2020/09/24 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 ロビー」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 今日も今日とて下校途中に唐突な豪雨。
そして今日も開店する雨見風菜の乾燥屋。
濡れ鼠となって女子寮にたどり着いた女子たちは整然と並んで、一人百円を風菜の膝にある菓子の空き缶に入れて、
『液体収納』で身体を濡らす水分を回収されて部屋へと戻る。
払わなかった不届き者は見逃さず、乾かされない。

女子生徒 > 「ちょっと、乾いてないんだけど?」

支払いもせずに乾かしてもらおうと思ったその不届き者が毎度おとなしく従うわけもなく。
今日はそういう女子に当たってしまった。

雨見風菜 > 「ええ、お代を頂いてませんので。
 元手は確かにタダですが、お題をいただかなくては責任が持てません」

そして、これは誰にも言っていないことだが。
この乾燥屋の売上は全額募金に充てている。

「タダでやっては、いつか『してもらって当然』になりますからね。
 それでは困りますし」

そう会話を交わしつつも、見逃すこと無く支払いをした女子生徒たちを乾かしていく。

女子生徒 > 「たかが百円じゃん、ケチケチしなさんなって」

別の女子生徒が助け舟を出してくる。

「だいたい、自分でできないから乾燥屋使うんでしょ?
 彼女だってボランティアじゃないんだから」

女子生徒 > 「……チッ」

支払わなかった女子生徒は、そのまま部屋へと向かっていってしまった。

雨見風菜 > 「あらあら、残念です」

部屋へ向かった女子生徒を残念そうに見送る。
そして、助け舟を出してくれた女子に向き合って。

「助け舟、ありがとうございました」

女子生徒 > 「いいよいいよ、あたしだってこのサービスありがたいもん。
 当然になっては欲しいけど、でも感謝されないのも嫌だもんね」

そうして、その女子生徒は風菜に笑顔を向けた後、ルームメイトらしき別の女子と部屋へ戻っていった。

雨見風菜 > そういったやり取りもあって。
しばらくの後、生徒の流れがまばらになるのを経て途切れる。

「……さて、そろそろ濡れ鼠さんも打ち止めでしょうか」

そう独り言ち、未だ豪雨降りしきる外を眺める。

雨見風菜 > 「さて、それじゃあ撤収しましょうか」

そうして、本日の風菜の乾燥屋も営業を終わったのであった。

ご案内:「常世寮/女子寮 ロビー」から雨見風菜さんが去りました。