2020/06/24 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 ロビー」に鹿波 依月さんが現れました。
■鹿波 依月 > 「ふひー……」
ぱたぱたとスリッパの音を響かせながら浴場からだらだら歩いてくる。
髪はロクに乾かされておらず、タオルで思い切りわしゃわしゃしただけなのかしっとりと濡れたままボサボサ。
デカい男物のTシャツを上に着ているだけで微妙に肩からずれおちかかっているというひどい有様で。
「よっ……と」
ぽんとソファに軽く座り飛んで冷房のかかるロビーで涼み始めた。
■鹿波 依月 > スマフォ片手にソファでだらだらと。
凡そ女子がして出歩いていい服装ではないが女性寮という事もあり誰も気にしないだろうし。
そもそも同じような恰好の奴もいたという何とも頼りない根拠でこの格好である。
―――ちらちら見られてる気はするけど気にしなければ気にされていないのである。
女性として完全に終わっているのではと一瞬脳裏を過ぎるがそもそもまあそういう事にはならんだろ、とまた脳内の彼女が否定するのである。
「んー……あー」
髪を手櫛ですきながら、ひたすらだらけている。
■鹿波 依月 > 数分もぼーっとしていればスマフォも見終わり、ゆっくりと立ち上がる。
ふらふらと自販機の前に行き、ぴ、とボタンを押し、電子マネーで支払う。
がこん、といつも通りの音を立てて落ちてくるのは水。
ジュースでもいいのだがやはり水が一番だ。
「♪~」
鼻歌などを歌いながらキャップを外しながらソファへと戻り再度同じ位置に陣取りながら。
空いたボトルに指を突っ込む。
「―――」
異能を発動させる。
指を引き抜けばずるずると水がそれに続いてペットボトルから引き出されていく。
たちまち水は彼女の指に引っ付く形でゆらゆらと宙で浮き始めた。
「よしよし」
うねうねと紐のように操作しながら操作性を確かめる。
発動も問題なし、と結論付けて。
「凍結っと」
更に操作を行い、水の端部分がすぐさま凍り付いていく。
数秒と立たず一口ぐらいの氷へと変化し、それを操作してうねうねと口の中へと持っていった。
■鹿波 依月 > しばらくうねうねと操作を続ける。
四角にしたり、あやとりのようにしてみたり。
球体にしたりと。
「よし、と」
ひとしきり終われば更に水を操作してペットボトルの中へと戻す。
ずるずると流れるように戻っていけば。
最後には操作が外れ、とぷん、と音を出した。
その後一口飲めばキャップをしめる。
「こんなとこかあ」
ふう、と息を吐く。
気づけばすっかりと乾いていたのにじわりと額に汗が滲んでいた。
■鹿波 依月 > ぐしぐしと汗を拭う。
背中も汗が軽く滲んで背中にシャツがひっついていた。
その感触に思わず顔を歪める。
「うぇ……お風呂入ったトコなのに」
あーあ、と声に出す。
流石に水があるからって異能を試したのはちょっと早計だった、と。
「ま、いいか」
入りなおすのも面倒くさい。
乾くのを待とう。
そう思いだらりと再度ソファに身体を預けた。
ずぶずぶとソファに埋没していく。
しばらくして。
「……ZZZ……」
くかあ、と寝息を立てて寝てしまい。
湯冷めに髪の毛もそのまま、汗をかいたまま薄着でクーラーに当たりっぱなし。
ほぼほぼ完ぺきと言える要素をふんだんに孕みながらの寝落ち。
どうなるかは自明の理であり、そしてそれはまた別の話。
ご案内:「常世寮/女子寮 ロビー」から鹿波 依月さんが去りました。