2021/11/21 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に桃田舞子さんが現れました。
■桃田舞子 >
入店。
記入。
着席。
ファミレスはいい……仕事で荒んだ心を癒やしてくれる…
ヒューマン・ビーイングの産んだ文化の極地だよ…
というわけで休日に一人で遊び回った後に
午後からどこに行こうかなぁとファミレスに入ったわけです。
混んでるけど奇跡的に待たずに座れたのでよい日。
■桃田舞子 >
さーて、何食べよっかなー!
とメニューを眺めていたら早速問題発生。
後ろの席の女性が泣いている。
彼女の対面の強面の男性は沈黙したままだ。
ど、どうしよう。事情を聞くべきか。
でも今は風紀委員の腕章もなければ帯刀もしていない。
触らぬゴッドに祟りナッシングか……!?
■強面の男性 >
「ほら、お腹が空いたのはわかるけどもうすぐご飯来るから…」
■泣いている女性 >
「うん………」
■桃田舞子 >
いや女の人おなかすいてただけかーーーーーい!!!
そして男の人声やっさしいいいいいいいいなあああああああああぁ!!!!
可愛いか!! 可愛いの塊か、二人とも!!!!
フッ………心配ナッシングでしたね…
私もさっさとメニューを決めて温かいものを食べよう。
■桃田舞子 >
後ろの席の精神的幼女さんはご飯を食べるとニッコニコの上機嫌になってしまった。
男の人も優しい声で穏やかに話している。
私は………何を食べるか決めかねていた。
でもいつまでも悩んでいても正しい結論を出せるとは言えない。
悩みとはそういうモノなんだ。
時間さえかければ何もかも劇的に良くなるわけじゃない。
よし、決めた!!
イタリアンピッツァだ!!
ここにメキシコのタバスコたっぷり、
アメリカのコーラをお供にいただく日本流でいこう!!
早速注文。あ、ウェイトレスさん可愛い。
■桃田舞子 >
話していると、謎の人物が入店した。
白衣を着た、男性。
どうにもヨレヨレ。何日も研究に没頭した、という風情がある。
その男の纏う異様なオーラに、私は……ううん。
私たちは彼に注目せざるを得なかった。
そう、例えるなら。餓えた獣。
■白衣の男たち >
その時、白衣の男が増える。
後ろから来店した二人の男たち。
「おい、こんなところにいやがったのか!!」
「時間がないんだ、早く戻るぞ!!」
最初に入店した男を引きずるように店から去っていく。
■餓えた白衣の男 >
「た、頼む!! 待ってくれ!!」
「もう研究はコリゴリだぁぁぁぁぁぁッ!!」
引きずられて店から出ていった。
■桃田舞子 >
「………今の、何です?」
と、注文を取りに来ていたウェイトレスさんに思わず聞いてしまった。
■ウェイトレス >
「演劇部の方ですね」
「時々、新人の方の度胸試しにああやって小芝居を打たれます」
「店内での演技はご遠慮願っているのですが……」
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」にシャンティさんが現れました。
■シャンティ > 女は、人が多い場所が好きでもあり、嫌いでもある。今日は、好きの気分に傾いていたので人が多そうな場……ファミリーレストランへと足を向けてみた。しかし
「あ、ら……?」
流石に時間帯が悪かった。店内は人で一杯であり、待つしかない。といっても女は待つことに慣れている。別によいか、と思考しているとウェイトレスから提案がされる。
■ウェイトレス > 「あの、もし相席でもよろしければ確認をとってみますけれど……」
■シャンティ > 後ろにも人が並んでいて、さらにペア、もしくは其れ以上の組が多い。少しでも早めに消化したい、という思惑が透けて見える。それはそれで、よいか、と思い女は承諾をする。
■ウェイトレス > 「……あ、あの、すみません。店内、大変込み合っておりまして……もし、よろしければ相席でお客様をご案内したいのですけれど……よろしいでしょうか?」
ウェイトレスが恐縮しながら貴女にお願いをしてくる。
■桃田舞子 >
「あ、はい」
演劇部かぁぁぁぁぁぁぁ…………!!
常世祭とか、今、色々あるしなぁぁぁぁ………!!!
そして相席をウェイトレスさんにお願いされると。
快く頷いた。
「あ、はい。どうぞ!」
店内混み合ってるもんね。
こういう時は、助け合いでしょ!
そして入り口のほうを見ると。
目も覚めるような銀髪に、気高さすら感じる褐色の肌。
び、美人だッ!!
■シャンティ > 戻ってきたウェイトレスが、承諾されたこととを伝え席へと案内する。混雑しているとはいえ、やや無茶な提案を呑むということは少なくとも人の良い相手であろう、というのは想像できる。さて、どんなお相手か……
「ごめ、ん、なさぃ……ねぇ……? せっかく、の、お食事……邪魔、に、なっちゃ、ってぇ……」
座っていた先客に、いつもの気怠く甘い声で謝罪する。見えるのは、黒髪黒目の……可愛らしい、という表記で表現されるような少女。普通、といえば普通なのかもしれないが、それは万人に印象が良い、ともいえる。
「ん、しょ……」
小さな掛け声とともに、相手の目の前に腰を下ろす。優雅、というよりはのんびり、といった風情である。
「ふぅ……貴女、もう……注文は、して、いるの、かし、らぁ……?」
なにとはなしに、女は問いかけた。
■桃田舞子 >
気怠げな、それでも耳朶を打つ甘い声。
うわわ、すごい美人だ……!!
物語の中からそのまま出てきたみたいな。
「いえいえ、私も一人でこのテーブルいっぱいに料理を並べるわけではないので」
にへら、と笑ってどうぞどうぞと。
ゆったりとした動作が気品を感じさせる。
どこかのお嬢様なんだろうか。
「はい、イタリアンピッツァとコーラを」
「注文が遅かったのでまだ来てはいませんが…」
メニューをはい、と渡して。
■シャンティ > 「ん……」
笑う様子、仕草……読めるものは、愛おしく可愛らしい日常なそれ。これは、悪くない出会いだろう、と女は考える。
「ピッツァ、と……コーラ……? ふふ。あぁ……ごめ、んな、さぃ? 元気な、子、っぽい、メニュー、ね……って、思って――ね?」
くすり、と小さく笑う。ともすれば、男子メニューっぽいところもあるが目の前の元気そうな少女であれば特に違和感もない、とも言える。女自身では少々きついかも知れないな、とも感じたが。
「結構……普段、から、そんな……感じ……?」
渡されたメニューを繰りながら、言葉を継ぐ。たまに手が止まるのはサイドメニューやデザート、ドリンクのページ。
■桃田舞子 >
「私もポチャりたくはないんです、ないんですが…」
「タバスコたっぷりかけたピザの誘惑に勝てませんでした」
誘惑、それは剣の道において邪魔者扱いされるもの。
誘惑、それは乙女のダイエットにおいて最大の怨敵。
ああ、でも……今はこの甘美な誘惑に浸っていたい。
「はい、風紀委員なんで」
「あんまり体重落とすと荒事に向かなくなりますし」
「キープする程度のカロリーは摂取するようにしてます」
とはいっても。荒事向けな任務に積極的につくわけではない。
交通部には交通部なりの、モブにはモブなりの仕事があるわけで。
■シャンティ > 少女の可愛らしい懺悔じみた告白。しかし、それは乙女には間違いなく深刻かつ重大な問題。そして、そんな重大でありつつも些末な話に終始できるのは余裕のある証左。それはとても好ましい。
「ふふ……そう、ねぇ……たし、かに……それ、は、魅力、的、よ……ねぇ?」
くすくすと笑いながら同意する。人が楽しそうに堕落していく姿は、良くも悪くも周りに誘惑を撒き散らす。
「あ、ら……風紀、委員……? それ、なら……運動、して……ふふ、実質、カロリー、ゼロ……と、いう……やつ、じゃ、ない?」
笑いながら、畳み掛ける。
「困った……わぁ……貴女、が……あまり、嬉、し、そう……だか、ら……私、も……頼み、たく……なって、きちゃ、った……わぁ……」
繰っていたメニューのページは、いつの間にかピッツァの一覧で止まっていた。
■桃田舞子 >
笑顔で同意する彼女につい喋りすぎてしまう。
「私、大好物はカレーライスなんですが」
「カロリーと飽きる危険性を鑑みて週イチに押さえています」
カレーライス。それは人の数多持つ夢の一つ。
カロリーは…多めだッ!
「冬は特に外にいると消費カロリー増えますしね」
「でも……この普通サイズボディはあくまで普通程度にしかカロリーを使ってくれない…」
普通程度にしかカロリーを消費しないなら。
食べられる食事も普通程度というわけです。
ピッツァの一覧で止まる彼女の手。
ごくり、と息を呑んだ。
「……この店で、ピッツァを…」
「アメリカンピザ、イタリアンピッツァ、ジャーマンピザ……つまりフラムクーヘンを含む基本三種」
「それにマルゲリータ、マリナーラ、ペスカトーレ、オルトラーナ、パルマ」
「カラブレーゼ、ディアボラ、サルモーネ……」
「……これでようやく半分というところです」
そう、この店で選ぶピッツァは。
戦争……なのだ。
(私はクラッシュトマトのたっぷり乗ったマリナーラ・ブォーノにした)
「果たしてどんな選択をするのか……興味深いですよこれは…」
「あ、私は2年の桃田舞子です」
相手の名前がわからなかったので名乗ってみた。
■シャンティ > 「ん……」
普段は特段、気にすることもなかったが。この少女といると、気にしていなかったことに目が開かれる……いや、蒙が啓かれるような感覚を女は覚える。
「あ、ら……それ、はぁ……元、の……地、の……生まれ、から、する、とぉ……ちょお、っと……気に、なる、わ、ねぇ……? ふふ。いえ、ね? 確か、にぃ……貴女、の……好き、なの、はぁ……インド、から……離れ、た……日本、の……カレー、だと、は……思う、けれ、どぉ……? カレー、にも……色々、ある、の、よぉ……?」
女には別段、一家言あるわけでもなかった。けれど、どうしても一言、言っておきたくなる。とてもとても奇妙な感覚だった。共演力、というものだろうか、と……どこか冷静さを欠いている思考の片隅で、妙に冷静に女は思考する。
「ゆ、っくり……レクチャー……しちゃ、おう……か、しらぁ……?」
褐色の指先が、少女にわずかに迫る。
「……と。あら。いっぱ、い……ある、の、ねぇ…… ところ、で……この、シカゴ、ピッツァ……とい、うの、は……?」
無数に並ぶメニューの中に、小さく、しかし妙に存在感を持ってそれは表記されていた。
「あぁ……そう、ねぇ……これ、も……縁、よ、ね。私……シャンティ。シャンティ・シン……一応、三年……なの、だけ、れ、どぉ……ちょっと、今は、ね?」
くす、と不思議な笑みを浮かべた。
■桃田舞子 >
「はい……北インド、スリランカ、タイ、どこのカレーとも違いますよね、日本のカレーライス」
「中でも注目しているのはバターチキンカレーですね」
「カレーというスパイスで織りなす食べ物に乳製品を入れるという柔軟な発想」
「尊敬の念を抱かずにはいられません……」
「ひょっとしてシャンティさんはカレーをよく食べる国からいらっしゃったのですか?」
「でしたら、ぜひぜひ、レクチャーいただきたいです!」
褐色の指先に人差し指の先端を押し当てる。
古い映画であった異文化交流の挨拶だ。別に指先が光ったりはしない。
「シカゴピッツァは深いお皿のように背を高くしたピザですね」
「中に色んなモノを詰め込んで焼く可能性のピザです」
シャンティ・シン。三年生。
つまり、シャンティ先輩だ。
「よろしくお願いします、シャンティ先輩」
にっこり笑って答えた。
っていうかさっきから食べ物の話に終始している。
腹ペコガールで覚えられなければいいのだけど。
■シャンティ > 「あ、ら……そも、そも……だ、けれ、どぉ……ダヒー……パニール……乳、製品……って、身近、なの、よぉ?インドって……」
神聖なる牛からの恵み。牛乳はそれだけ重要なものだ。意外と使用範囲も広い。解説を始めると長くなってしまうが。
「ふふ……だか、らぁ……柔軟って、いう、ほど、でも……ない、の、よぉ……それ、にぃ……勘違、い……も、多い、けれ、どぉ……別、に……インド、だって……辛い、もの……好き、だけ、じゃ、ない、もの……それ、くらい、する、わぁ……?」
この当たりも解説を始めると長いことになる。さて、どうしたものか、と女は少し考える。必要なところだけ抜粋でいいだろう、とすぐに方針を決める。
「ん……そう、ね。インド、出身……よ? 名前、だって……サンスクリット語……なの。ふふ」
くすくすと目を輝かせて、指先に触れてくる少女に笑いかけて教える。シャンティ――サンスクリット語で「平穏」「平和」「静寂」を示す語。今は、たしかに『平和』であった。
「あら、あら……だいぶ、すごい、わ、ねぇ……? ふふ、じゃ、あ……これ、いっちゃ、おう、か、しらぁ……?」
ほほえみながら、そそり立つ凶悪なシカゴピザを示す。高さ、5cm。
「ん……そん、な……かし、こま、らなく、て、もぉ……ね? 桃子、ちゃん……?」
じっと……見えない虚ろな瞳をそちらに向ける。
■桃田舞子 >
「なんと…………」
インド料理屋でラッシーを飲んだくらいでわかった気になっていた。
インドとは乳製品がぐっと身近な国なのだ。
「インド出身なんですね」
私は日本生まれ日本育ちです、とわかりきったことを言ったり。
舞子。祖母がつけてくれた名前だけど、どういう意味があるんだろう。
かしこまらなくても、と言われるけど。
先輩だし。綺麗だし。美人だし。
なんとなくかしこまってしまう。
「先輩は先輩ですし……じゃあどんな感じがいいです?」
喋っている間に、二人の前にピザが並べられた。
イタリアンピッツァ! シカゴピザ!!
入った時はそんなでもなかったけど、見た瞬間空腹を実感しちゃう!!
「いただきまーす」
ピッツァを口へ。アツアツで、美味しい。
冬には嬉しい熱量があった。
■シャンティ > 「ふふ、日本、生まれの……舞子、ちゃん、ね。かわ、いい、わ、ねえ……?」
わかりきったことを、それでも律儀に口にする。そういうところが彼女の美点なのだろう。本当に可愛らしい。舞、というと……舞踊を意図しているのだろうか。ただ、舞うような美しさというよりは桃のような可愛らしさ、という方がしっくり来るきはする。
「そぅ、ねぇ……友達、感覚、とかぁ?」
人差し指を唇に当てて、しばし考えてから応える。どこまで砕けられるかはわからないが、初対面ということも含めて、このくらいが適当だろう。
そんなことを考えているうちに、料理が届く。愛すべき腹ペコガールはそれにすぐに飛びつく。
「ふふ、どう、ぞぉ?」
別に自分が作ったわけでもないが、目を輝かせて食に向かおうとするのを見れば、つい、いいたくなる。
「それ、じゃあ……私、もぉ……あ、ら……大変、ねえ…」
一緒についてきたナイフで小さくピザを切り分けて、小さくかじりつく。内容豊富なそれは、非情にジューシーかつ重いものだった。
■桃田舞子 >
「ありがとうございます。そういうシャンティさんはとってもお綺麗ですよ」
「持っている本は今、読書中でしょうか?」
奇妙な装丁の本だった。
魔術書……? だったら、そのまま持ち歩かないか。
彼女の不思議な雰囲気と相まって、余人には触れがたい空気を出している。
「友達………」
「シャンティさん。いや、これはなかなか、恐れ多い……!!」
パクパクとピザを食べ、一枚にはタバスコをかけ、
辛味を楽しんでは冷たいコーラを飲む。
これ! これを求めてファミレスに来た!!
「野菜入りのシカゴピザが映えるっていうのでSNSで流行ってますよね」
「個人的にはシカゴピザはチーズが肝だと思っています」
「あ、先輩一枚食べますか? 相互シェア!」
■シャンティ > 「あ、ら……ありが、とぅ? あぁ、これ……ふふ。そう、読書、中、よぉ……ずっと、ね?」
くすり、と奇妙な笑みを浮かべる。読まれているのは、目の前の少女だが、それはわかるはずもなく……
「あぁ……そう、いえば……貴女、風紀、委員……だった、わ、よ、ねぇ…… 今日は、非番、とか、かし、ら?あまり、それっぽ、い、格好、では、ない、けれ、どぉ」
その辺の事情は読めばわかるのだろうが、あえて触れずに居た。自分のことを問われれば、そういえば、というつもりで聞いてみる。まさか此処までおおっぴらに話しておいて、秘密活動、というわけでもないだろう。
「そ、う……?」
恐れ多い、などという少女に思わず笑ってしまう。そこまで恐縮されることだろうか。
「……SNS……」
そういえば、そんなものもあった。そんなものがなくても情報の海に溺れている自分にはとんと縁のない世界であった。
「へ、ぇ……? 舞子、ちゃん……はぁ……SNS、とか……結構、つか、って、るのぉ……? 私、そう、いうの……さっぱ、り、でぇ……」
聞きながら、シェア用のピザを切り分けていく。一枚いただくのだし、一枚(一塊?)を、と。
「はい……あー、ん……って、する、には……大き、い……かし、らぁ……?」
ピザの塊を持ち上げて、少し首を傾げた。
■桃田舞子 >
「読書中。なるほど、本がお好きなんですね」
きっと魔導書か何かなのだろう。
そして、それが何なのかを魔術の筆記テストでBが最高の私は。
…多分、モブには知らなくていいことなのだろう。
「非番ですね、昨日まで働き詰めだったのでリフレッシュに外に遊びに」
「この後は服を見て、本屋を見て、映画を見て…」
指折り数える。休日のこの先……なんたるWonder Future!
「だって先輩、美人なんですもの。気後れもしますって」
嫌な感じに受け取られないよう、ちょっとだけ砕けた言葉でそれを伝えてみる。
綺麗で、落ち着いてて。物語のヒロインみたいだ。
SNSについて聞かれれば。
「普通程度ですかね……そんな四六時中SNSしたりもしないんですが」
「たまーに夕日の写真とか携帯デバイスで撮影してアップしてます」
さすがシカゴピザ。差し出されるものもでかい。
「いやいや、あーんは恥ずかしいですよ先輩っ」
「……あと単純に大きいです」
そんなこんなで、楽しい昼食を二人で過ごした。
■シャンティ > 「本、は……そう、ねぇ……ふふ。貴女、を……眺め、る……のと、同じ、くらい、には……好き、よ?」
くすくす、と笑う。冗談めかせたような、そうでもないような奇妙な響き。
「あら、あら……舞子、ちゃん……いっぱい、楽し、くて……それ、に……輝、く……未来、が……ある、の、ねぇ……?」
それが黒く染まった時、彼女はどんな顔になるのだろうか――そんなことを、女は一瞬考える。天真爛漫とも言える、素直で可愛らしい、平凡といえば平凡。しかしだからこそ、輝く彼女が……
そこで、思考は一度打ち切られる。
「あら……貴女、も……十分、美人、だと……思う、けれ、どぉ……?」
この評価は、嘘ではない。少なくとも、読み取れる範囲では彼女の容姿は実に整っている。普通とは悪いことではない。むしろ、そちらのほうが至上、とも言える。
「ふふ、そう。ちょっ、と、だけ……興味、でた、わぁ……」
SNS、後で調べてみようかしら、と思った。
「やっぱ、り……大き、かった、かし、らぁ……?」
くすくすと笑う。ああ、久しぶりに楽しく昼食を過ごせた、と思う
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から桃田舞子さんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」からシャンティさんが去りました。