2020/08/25 のログ
■水無月 斬鬼丸 > 「うん、わかった…信じる」
短くそう告げる。
沙羅ちゃんの表情はもはや恐怖と不安しか感じられない。
何か、また間違ったのか
だけどあえていう。
「『そうしてきたから』で考えることを辞めるなら
もう平行線しかないからさ…
ちゃんと考えてほしいな。しっかりと。
沙羅ちゃんが傷ついたときに、俺や理央さんが無茶して平気か。
人の言うことも聞かずに危険に突っ込んでいっても平気か。
突っ走るだけ突っ走って、その結果傷ついても平気か。
今までは一人でそうしてきたかもしれないけどさ…
一人じゃなくなるってことは、『他人を想う』ってことだとおもうから…」
空になった食器を重ねて一息。
お兄ちゃん失格かもしれない。
でも、これ以上言える言葉なんてなかった。
■水無月 沙羅 > 「うん、今度は最後までちゃんと、教えるから。」
「これからはおいしいごはん、ちゃんと食べてね。」
返す言葉は少しぎこちないかもしれない。
それでも約束を違えるつもりはない、今度はちゃんと全部教えよう。
「考えることは、やめないよ。
いつだって考えてるつもり、どうしたら最善で。
どうしたら望むことが現実になるか。
どうしたら他人も自分も幸福になるか。
考えてきた……つもりだけだったのかな。
うん、すこし、考えてみる。
時間、かかると思うけど。」
言ってみれば、生き方を変えろ、と言われているようなものだ。
現実には、嘘だって必要で、力を抜くことだって必要だ。
独りではないという事は、誰かに頼るという事とイコールだ。
まだまだ、そのことに不慣れで、不器用で、完全には受け入れられないでいる。
16年、一人だった少女が唐突に変わるには、時間が足りない。
受け入れる時間が必要だった。
考える時間が、必要だ。
「誰かと生きるって、難しいから。
もう少し、時間、頂戴。」
分からない事から逃げているわけにも行かない。
向き合わなければ変われない。
■妃淵 >
「斬鬼丸ー」
ベッドの上から、声をかける
「オマエが俺の保証人になるって話、通ったらさ」
「俺もいい加減オマエに何でもしてもらいっぱなしになるから」
「何かあったら…ウン、ええと、俺に言えヨ」
「他人じゃなくなるからナ」
視線は向けず、天井を見つめながら
少女にしては妙に回りくどい言い方に聞こえたかもしれない
でもそれは紛れもなく、自分もその輪の内に入るぞ、という宣言だ
………
この世に存在する全ては有限だ
だから奪い合いが起こる
幸福だってきっとそう
誰も彼もが手に入れることなんて、きっと出来ない
「──で、お前らの異能とか家での関係って結局なんなの」
とりあえず一段落した?という感じでそう問いかける
結局互いのことよく知るって話がまったくできなかった
ここまで不器用な兄妹、本当に大丈夫か?
二人の境遇だとか家のことだとか、どこまで聞けるかは定かではない
ただ、それを聞いたらそれなりに自分のことも、可能な限りは語ろう
自身の異能については、自分自身が余りわかっていないから触りだけになりそうだが──
■水無月 斬鬼丸 > 「うん、じっくりでいい。
お互い、もうちょっと時間をかけていこうか。
昔あったの何年前だっけ?
まぁ、そんくらいブランクがあるんだし…」
少し軟化した空気の中。
フェイの声が聞こえる。
それが心をくすぐってくれる、鼓舞してくれるようでありがたかった。
「え」
だが、少女の言葉は割と驚くべきもので。
他人じゃなくなる?
まぁ、保証人としてフェイの面倒を見ることにはなるが…
その言い方。
え?ん?どういう?ん?
「………ぁ、え…ぇぇと…
はい…」
急に顔の熱が上がった。
■水無月 沙羅 > 「……うん。」
時間をかけて、ゆっくり変わっていくしかない。
それは、理央も、自分も同じことだ。
今までの生き方を急に変えることは出来ない。
何年もかかるかもしれないけれど、変わろうと思わないよりはいい。
「……えっと。 ごちそうさまです……?」
目の前で急にいちゃつかれると、どう反応していいのかわからない。
自分たちもこんな風だったのだろうか?
まぁ、幸せそうならばそれでいい。
「えっと……少し長くなるけど。
そうなると、私の昔の話もしないといけなくなるね。」
すこし、腰を据えて話すことになるだろうか。
昔の話をするのは、何時だって怖いものだ。
けれど、向き合わないと、理解できないこともある。
今日は長い夜になりそうだ。
「私たちの、水無月の一族は――――」
ご案内:「常世寮/男子寮 部屋」から妃淵さんが去りました。
ご案内:「常世寮/男子寮 部屋」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「常世寮/男子寮 部屋」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。
ご案内:「常世寮/男子寮 自由記入」に水無月 沙羅さんが現れました。
ご案内:「常世寮/男子寮 自由記入」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「常世寮/男子寮 自由記入」に水無月 沙羅さんが現れました。
ご案内:「常世寮/男子寮 自由記入」から水無月 沙羅さんが去りました。