2020/09/27 のログ
宇津篠 照 > パタンと前方の扉が開く。倉庫を使ったという様子でもない。
彼女が噂の部屋の主だろうか? 一目見た感じでは特別変な感じはしないだろう。

「……あれ? ここって確か倉庫の区画だったと思うのですが……。」

流石にこう噂を聞いて興味本位でやってきたというのは失礼だろうか。
とりあえず偶然という感じを装うことにした。

雨見風菜 > 隔離部屋の噂は結構有名だったと思うのだが。
知っててとぼけているのか知らずに言っているのか……。
まあ、何度か見たような覚えがあるし後者だろうなとは思いつつ。
そこを指摘する必要性は今はないだろうと判断。

「ええ、その中の一室を充てられていまして」

微笑む姿は清楚な少女。
噂通りの痴女とは思えないようなそんな振る舞い。

宇津篠 照 > 「ああ、噂の……。……失礼だけどもうちょっと違う感じの人を想像してたなあ。」

微笑む姿も別段おかしくなく、噂……痴女のようには見えない。寧ろ清楚だろう。
学年が違うからかあまり興味がなかったからかそこまで詳しい情報は入っていなかった。

「今からお出かけか何かで?」

出会って挨拶して終わりでもいいのだが、それだと目的の暇つぶしは達成されないので話を続けようとしてみる。

雨見風菜 > 「ふふ、よく言われます。
 ところで、どんな感じだと思っておられたんでしょうか」

とはいえ、この姿も風菜の素。
特に猫を被っているわけではない。

「少し散歩に出ようかと思っていましたけれども。
 お喋りしていくのでしたら、部屋に入られます?」

まだ鍵はかけていないので、部屋に誘ってみる。
無論、取って食うような気は全く無い。
風菜の行いに興味があるというのならまだしも、そうでない他人を巻き込むことはする気もないのだ。

宇津篠 照 > 「へ? ……ええっと、こうとりあえずもっと肌色で……って何言わせてるの!?」

こう、歓楽街とかに居る際どい衣装着ている人だとかだ。
こちらは結構猫を被ってる。

「……うん、折角だしそうしようかな。」

どうやら部屋に入れてくれるらしい。思ったより普通のおしゃべりになりそうだが時間がつぶれるならいいかと誘いに乗る。
まあもしやばそうならテレポートで逃げる気満々なのだが。

雨見風菜 > 「肌色。
 そうですね、夜のお楽しみのときにはそうなるでしょうね」

くすくすと笑いながら、彼女を部屋へ招き入れる。

さて、部屋の中はといえば至極平凡。
とはいっても、可愛らしいぬいぐるみはあれど家具は備え付けのもの。
ゲーム機もいくつか有って、清掃は行き届いている。

……女子の部屋、にしては少々無機質だろう。

宇津篠 照 > 「おっ、お楽しみ……。」

何かくらいはわかる。

「お邪魔しまーす。へえ、中も思ったよりも普通なんだ。」

壁紙とかピンクらだったりするのだろうかと思っていたがそんなことはなかった。
見覚えのある家具達は確か寮の備え付けのもので……他は女子っぽいものがちらほらと、ゲーム機が置かれているくらいだ。
一言でいえばよく言うとシンプル、悪く言うなら無機質といったところか。

雨見風菜 > 「ええ、普通ですよ。
 流石にそこら辺にころがしたまま、誰かを招き入れる訳にもいきませんし」

ちなみに、この部屋の中を探しても風菜の指すものが何処かから出てくるわけでもない。
以前までは隣の倉庫にしまっていたし、今となっては『物体収納』しているためである。
全く清楚な風体で、とんでもない開けっぴろげな女である。

「さて、それじゃあ……コーヒーでいいです?
 冷えたお茶もありますが」

宇津篠 照 > 「あはは、まあこうやって突発だけど人が来てるわけだしね。
にしても、あんまり物は置かないんだね。」

転がす……え、何を!? いや、なんとなく想像はつくが……聞かないことにした。

「うん、コーヒーでいいかな。お茶も嫌いじゃないけどね。……砂糖とミルクはあるかな? なくても大丈夫だけど。」

特に好き嫌いがあるわけでもないので最初に勧められたコーヒーをお願いする。
ついでにお砂糖とミルクあるかなと聞いてみる。

雨見風菜 > 「あまり散らかす気にはなれないんですよね。
 借りてる部屋だということもありますし」

そういいながら、インスタントではあるがコーヒーを二人分。
来客用の砂糖とミルクも一緒に持ってくる。

「はい、どうぞ」

手慣れた手付きで彼女にコーヒーとミルクに砂糖を出す。
ウェイトレスのバイトで取った杵柄と言えよう。

宇津篠 照 > 「へえ、そういったところ真面目なんだ。」

隔離されてるからむしろ自由にやってやる的なノリでも不思議ではないのになと思う。

「ありがとう。結構慣れてる感じだけど部活か何かやってるの?
……うん、おいしい。」

コーヒーにミルクと砂糖を入れてかき混ぜる。
カフェ系の部活でもやっているのだろうか、その手際はいい。

雨見風菜 > 「真面目と言うか、何と言うか」

実際あまり真面目じゃないからこそこうやって隔離部屋を充てられているわけだが。
まあ、借りてる部屋だとしても後習慣付いた以上は完全な自分の部屋でも変わらないだろう。

「部活、と言うよりもアルバイトですね」

買いたい物は色々と有る。
『物体収納』を使えば簡単に盗めるだろうが、風菜自身それはやりたくない。
それに、この島なら魔術への対策をしているだろうし。

宇津篠 照 > 「なるほどねえ。まあ部活でやると拘束きついだろうし、そのくらいの方がお金稼ぐってだけならいいのかもね。」

なお彼女も異能で盗めなくはないが、やはりこの島だと対策している店もある。
それにまあ、バレるリスクには見合わないし、何よりお金は使わなければ意味がないと思っているのでやっていない。

「っと、そういえば自己紹介とかもしてなかったね。二年の宇津篠 照だよー。確か一年の子だよね?」

雨見風菜 > 「ええ、単位よりもお金ですね、今は」

部活でやれば単位がもらえる、と居う話も聞いたことは有る。
だが、今のところその必要性を感じない以上は普通にアルバイトしたほうがいい、と判断したのだ。
勿論、今のバイト先が趣味と実益を兼ねていたりするのは瓢箪から駒ではあったが。

「ええ、一年生の雨見風菜です。
 よろしくお願いしますね、照さん」

宇津篠 照 > 「まあ、単位もらえる代わりに単位落としやすくなるしねえ。」

拘束が増えれば当然出席やらが足りなくなる可能性は高くなるわけだ。
なお、彼女はバイト先を詳しく知らないので普通の飲食業だと思っている。

「風菜ちゃんでいいかな? よろしくね。
……さてと、私から質問してばっかりだったし何か話題とかあったりするかな?」

コーヒーを半分くらい飲み終わったところで聞いてみる。

雨見風菜 > 「ですねぇ……」

単位をもらうために単位を落とすなんて本末転倒だ。
今のバイト先は学生だと知っているからそこらへんは融通してくれているが。
なお、採用時に何度も意思確認されたのはまあ仕方のないことだろう。

「別に質問されるのは噂の当事者ですから仕方ないですね。
 そういえば、学生通りのラ・ソレイユってお店。
 行ったことあります?
 其処のスイーツが絶品なんですよねぇ」

そうして、風菜と照は会話に花を咲かせていくのであった……

宇津篠 照 > 「ちょっとその話は詳しく聞かせてもらおうかな?
行ったことないけど気になるな。どのあたり? 何が特に美味しいの?」

甘いものは女子の嗜み。そりゃ気になるに決まってる。
そうやって他愛もない会話を繰り広げるのだろう。
……たまにはこういうのもいいわね。

ご案内:「常世寮/女子寮 雨見風菜隔離部屋」から宇津篠 照さんが去りました。
ご案内:「常世寮/女子寮 雨見風菜隔離部屋」から雨見風菜さんが去りました。