2020/12/16 のログ
神樹椎苗 >  
「まあ、待つのはかまわねーですが」

 魔法の勉強をしているのはいい、力のコントロールにも役立つだろう。
 なんだかよくわからないノートがあるのもいい、なんにしても意欲があるのは良い事である。
 しかし。

「しいが言うのもなんですが、面白みのない部屋ですね。
 もう少し、子供らしいものでもおいたらどうですか」

 元々、椎苗の部屋も本棚くらいしかなかったものだが。
 今はすっかり、大量のネコマニャンに占領されている。
 最近は衣類も増えたために、クローゼットの中に納まりきらない衣服が積まれていたりもする。

「ぬいぐるみでも押し込んでやりましょうか」

 以前一緒に見に行った、羊のぬいぐるみなんかは喜びそうだと思いつつ。
 部屋の入口で、部屋が片付くのを待っている。
 

> 「わわ、ごめんね」
慌てて整理して片付けつつテーブルのスペースを作って

「んー、そういうの、よくわかんなくて、可愛いとかはわかるんだけどー」

てへへと笑いながらお菓子を並べていく、来客用というかしーなちゃん用に買っておいたのだ、チーズタルトとお高めの生チョコを

神樹椎苗 >  
「可愛いが分かるなら、可愛いもんでも置けばいいんじゃねーですか?」

 そう言いながら作られたスペースに腰を下ろして。

「ふむ、中々良いものがあるじゃねーですか」

 甘い物が好きな椎苗にとってはありがたい。

「しかし、どうしてまたしいを誘ったんですか?」

 ポケットからココアを出してテーブルに置きながら聞く。
 

> 「んー、なんかしっくりこなくて」

割りかし甘えただが実用主義である、この幼女

「えへへ、お客様用に置いといてあるの」

実質椎苗用なのだがそこは濁す

「んー、クリスマス、お暇かなあって、おじゃ、じゃない彼氏さんと、予定あるかなあって?」

神樹椎苗 >  
「おじゃ――?」

 首を傾げつつ。

「クリスマス当日はまあ、あいつと過ごすと思いますが。
 少し前後してもいいなら、予定は空いてますよ。
 どこか、遊びに行きたい場所でもありますか?」

 と、聞き返して。
 

> 「えへへ、なんでもないよ」

認めたし認識もしたがライバルだ、やつは

「一緒に、あそぼ」
ニコッと満面の笑みを浮かべ

神樹椎苗 >  
「遊ぶのは構いませんが、どこか行きたいところでもあるんですか?」

 椎苗自身、マトモに過ごすクリスマスは今年が初めてなのだ。
 そして、クリスマスをどう過ごすのかという点に関しては何も考えていない。
 仮にも恋人である青年とすら、今のところ部屋で過ごすつもりでいるくらいだ。
 

> 「えーと、んー、と、お出かけしてプレゼント、交換、とか?」

一般的なクリスマスを調べて出した答えで

神樹椎苗 >  
「ふむ、プレゼント交換ですか。
 それは悪くねーですね」

 ヒトへのプレゼントを考えるのも案外と楽しいものだ。
 プレゼントを口実に、少女の殺風景な部屋に彩りを与えるのもいいかもしれない。

「お出かけは、行きたい場所とかありますか?
 この時期は、どこもヒトで混むと思いますが」

 場所によっては、ハロウィンの時よりも大変かもしれない。
 椎苗も少女も、大変な人混みというのはあまり得意なほうではないのだ。
 

> 「んー、わたしは特にー」

思い当たらないのだが

「でも、色々我慢する」

楽しいのだ、2人で居るのが

神樹椎苗 >  
「そう言われると、しいも特に出かけたい場所はねーのですが」

 ふーむと首を傾げる。
 折角、こうして遊びたいと言われたのだから、何か考えてあげたいものだが。

「――ああ、そう言えば、商店街の方に大きなツリーがあるらしいですよ。
 路地の先にあって目立たないらしいですから、そこならヒトも少ないかもしれねーですね」

 と、意識を常世島のネットワークに広げつつ、そんな情報を掘り出してきた。
 

> 「ツリー!見たい!」

目をキラキラさせて

「あそぼ、ツリー見て」

神樹椎苗 >  
「じゃあ、ツリーを見て、その下でプレゼント交換というのはどうですか。
 その後は、部屋に帰ってケーキでも食べましょうか」

 美味しいの作っておきますよ、と言いながら。
 そんなプランを提案して。
 

> 「うん、最高、ありがとうしーなちゃん」

てをにぎにぎしながら

神樹椎苗 >  
「はいはい。
 ほら、軽くお茶会にして、気温が下がり切る前に寝ますよ」

 と、ココアの缶を開けて、少女の前に差し出し。

「それとも、一人じゃ寝られませんか?」

 なんてさらに子ども扱いしつつ。
 

神樹椎苗 >  
「まあ、たまには一緒に寝てやっても構いませんけどね。
 子守歌も歌ってやりましょうか」

 なんて、少女を散々子ども扱いして揶揄いながら。
 クリスマスの約束をして、ささやかなお茶会は行われるのだった。
 なお、本当にお泊りまでしたかは――今日のところは秘密、という事で。

 

ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」から神樹椎苗さんが去りました。
ご案内:「」にさんが現れました。