2020/06/18 のログ
ご案内:「常世寮/男子寮 大浴場」に南 緑朗さんが現れました。
南 緑朗 > 「~~~♪」

がらり、とガラス張りの扉を開けて
心許ないサイズのタオルで曲を隠しながら
鼻歌を歌いつつ大浴場に入って来た。

少年は、今日工事現場の日雇いのバイトで
1日中その腕を振るって来たばかり。

そう、少年はクタクタに疲れていた。
ここはこの途方もない疲れを癒す為に、
早いトコ体を洗って自分の体によって湯船から溢れ出す
大量のお湯を眺めながらゆっくりと湯船につかり、

然る後に浴場から出て上半身すっぱだカーニバルのまま
腰に手を当ててとっておきのコーヒー牛乳と行きたい物だ。

心に秘めた野望の第一歩を踏み出す為、
少年は浴場に備え付けられた洗面台に座りつつシャワーの蛇口をひねる。
しばらくすれば、冷たかった水の温度が次第に上がって来た。
少年は緑のメッシュのかかった髪の毛を濡らし、
備え付けのシャンプーを目いっぱい手に取ろうと――――

(スカッ、スカッ)

手に取ろうと――――

(スカッ、スカッ)

……。

南 緑朗 > 「しゃ、シャンプーが……ねぇ!?」

がびーん!と頭にエクスクラメーションマークを出しながら
勢いよく立ち上がり、別の洗面台にあるシャンプーの容器を
すこすこ、すこすこして回った。

しかし、シャンプーの入った容器は浴場のどこにもない。
全て、全ての容器からその中身が失われていたのだ!

「だ、誰だァッ!?こんな悪戯しやがったの!!!!」

うがーっ、と地団太を踏んで髪をびしょびしょにしたまま
怒り狂う少年。4つもついたエクスクラメーション、すなわち
びっくりマークは伊達ではないのである。

南 緑朗 > 「ったく、どーすんだよこれ」

ぼりぼり、と少年は頭を掻いた。

「この汗クセー状態で体洗わずに湯船に……
 っつーのは流石にばっちぃし、
 かと言って今からシャンプー補給しようにも
 こんな状態で出たら風邪引いちまうし……」

これはもうしばらくの間暖かいシャワーだけ浴びて、
誰かが来るのを待つしかないのではないか。
クタクタに疲れている少年は安全策に走った――――!

ご案内:「常世寮/男子寮 大浴場」に霜月 水都さんが現れました。
霜月 水都 > 「あ~、疲れた……」

一通り稽古をして帰ってきて、風呂に入ろうとする青年一人。
首をコキコキ鳴らしつつ、がららと大浴場に入ったら。

「…………」

シャワーで延々滝行をしている奴がいた。

「……何してんの?」

多少の困惑と共に声をかける。

南 緑朗 > しばらく暖かいシャワーを浴びていると、
がららとした音が辺りに響く。
シャワーの流れ落ちる水音以外の全ての音に
耳を澄ませていた彼は、それにいち早く気づいた。

「!!」

ばっとその方向を向けば、恐らく自分と同じように
汗をかいてクタクタになったであろう青年が一人。

誰だか知らんが とにかく良し!

「よーしよしよし。いいトコに来てくれた」

何してんの、という問いには答えずに
己の言いたい事を一気にまくし立てる。

「シャンプーとボディソープ、ねぇか。
 あったら貸してくれ。

 っていうか最悪石鹸でもハンドソープでもいい」

霜月 水都 > 「はぁ?」

首を傾げる。
なんだか大喜びしているようではあるが……。

「あるでしょ、そこらへんに。いくらでも」

ここは大浴場だ。
シャンプー、ボディソープ、石鹸等々の類はあちらこちらに常備されているはずだ。
実際、ボトルはいくらでも見える。行者君(仮称)のすぐそばにも。

南 緑朗 > 「ねーから言ってんだよ!
 嘘だと思うならそこらへんの奴探してみろよ」

熱いシャワーを浴びたまま、行者は親指であたりを指さす。
貴方がその通りに周囲を探すなら、事実行者が先程探し尽したのと同じく
ボトルの中身はシャンプーやボディソープ含めて全部空である事がわかる。
勿論、石鹸もない。

「誰かが悪戯しやがったみたいでよォー。
 全く、迷惑な奴もいたもんだぜホントに」

霜月 水都 > 「はぁー?んなこと言われても……」

すこすこ。

「え?」

すこすこ。

「うん?」

すこすこ。

「はいぃぃぃ……?」

ない。
マジで、ない。
謎の焦りと共に必死に大浴場を探し回る。が。


「うっそだろ……マジでねぇ……」

ここまで頑張って悪戯する奴がいるものなのか。
盛大なしょうもなさに盛大に呆れつつ、大きな息を吐く。

「えっとー……どこら辺に予備あるか知ってる?」

そのまま、行者君に問いかける。

南 緑朗 > 「知ってたらお前に聞いたりしねえし
 俺は今頃コーヒー牛乳で優勝してるよ」

今日はシャンプーとボディソープを作って優勝していくわね。

「俺さー、それを知らずにシャワー浴びちまって、
 今から外出ると風邪引きそうだからさぁ。
 悪いけどアンタ、今から出て管理人さんに
 言って来てくれねーか……?

 頼む。南くん一生のお願い」

ぱしん、と手を合わせて。一生のお願いをこんな所で使うんじゃない。

霜月 水都 > 「お前蛇使いか何か?」

シャンプーを頭皮に潜★影★蛇★手。

「まーいいや、俺もないと困るし……ってか一生かっるいなアンタ」

行者君改め南君の一生の軽さに謎の心配を覚える。
いやまあ、一生のお願いなんて軽率に使いまくられるものだけど。

南 緑朗 > 「助かる~~~~アンタいい奴だな」

いい奴認定があまりにも早い。

「俺蛇好きじゃないけどな。じゃー頼んだぜ、えっと……
 名前知らねぇんだよな。お前、なんて名前?」

ヨロシク~~~とその場で手を振りつつ。
どうやら、シャワーから離れるつもりは金輪際ないらしい。

霜月 水都 > 「いやまー、俺にも影響あることだしいいっていいって」

ここで体をちゃんと洗えないのは自分にとっても大分致命傷だ。やめていただきたい。

「俺もぶっちゃけ苦手。
あー、えっとー。俺は水都(みなと)。霜月水都。とりあえず持ってくるわ」

そういって、しばしその場を離れて。

――――――――――――――――――――――

「持ってきたぞー。えっとー、南でいいんだよな?」

最低限の一式を抱えて戻ってきた。

南 緑朗 > 「おう、南だ。
 南 緑朗(みなみ ろくろう)。
 ……いやー、助かったわほんと。

 あんがとさん、水都……だっけ?」

しばらく経って貴方が帰って来ても、南と名乗った少年は
まだその場に座ってシャワーを浴びていた。 
流石にそろそろ寮の水道代が怪しくなってくる頃合いだ。

「あんたが来てくれなかったら俺はこのシャワーで
 ぶよんぶよんにふやけたまま一生を終える所だったよ」

いくらなんでもそんな死に方をしては悔やんでも悔やみきれない。

霜月 水都 > 「ロクローね。りょーかい」

等と言いつつ、一式を手渡す。
しかし、シャワーを浴び続けているのもそれはそれで風邪ひきそうである。

「大袈裟すぎんだろ……いやまー、結構面倒ないたずらだったけど」

まさかこのいたずらの仕掛け人も、それでふやけた男子生徒一人の死体を生んだとなれば顔面蒼白だろう。
今、二つの尊い(?)命を救った。

南 緑朗 > 「ったくよォー、本当だよな。
 悪戯してきたヤロー、もし見つけたらとっ捕まえて
 目の中にシャンプーしこたま注ぎ込んで目ん玉潰してやる」

いたずらのデメリットがあまりにも重すぎる。

そんな事はともかく、貴方から受け取ったシャンプーとボディーソープを
鬱憤を晴らすかの如く大量に使い込んでようやく少年は
綺麗さっぱり、身も心も洗い流す事が出来たのだ。

少年は、くたくたに疲れていた――――

霜月 水都 > 「オーバーキルが過ぎる……」

ハンムラビ法典を見習っていただきたい。
ちなみに、目には目を歯には歯を、で有名なハンムラビ法典だが、あれは『受けた被害と同等の罰を与えろ』という意味であり、残虐に仕返ししろという意味ではない。

「随分疲れてるようだけどなにしてたんだ……ああ、滝行か」

言いつつシャンプーとボディーソープをチェック。
自分の分、残ってるだろうな?

南 緑朗 > 「いや、バイトだよバイト。いやー、
 流石に一日中工事現場にいるのは応えるぜ」

湯船にざっば~~~~と浸かりつつ、思い切り伸びをする。
無駄にしたお湯、プライスレス。

シャンプーとボディソープはなんとこいつは贅沢に
全体の半分近くも使いやがったが、流石に半分残っていれば
貴方が頭と体を洗う分には問題ない筈である。
貴方が貞子並の長髪じゃなければの話だが。

霜月 水都 > 「あーなるほど、頑張ってんなー……」

自分の稽古は半ば趣味でもあるが、バイトは立派に『仕事』である。
しかも工事現場、相当キツいはずだ。
素直に凄いと敬意を抱きつつ。

「うっわこんなに使うか?いやまあ足りそうだけどさあ」

まーた補充しねぇと、と言いつつ体と頭を洗い始める。
大柄且つ若干長髪気味(切るのをめんどくさがるだけだが)のため結構ギリギリではあるが、足りそうではある。

「ハードなバイトしてっけど、欲しいモンでもあんの?」

率直に疑問に思って問いかける。

南 緑朗 > 「それ程でもねぇさ。力仕事には自信あるしな」

ぱしん、と力こぶを作りつつ。
しかしそれでもやはりプロに混じって学生が
一日バイトをする、というのは肉体的にも精神的にも
疲労が溜まりはするのである。

「ん?いや、バイクのガソリン代をちょっとなー。
 車よりは安いが、それでもうちは貧乏だから馬鹿にならねぇんだよ」

霜月 水都 > 「そーいうもんか。でもまーすげーよ、実際」

なかなか出来ることではない。自分だったらめんどくさくて投げてしまいそうだ。

「バイクかー……俺持ってねぇんだけど、やっぱあれランニングコスト結構かかるのか?」

南 緑朗 > 「そんな事言ったらオメーも汗だくだったじゃねーかよ。
 何かしてきたんだろ?運動部か何かか?」

バイトしている自分を頑張ってる、とか凄い、とか
褒めてくる以上貴方はバイトではないのだろうと予想して。

「んー?まぁ排気量でもけっこー違ェけど、
 税金もあるからなー……」

ひーふーみー、と指折り数えつつ。
少なくとも、貧乏学生には厳しい額だ。

霜月 水都 > 「俺は剣の稽古。実家が武術教えててさー。俺は大太刀と拳法やってんだけど、大太刀の方の稽古してた」

よく見てみれば、水都の体は細かな生傷が複数ある。
激しい稽古の中で体に刻まれたものだ。

「まあ、好きでやってっからそんなに苦労って感じはしないけど。
しっかし、バイク結構な金かかるなー……ちょっと欲しかったけどキッツイかも」

南 緑朗 > 「あー、成程武術ね。いーじゃん、かっこいーじゃん。
 アチョー!ってポーズ取って瓦割ったりするんだろ?」

武術に対するイメージが貧困過ぎる。

「っつーか体見るに刀ってオメー、まさかモノホンの刃物で?
 はー、本格的だねぇ。怪我には気を付けなよ?」

軽口を叩くが、とりあえず貴方を心配してるらしい。

「まぁ原付とかなら金もそうでもねぇんじゃねぇかな。
 ただの足にするだけなら原付でも十分だしよ」

霜月 水都 > 「瓦割るのは空手くらいじゃねーかなぁ」

案外他のやつでも試し割りとかはするのかもだけど。
なお水都はやったことがない。

「まあ、稽古は刃引きしたのでやっけど、一応モノホンも使うぜ。デカくて重いから扱いが大変大変」

だからこそ面白い、とも考えてはいるのだが。
心配されていても、あまり危機感は覚えていない様子。

「スピードも止めると車でもバイクでも一気に跳ねるってのは聞いたなあ。お前のもそっち系?」

南 緑朗 > 「えっじゃあ何割るんだよ。頭蓋骨?」

割る事に固執するんじゃないよ。

「フーン。デカくて重いだけ、なら俺でも扱えるけど、
 なんか技術とか必要なんだろ。力も技もいるって大変だなぁ」

力だけなら自分は相当の物と自負しているが、
流石に生まれた時からそれ専用の鍛錬をこなしている者には
勝とうとするほど自尊心が高くはない様だ。

「ん、まぁ俺のは趣味なんでね。だから自分でバイトさ。
 ま、楽しみの為ならこのぐらいはな」

霜月 水都 > 「……骨?」

どちらかというと砕く方。

「でかくて長くて重いから、振るのにもコツいるんだよな……まあ、これも半分は趣味趣味」

大太刀は扱いの難しい武器だ。それを実戦運用可能なように扱うには、パワーだけではなく技量が必要になる。
しかし、好きこそものの上手なれ、そのための稽古もさして苦になっていないのであった。

「お互い、趣味のためならって感じか。趣味はいいよなー」

南 緑朗 > 「頭蓋骨」

がつん、と、こう。

「ふーん。なぁ、その武術教えてるオメーの実家ってよ、
 この島にあるのか?俺島の外から来たんだよな」

確かに趣味ではあるのだろうが、実家ぐるみで稽古を行っている、
という事はその稽古も確かな指標を持って行っている筈だ。
それはただ走る事しか考えてない自分と違う。

「いいよなー趣味。金が嵩む趣味を持っちまったのは
 俺の過去を恨むけどよォー」

霜月 水都 > 「……出来る人は結構心当たりあるなあ」

手刀で頭カチ割りかねない人が。こわい。

「外だな。俺は異能持ちでもあったからここに来たって感じ。まあ、水を操るっていうベタな異能なんだけどな」

言いつつ、風呂の水を少し浮かせたりなどしてみる。

「でもまあ、楽しいんならいいんじゃね?バイクでかっ飛ばすの、楽しそうだし」

南 緑朗 > 「こっわ」

そっと頭を抑えた。
それは少年の防衛反応である……

「ふーん、水を操る能力。チンケだな~って言いてぇトコだけどよー、
 随分と強いじゃねーか。少なくともここでは」

風呂場や海では最強格と言って間違いないだろう。
少なくとも自分はふやけてしめやかに死ぬ自信がある。

「ん、まぁそうだな。オメーもよ、楽しいんだろ。毎日の稽古。
 今度、良かったら見せてくれよ。真剣振るのって俺見た事ないし」

霜月 水都 > 「だろ」

つられてそっと頭を押さえる。
というか、手刀された記憶が思い起こされた。痛かった。

「まあ、水場ならそこそこだぜ。逆に、水自体を生み出せはしないから、砂漠とかだとマジ雑魚なんだけどな」

ざばあ、と軽く波を起こしたりしつつ。
水都の異能『水天』は水を操るが生み出せはしない異能だ。
よって、本当に場所次第なのである。水場なら、相手をしめやかに溺死させられるのだが。

「おう。まあ見てて面白いかはわかんねーけど、全然OKだぜ」

南 緑朗 > 「しかしよー、人間の90%は水分で出来てる、
 っつぅー話じゃねーかよォー。
 俺小学生の時理科で勉強したぜ。

 つまりその気になりゃあ水は工面しようと思えば
 出来るって事だろ。俺も異能には自信あるけど、
 オメーとはやりあいたくないな」

喧嘩する相手の血とか操れるのかな。怖いな。

「やりぃ!んじゃあよ、折角だからオメーが原付買ったら
 どっか一緒にツーリングとでも洒落込もうぜ。
 スピード合わせてやっからさァー」

霜月 水都 > 「いや無理」

さくっと言い切った。

「俺の異能は『外気に触れてない水』は操れねぇんだわ。汗くらいならワンチャン行けるけど、体内の水は無理無理」

対人最強、とか言うわけでもないのだ。流れた血は操れるけど、それだけでは言うほど、である。

「お、そりゃいいな。原付欲しくなってくるし、バイトすっかぁ」

にか、と笑って。プチ目的が出来て、嬉しいようだ。

南 緑朗 > 「ありゃ。そーうまくは行かねぇって事か……」

自分の事じゃないのにちょっと残念そうである。

「まぁ単純に足として便利だしなぁ。
 普段から走って移動して鍛えてる、とかじゃなけりゃあ
 あって損があるモンでもねぇ。ちと維持費はかかるがよォー」

こうして話しているうちに、少年は貴方に友情にも近い感覚を
抱き始めている。このぐらいの会話で初めて会った他人を友と思えるほど、
人がいいのだ。彼は。

霜月 水都 > 「そこまで万能じゃねぇし、それが出来たらある意味俺怖すぎだしな」

相手の体内の水分を操れれば、つまり相対した人を確実に殺せるということだ。
自分には、それはあまりに過ぎた力と言えるだろう。

「それだよなー。やっぱこの島そこそこ広いし、足は欲しいところ」

電車でもいいっちゃあいいのだが、いかんせん行動範囲に制約がかかる。
バイクがあれば、範囲は広くなるのは間違いないだろう。

「あーでも大太刀積むのはきちぃか……うーん」

等と言いつつ、こちらもそれなりに気を許している様子。
悪い奴じゃない、というのを直感的に理解しているのだろう。

南 緑朗 > 「ま、何か気になる事があったら相談乗ってやるっスよォー。
 俺も走るのが好きなだけなもんで、そんなにバイクその物に
 詳しい訳じゃァねーが」

そう言えば、ざばぁっと湯船から立ち上がる。
気付けば、結構話し込んでしまってのぼせかけている。

体は十分暖まった。そう、これから自分は早急に風呂から上がり
上半身すっぱだカーニバルWithコーヒー牛乳と洒落込まなくてはならない。

「んじゃ、俺は先にあがるわ。水都よォー、オメーも
 つかりすぎてのぼせないようにするんだぜ。
 ま、水を操れるならその心配はないのか」

完全に生来の友人を相手にするようなテンションだ。

霜月 水都 > 「おう、そんときゃ頼むぜー」

ひらひらと手を振りつつ、ぐでーっと体を伸ばす。
もう少しのんびりしていく構えだ。

「おう、そんじゃなー。っと、体乾かしてやろうか?」

気安くそんなことを口に。
実は面倒くさがりの水都的には、大分気を許しているが故の行動である。

南 緑朗 > 「バッカ!オメーわかってねぇなァー!。
 こういうのは完全に乾かさずにちょっと濡れた状態で
 扇風機の風を浴びながらだらだらするのがいいんだろうがよォー!」

確かに涼しくて気持ちいいのだが、風邪をひきそうである。

「ま、気持ちだけ受け取っとくよ。じゃーな、水都。
 今度は風呂の外で会おうや」

同じようにそんな気安い言葉を掛けながら、
少年はざばざばと浴場からあがっていった。

ご案内:「常世寮/男子寮 大浴場」から南 緑朗さんが去りました。
霜月 水都 > 「はっは、風情ってやつか?」

ケラケラと笑いつつそのまま見送る。
確かにそれは気持ちよさそうだ。風邪ひきそうだけど。

それからしばらく、湯船に浸かってから。

「あー、ひっさびさに風呂楽しかったなー」

そんな言葉を残しつつ、伸びをしてから浴場からあがっていった。

ご案内:「常世寮/男子寮 大浴場」から霜月 水都さんが去りました。