2021/11/05 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に弓倉麻久良さんが現れました。
弓倉麻久良 > 私は今盛大に頭を抱えている。
ドリンクバーを頼んでコーヒーをいれ、
たっぷり砂糖とミルクをいれたものを一口飲んで、
同様に頼んだ時じくの香の木の実のタルトを一口食べ、
至福の一時を過ごし、
さぁ、頑張ろうとテーブルの上に宿題を広げ、
宿題に手をつけたまではよかった――よかったのだ。

「くっ……」

しかし、10分かそこらで手が止まる。
宿題の内容はそこまで難しいものではない、
授業できちんとやった所だ。
公式に数字をあてはめ答えを出す。
やる事もシンプル。
何の問題もなければ難しい事もない。
私が、そう、私が!
公式を忘れていなければ!

「殺せ……」

思わず頭を抱えてうなだれながらテーブルに肘をつく。
ええと、私はどんな公式を使えばよかったのだ。
参考書を取り出して見直せばいいのかもしれないが、
自分で思い出したいジレンマに私は苦悩している。

弓倉麻久良 > 「……」

かれこれどれほど悩んだことか。
心を落ち着ける為、震える手でカフェオレに手をのばし、
一口。
甘い甘い味わいが口の中に広がり、
心と脳を癒してくれる。
そして、私は第三の道筋を見つける事に成功する。

「――分かりませんでしたって提出すれば――!」

よしっと気合いを入れなおし、
顔をあげて小さくガッツポーズをする。
なお、その考えが通用するかどうかは、別の話であるが、
この時の私は気づいていない。

弓倉麻久良 > 「……」

ちらりと参考書にやって目を反らす。
決して参考書を開くのが嫌とかそういうのじゃないよ?
と自分に言い訳をしながら。

決して参考書を開いたらいろんな情報が飛び込んできて頭が痛くなるではないのだ。

「……」

きょどきょどと思わず周囲に助けを求めるような視線を送ってしまっているが些細な問題である。

弓倉麻久良 > 「……」

腕を組んで考える。
ここから自分に出来る事はというと……

「……やはり参考書を見ないとダメか……」

結局のところ、私にできるのはそれくらいである。
参考書を開いて、
微妙にする頭痛を我慢しながら公式をあてはめ問題をといていく。
とはいえ、難しい問題はどうにもならないので、
分からないになるのだが。

弓倉麻久良 > 暫くして宿題を解き終わると大きく伸びをして、
新しくカフェオレを入れ、
残ったタルトを美味しく食べて、
この場をあとにするのである。

明日もいい日になるといいななんて思いながら。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から弓倉麻久良さんが去りました。