2021/02/13 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にセレネさんが現れました。
セレネ > 世はバレンタインで賑わっている。
己の元居た世界の一つでも、此処と似たような世界だったので
女性から男性にチョコレートを贈る風習はあった。

『…手作りもなかなか大変ね…。』

去年――まだ此方に来ていなかった頃は
贈る人など父や師、孤児院の子達だけだったのに。
それも衛生面を考えて市販の物を贈ったのだ。

しかし今回はそうもいくまいとフォンダンショコラや小さめのチョコレートケーキ、オランジェットなど、色々バリエーションに富んだものを手作りした。
…ちょっと作り過ぎてしまったか?

『…まぁ、いっか…。』

通常のホールケーキよりやや小さめのチョコケーキは普段世話になっている保健医へ。
それよりもう一回り小さなケーキは赤い髪の少年へ。
いくつかのフォンダンショコラは心配性の黄緑髪の男性へ、
オランジェットは幻生生態学の教師へ。
クッキーやちょっとした焼き菓子は猫の獣人の女の子や角と尻尾の生えた子、下半身が蛇になってしまっている先輩へ。
…等々、世話になっている人物らに向けての贈り物。

それぞれ一つずつ箱に詰めたりラッピングをしていく。

セレネ > 一通りラッピングし終えた…のは良いのだけど。
当日に渡せるかは分からないので少し不安ではある。

最悪それぞれ居る場所に置いておくしかない。
自室とか、研究室とかとか。
出来るなら直接渡したいけれど、互いの都合もあるのだから仕方ない。
無事に本人に届く事を願うしかない。
願う先は何処にもないのだけど。

セレネ > 『よし、とりあえずはこんなものかな。』

綺麗に一つずつ、中身が崩れないよう紙袋に入れていく。
飼っている白仔猫は青目を向け興味津々に見ており、優しく頭を撫でて。

来年はどうしようか、なんて考えつつベッドに入り込むのだった。

ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」からセレネさんが去りました。