2020/11/08 のログ
ご案内:「常世寮/男子寮 ロビー」にオダ・エルネストさんが現れました。
オダ・エルネスト >  
ロビーでは色々な男子たちが部屋に戻る前にたむろして雑談に興じていたりする。
先日はハロウィンでもあったのもあって、話題は季節モノが多い。
例えば、男子寮で夜に人の呻き声のような音が微かに聞こえたりしたなどと聴覚や感覚に自信のある生徒たちが「未知の恐怖体験だった」と語るのをラジオのようにして、
ロビーにある幾つかのテーブル席の一つを一人の男子生徒がノートや参考書、タブレット端末を広げて専有していた。

オダ・エルネスト。

この男は今日まで実は大変過密な日々を過ごしていた。
後期授業が始まってから、バイトも授業も約一週間も深い理由も告げずに休んだ結果、
予測計算していた単位数の取得がやや足りなくなるという未来が見えた。

授業は講師・教員のところへ行き、頭を下げては休んでた分を挽回できるような課題か何かを貰えないかと交渉して、
バイト――部活動の助っ人としては、後期授業開始に週2くらいにしようかとしていたが休みを終えてからはほぼ毎日パンを焼いたりした。

課題、出席数、単位、労働時間、生活費。

それらを取り戻すための行動にはちょっと時間がかかった。

「私は昔からやればデキる子。
 この程度の苦労、乗り越えるられるのは当然だ」

胸もポケットに入った栄養剤の瓶や目の下のクマがなければ、完璧だった。

オダ・エルネスト >  
特にここ数日、課題の締め切り日が迫った中で取り組んでいた課題の内容の前提に誤りがあったと
気がついた結果がこのザマとも言えた。

しかしてある程度の日課は欠かさないし、イベントごと――ハロウィンなどを楽しむ事も忘れなかった。
参加するハロウィンなるイベントの起源がどのようなもので今現在はどのような催しかも調べて最大限楽しんだ。
そして、先を――学園祭を見越して準備もしている。
 
 
「すべては計画通り《オール・プラン》だ」
 
 
この島を隅々まで歩き回るという野望もある。
""本来の仕事""の方はしばらく音沙汰がないが……なにやら、黙らされているのではないかと思う。
そっちは、連絡を取るなら魔女の一人か同郷の工作員の一人でも送り込んで来るなりなんなりするだろう。
 
「学業、恐れるに足りず」

七月ごろの自身にも聞かせてみるべき台詞を口にしていた。

オダ・エルネスト >  
さて、と一息ついて今後どうするか考える。
学園祭、アイドル活動――ゲーセン飛び出し計画についてはそんなに難しく考えていない。
変成術の術式の解析は、意味不明な部分以外は問題ないと考えている。
なんなら運良く手に入れた魔導書に起動する術式を複写しているので、
上手くいきそうにないなら魔導書を筐体代わりに利用するのも一つの手だ。

なんにせよ《イワトビラキ》の《ノヒメ》は正体不明のアイドル。

それが、スーパーヒーローみたいで神秘的/カッコイイと信じているのがこの男である。
新しい衣装も先日、仕入れた。

仕入れたといえば……。
最近、改めてやはり人のものを勝手に利用したのは良くなかったと思い直したのもあって、
謝罪したとはいえ、彼女に勝手に拝借した下着の代わりを渡すべきかと思っている。

「極東ではこのような気持ちを、仁義……義理、ケジメというらしい」

参考資料は《大変容》前の極東の現代社会を描いたメディア作品だ。
流石にユビツメセップクまでは彼女も望みはしないだろうと願いたいところだ。

「大和士魂(サムライソウル)、イカしてる……」

机の上に広げていた課題なんかの最終確認を終えると、
整頓して机を綺麗にして自室へと戻る。

ラジオのように聞いていた話に関して、
まだまだ純粋無垢な少年たちだなぁと疲れたところに微笑ましい話を聞いたなぁと笑みを浮かべたところであった。
彼らが、その類まれな諜報に使えそうな能力を悪用しない事を祈ろう。

ご案内:「常世寮/男子寮 ロビー」からオダ・エルネストさんが去りました。