2020/09/16 のログ
■雨見風菜 > 夕暮れ時の女子寮のロビー。
急に降り出した豪雨で駆け込んでくる濡れ鼠の女子生徒たち。
そんな中に、知らぬ顔して靴の先まで何一つ濡れずに跳び込んできた風菜の姿があった。
「いやはや、まさか目の前で降られるとは思いませんでしたね」
自身の周辺に飛んでくる女子生徒たちが知らずしらずに散らす水滴を『液体収納』して、
一人がけソファを手頃な空きスペースに移動させて陣取る。
■雨見風菜 > 「それでは皆さん、雨見風菜の乾燥屋、緊急開店ですよー。
お一人百円でスッキリ乾かします」
急な豪雨限定の風菜の乾燥屋。
たったの百円で頭の先から足の先まで、荷物も含めてすっかり乾かすサービスだ。
我先に……とはならず、風菜の両脇に二列できっちり並んでいく女子生徒たち。
風菜の膝元にある菓子の空き缶に百円を入れて横を通ればすっかり乾いた身格好で、
女子生徒たちは口々に礼を言って部屋に戻っていく。
■雨見風菜 > そうして、女子生徒の列がだんだんと捌けていく。
「さて、後は駆け込んできた方々だけでしょうかね」
とは言うものの、そういう女子生徒もあまり居ない。
この時間あたりに帰ってくる帰宅部女子は概ね帰ってきたのであろうか。
■雨見風菜 > しばらく待っても、誰も帰ってこない。
「頃合いですね」
言って、菓子の空き缶を中身ごと『物体収納』して。
一人がけソファを元の場所に戻して、部屋へと戻っていく。
なお、この売上は寄付箱に全額投入されるのであった。
「唐突な豪雨のときだけですし、これを当てにするわけにはいきませんよ」
ご案内:「常世寮/女子寮 ロビー」から雨見風菜さんが去りました。