2020/07/16 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 自室、一人部屋。
母国語で書いている日記に今日一日の出来事と思いを綴りながら、
部屋で先日貰ったお香を焚く。
「こういう時、この目があって良かったとは思うけど。」
口から放つ言語も今は一人だからと母国語。
己の身体から流れていく魔力は、普段より少しばかり多めか。
出ていく量を調節しないとうっかり昏倒してしまうかもしれないから気をつけねばなるまい。
【漏出する魔力量】 [1d20→13=13]
■セレネ > ちょっと多いなぁ。
視界が淡い蒼の色にほんのり染まってくる。
それと共、じわじわと襲う鈍い肉体の痛み。
…まぁ、これくらいなら先生に報告する必要もないだろう。
それに黙ってればバレないバレない。
バレたらちょっと怒られるかもだが。
一応、今日の月齢も確認しておこう。
スマホですぐに調べられるのは非常に便利だ。
文明の利器とは素晴らしい。
【1満月 2下弦 3新月 4上弦】 [1d4→2=2]
■セレネ > 本日は下弦。
という事はもう少しで新月か。
……不味い時期に焚いてしまったな。
これでも一応月の女神故、月光に当たれば魔力が回復するのだけど。
何らかの事が原因で補充が出来ないと日常生活にも支障が出る。
他の補充方法もない訳ではない、が。
――考えては机に突っ伏した。
思い出して自分で恥ずかしくなる。
■セレネ > 彼は忙しい人で、この間も無理を言って連れ出してしまったから。
その罪悪感もあって此処暫く連絡もせず研究室にも行っていない。
試験期間が終わったらちょっとした労いも兼ねて顔を出しに行こうかとも考えてはいる。
…でもやっぱり、ちょっと行きづらい。
深い溜息が洩れた。
寂しいし、お話も色々としたいけど。
迷惑をかける事だけは嫌だから。
心配もかけさせてしまっているし、正直な所己と居て楽しいのか不安になる事もある。
「私こんなに寂しがり屋だったかなぁ…。」
父は数ヵ月、数年単位で戻ってこないような人だったから。
だから寂しさには慣れているつもりだったのに。
■セレネ > いくら来たばかりで心細いとはいえ。
いくら周りの人達が優しいとはいえ。
今の己は明らかに甘えすぎている。
だから、きっと、こんなに寂しくなるのだ。
もう子どもではない。
そう決めたのは己で、子どもである事を放棄せざるを得なくて。
子どもらしく甘えたり頼ったりする事も出来る環境ではなかったし。
今更。今更などと。
頭では理解していても、心がそれに追いついていない。
どうにか納得させなくては。己自身を。
■セレネ > 身体の痛みが増してきた。
加えてやや、五感に異常が出始めている。
換気をしてお香の効能を薄めねばならない。
痛む身体を起こし、椅子から立ち上がれば窓へ。
緩慢な動作で窓を開ければふらりとよろめいた。
…さて、どうしようか。
極限まで回路を絞り、これ以上の漏出を食い止めながら考える。
下弦の月だから魔力の補充は乏しい。
別の方法…も、受けてくれそうな相手は一人を除いていない。
これは…ちょっと詰んでる。
まぁ、雀の涙ほどのものでも今の現状よりマシか。
少し覚束無い足取りで部屋を出て、月の当たる場所を探しに行くとしよう。
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」からセレネさんが去りました。