2022/03/03 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に神樹椎苗さんが現れました。
■神樹椎苗 >
三月三日。
世の中は桃の節句だ、ひな祭りだ、と若干の賑わいを見せる日である。
そんな中、椎苗は珍しくファミレスまでやってきていた。
「――まあ、悪くはねーですね」
そして、テーブルの上には大量のデザート、スイーツの皿。
何本ものパフェが塔のように立ち並び、いくつものケーキがホールで山のように連なっている。
テーブルを占領して、甘味の大渋滞が起きていた。
■神樹椎苗 >
そう、この日は女性向けのサービスデイ。
桃の節句にちなんで、ひな祭りをテーマにした様々なデザート類が期間限定で提供されているのである。
ただし、当然、食べ放題とかではない。
「ここのところ、自分で作ってばかりでしたからね。
たまには、他人に作らせるのもわるくねーです」
そしてそのサービスデイを満喫して豪遊している椎苗である。
どうやったらその幼い体に納まるのか。
すでにメニューは全品一周を終えていた。
店内はその、暴食極まる少女にざわついており、店の厨房は悲鳴を上げていた。
そんな異様な光景に、好奇心を騒がせる者はそれなりにいるものの。
さて、思い切って声を掛けようという人物は現れるのだろうか。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に希さんが現れました。
■希 > 「あ、やっぱりいたー!」
皿を積み上げる幼女に駆け寄る幼女。
いつか見た幻影か何かかと思うが現実で、髪は最初より伸びていて
■神樹椎苗 >
「――ん、久しぶりに騒がしいのがきましたね」
現れた、少しだけ育った姿に口元を緩めると、テーブルへ手招きする。
スイーツの山の向こうには、一年経っても全く変わらない姿があるだろう。
「ふむ、少し育ちましたかね」
そんな、見てわかる事をあえて口にしてみた。
■希 > 「えへへ、しーなちゃーん」抱き着きそうな距離まで近づいて、隣に座り。
「しーなちゃんは、うん、かわいい!」
まじまじ顔を見て、くんくん、として
「あ、私もメニューのここからここまで、ライスとスープセットでおねがいします」
なお、このようじょも、よくたべる、おもにハンバーグ類を
■神樹椎苗 >
「しいが可愛いなんてあたりまえです。
ほら、ハンバーグばかりじゃなくて野菜も食べるのです。
好きなものばかり食べてたら大きくなれねーですよ」
どの口が言うのか。
そしてすかさず、幼女のためにサラダを注文した。
■希 > 「むう、しーなちゃんは甘いものばっかりじゃない」
仕方ないなあとサラダを頼まれて苦い顔になる。
「むー、確かに背は伸びてないけどー」
髪は伸びてるし、雰囲気は少し大人びた、けど。
■神樹椎苗 >
「しぃはいいんですよ。
でも、お前はダメです。
しっかり成長しねーとですからね」
理不尽である。
まあ理不尽なのが椎苗なので仕方ない。
「それで、今日はどうしたんですか?
べつに面白い事はしてねーですよ」
ケーキをひょいひょい、と口に放り込みながら隣に訊ねた。
■希 > 「またそゆこと言うー」
ほっぺたを膨らませながらサラダを食べ、ハンバーグを食べ、ニンジンを避け、ご飯を食べ
「帰ってきたってメールしたもん、返信無かったから探してたら見つけた!」
もっしゃもっしゃ
■神樹椎苗 >
「ふむ――そう言えばほったらかしてましたね。
ほら、おかえりなさい」
そう言って頭をぽんぽんと撫でる。
「お詫びにごちそうしてやりますから、沢山食えばいーですよ」
■希 > 「む、むう」
こうやって子供扱いされるが、しーなちゃんにこうされるのは、嫌ではなくて。
「えへへ」
嬉しそうに笑いながら
「えと、いいの?」
割と色々“協力”してきたので、小金持ちではあるのだが
■神樹椎苗 >
「かまわねーですよ。
それにお前、どうせこの後もしいの部屋に飛び込んでくるつもりでしょう。
今のうちにたらふくくわせておかねーと、部屋の貯えが消えちまいます」
そう言いながら幼女にケーキの皿も押し出していく。