2020/08/28 のログ
水無月 斬鬼丸 > 体を預ける。
やはり、安心できる。
ふぅっと…息を吐けば肩を落とす。
説明を聞きながら頷いて行く。

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解除の方法
そして、それを斬ったときの覚悟…

ひとつひとつ、頷いて、飲み込んでいく

「ありがとう、ございます……」

Nullsector >  
自分に精々出来るのは、この程度。
ただ、でもただ、言わなきゃいけない事はある。
寄り添う少年の手を、弱々しく握った。
力なく笑った女に、取り繕う余裕はなく

「……ごめんね、斬。"私"、貴方にこれ位しか出来ないから……
 だからね、私は何時でも、貴方の味方よ。何時までいれるかわからないけど……」

Nullsector >  
 
      「──────疲れたら、何時でもおいで。私は、貴方の止まり木位にはなれるから」
 
 

水無月 斬鬼丸 > 「……」

弱々しく握られた手をしっかりと握り返す。
小さくうなずく。

「じゃあ…紫苑さんも、『護る人』なんで…
長く、できるだけ…俺が…安心できるように…護ります。
ちょっぴりだけ…勇気出して…」

水無月 斬鬼丸 > 「…紫苑さん…お母さんみたいだなって…おもったんで…」
Nullsector >  
女は首を振った。

「……10年早いよ。護るのは、"あたい"の方……
 あたいが、言える立場じゃないだろうけどね……」

もうそう言うには薄暗い場所にい過ぎた。
だけど、性分なんだろう。
だから、わざわざ表に出て、世話を焼く。
何も変わってないな。"教師"や"学者"をやってたあの時から。
虚数の中、僅かに見えた"女の影"はもう見えない。
ただそこにいるのは、虚数の代理人。
虚空の陰から少年を見守る、代理人。

「お母さん、ね……言うじゃない。ねぇ、斬」

「ちょっと疲れたから、休んでいいかい?」

水無月 斬鬼丸 > 「自分に"善意"で接する相手は、護る人」

小さくそう言って
代理人の女性に体を預けたままに

「覚えてる、でしょう?言ってること…」

疲れた声を出しつつも笑ってみせた。

「……フェイの隣で良ければ、どうぞ…」

Nullsector >  
「…………」

本当によく、覚えてるんだな。
この子は本当に……。
そんな子に、こんな事しかできなかった。
自分の子すら、護れなかった。
弱い、何も弱い。でも、今は、思考が回らない……。

「……斬、おやすみ……」

よろよろと立ち上がれば、フェイの隣に倒れ込んだ。
右目は閉じたまま、左目は"開いたまま"。
ずっと、その目は"視ている"。
休む暇がない、情報屋の一面。
寝息と言うよりは、小さな呼吸音が繰り返し聞こえるだけ。
女の意識さえ、完全に落ちていない。
休む暇のない、激動を生きる裏の人間の姿。
ただ、彼女の左目は、せわしなく動き────。

Nullsector > 「──────……雷覇……」
Nullsector > ──────ただ、か細く、男の名前を呼ぶだけだ……。
水無月 斬鬼丸 > 倒れ込んだ女性。
だが、それだけ。
彼女のその姿を見れば
心配そうに見つめて。

助けられてばかり。
護れるだろうか。
わからない。
だが、こういう時、フェイなら
成功だけをイメージしろと言うだろう。
だから

「大丈夫っす」

そう告げて、女性の頭を優しく撫でた。

ご案内:「常世寮/男子寮 部屋」からNullsectorさんが去りました。
ご案内:「常世寮/男子寮 部屋」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。