2021/06/03 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 女子寮のとある一室。
自室にて物思いに耽る。
膝には白い毛並みの飼い猫一匹が丸くなって眠っており、時折その背を撫でながら
ティーカップに注いだ紅茶を飲んで夜のティータイム。
『思えばもう一年経つのね。』
この島にやって来たのは一年前の今頃だったか。
右も左も分からなかった当時からするとこの島の生活にも馴染んだ…と思いたい。
外は相変わらずの雨模様で、憂鬱になる。
晴れより好きだが、こうもずっと降り続けられると流石に困る。
小さな溜息を吐くと、それに伴い仔猫の耳がピクリと動いた。
■セレネ > 学年が一つ上がり、此処の生活にも慣れた。
今年の抱負は何にしようか、と。半年を過ぎた所で目標設定。
…思えば己は歓楽街方面は行った事がない。
行くような予定もないし、行く必要がないと考えていたからだ。
しかし今後もそれではあまりにも行動範囲が狭すぎる。
今年は、去年行かなかった場所に赴いてみる、というのも良いかもしれない。
…行くのであれば、梅雨の時期が過ぎてからになるけれど。
人の多い場所は霊が多く集まる。
視える目を持つ己が行けば、人酔いどころじゃ済まないかも。
■セレネ > そういった眼鏡があれば着用するのだが、己は謂わば”目が良すぎる”タイプ。
別の視力的な意味で、だが。
まぁ、暴走するようなものでもないし放っておいても周囲には影響はない。
困るのは己だけなのだし。
温い紅茶を一口飲み、時刻を確認する。
もう少ししたら日記を書いて床に就こう。
昨日はあまり眠れなかったし。
■セレネ > 己の養父も、師も、己の事を確かに心配して身を案じてくれていた。
けれど過保護という訳ではないし、むしろ過度な干渉はしないタイプだったか。
だからこそ、あんなに心配してくれる人を間近に見て困惑している。
『そもそも何故、あの人はあんなに気にかけてくれるのかしら。』
本人は否定しているが、己からしてみるとお人好しだと思う黄緑髪の男性を思い出す。
ただの友人なのに。どうしてあんなに。
彼の事を知る第三者の人物には未だ会えていないから他の友人や知人に対してもそうなのかの判断はつかないが、
仮に同じように接しているのなら大変だろうなと思う。
人が傷つく事に対してあれだけ心配しているのは、過去に何かあったからだろうか?
それとも己が信用されていないだけなのか。
…考えても答えは出てこない。
『私ってそんなにすぐに消えてしまいそうに見えるのかしらね…。』
■セレネ > 唇に指を這わせ、蒼を伏せる。
しかし一つ大きく息を吐けば、残った紅茶を飲み干してぐーっと身体を伸ばした。
…大分肩や首が凝っている。ストレッチをしてから寝るとしよう。
『ごめんねアルミナ、少し退いててもらうわよ。』
丸い愛猫に声を掛けた後、そっと持ち上げて隣に下ろす。
少し足が痺れている。辛い。
ティーカップとソーサーを手にキッチンに向かえば、ササッと洗って水気をふき取り棚に戻す。
その後はデスクに向かい日記帳に本日の出来事を纏めよう。
――そうして静かに夜を過ごすのだ。
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」からセレネさんが去りました。