下部理沙っていいます、アナタは?」

何かの縁と思って、自己紹介をしておく。
喫煙者仲間も減って久しい。