2021/10/16 のログ
■イェリン > 温度を調整しながら待ち望んだシャワーにありつく。
少し熱いくらいの温度にじわりじわりと足先から温度に慣らしていくと
痺れるような痛みにも似たような感覚があるが、
じきにそれも心地よい物に変わる。
「貯めてるって言う事はお湯に浸かる……のよね? ここだと」
気になってしまう。
シャワーで済ませる文化、というよりも湯桶自体がシャワーの受け皿
程度の認識だったからこそ、目が離せない。
それに洗い立ての髪をタオルでまとめ上げた時点で、入らない選択肢を選ぶつもりも無い。
恐る恐る湯舟に足先から入る。
だだっ広い銭湯という訳では無いが、身長の高いイェリンでも
しっかりと肩まで浸かるだけの湯量と深さがあった。
「ん……、ふぅ、気持ち、良い」
腰骨から頭の先まで解されるような感覚。
水中特有の無重力に似た浮遊感。
一人では広すぎる湯舟の中、イェリンはしばしこの癒しを独占していた。
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にセレネさんが現れました。
■セレネ > カタリ、と温かな紅茶を淹れたカップとソーサーをテーブルに置く。
傍には小皿に盛ったたっぷりの蜂蜜を加えたマーマレードのジャムとティースプーン。
夜のいつものティータイムだ。
己は猫舌だから熱いものは苦手、湯気立つ紅茶を眺めながらやんわりと思考に耽る。
自室にいる白猫はゆるりと尻尾を揺らめかせ、丸くなり己の傍で眠っている。
テレビもラジオも点けていない。静かな時間を、ゆっくりと過ごしていた。
■セレネ > 考えているのは先日訪れた落第街の一角。そこで偶然にも再会した友人。
…今改めて考えても、あの言動は流石に強気に出過ぎただろうか。
というか、あれだともしかしたら己の気持ちが相手にバレてやしないか?
『気付いてない…と良い…いや、ちょっと困る…ううん…』
口から洩れる言葉は異国の言葉。
気付いて欲しい気持ちと、気付いて欲しくない気持ちと、何だか板挟み。
――そう。己は彼に。
友人以上の感情を抱いている。