2021/11/05 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にイェリンさんが現れました。
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にセレネさんが現れました。
■イェリン > 「……手合わせ?
ふふっ、あなたからそんなお誘いを受けるだなんて意外。
人と競ったりする事ってあまり無かったのだけど、魔術研鑽には良い事なのかも?」
魔術の事となると、少し瞳の蒼の煌めきが変わる。
お互い高めあうという点では、良い事なのかもしれない。
問題があるとすれば人を相手にした事を想定して作られていない事だろうか。
「落ち着かない、って言うのは分かるわね。
勉強するなら、私も静かな所で一人でしがちだもの。
一度話すと、どんどん恋しくなってくるから……我慢のしどころって所かしら」
家族も心配してくれているのであろう、メッセージのやり取りが途切れているような事はないが、通話等は無意識に避けているような節がある。
「ふふっ、汗まみれのあなたって想像できない。
いつかサウナにでも一緒に入りましょっか?」
悪戯っ子のように笑う。
サウナに入って水風呂に入って…そんなループはこの友人には過激すぎるだろうか。
「……スカートってなんだか落ち着かないわ。
可愛らしい? ふふっあんまり言われないから、新鮮ね」
言われ、ハイソックスを履いたその足で、クルクルと回って見せる。
姿見を見ながら、そして視線をチラリ。
――貴方も着るのという強い意思。
「確かに、思う事が違うものね。
気にしている物をじろじろ見られるのは確かに不愉快だもの。
寝るときは……これが良いわよ」
言いつつ、引っ張り出すのは熊のぬいぐるみ。
1メートル以上のサイズはあるだろうか、
それをギュッと抱きしめるような仕草で見せつける。
■セレネ > 「いつか機会があれば、ですけれどね。
…ただ、私あまり手合わせは得意ではないので、
お手柔らかにお願いします。」
精々自身の身を守れるくらいの技術しかなく、
手合わせになれるかどうかも怪しいかもしれないが。
彼女の戦闘スタイルがどういったものかも気になるし。
「…勉強で思い出しましたが、
学園の講義を受けて分からない所があればお教えしますから、お気軽に相談して下さいね。
……私の父も、怪我してないかとか心配です。
あの人時々大怪我して帰ってきたりしておりましたから。」
その怪我の治療をしていたのは専ら己だ。
だから時折ふと、思い出して不安になる。
「サウナ……暑い所は苦手なのですよ…。」
来年の夏頃は、きっとぐったりと溶けている己が見れるであろう。
サウナにとのお誘いには苦笑を浮かべ、少し嫌そうに小さく首を横に振って。
「履き慣れないとそうですよね。
私も流石に…そんなミニスカートは履きませんし…。
貴女は可愛いというより綺麗ですものね。
だから今日、そんな貴女が見られて嬉しいですよ?」
クルクル回る彼女を微笑ましく眺めながら、一瞬向けられた蒼には
強い意思が宿っていた。
…逃げ場はどうやらないようだ。
「あら、可愛らしい子ですね。
…私も此処に来る前はずっと抱いて寝てた子が居たのですけど。
……新しい子、探してみるのも良いかな。」
流石に彼女が抱えている大きな子ではなく、もう少し小さい子だけれど。
紅茶を飲んでは一息。そろそろ飲みやすい温度になった。
■イェリン > 「ふふっ、お手柔らかに。
やるとしたら演習場かしら。
……この前床を壊してしまったから、行きづらいわね」
失敗したわ、という割にはいい経験になったと言わんばかりの顔。
いつも通りの槍を使った格闘戦がメインの立ち回りをするか、否か。
相手によって変わるそれは立ち会った際にどうなるのやら。
「学校の勉強は、そうね。
文字で説明される事が多いから、翻訳してる間に次に進んでたりして、なかなか困ってたりするのよね……
怪我は心配になるわね。
無くすことのできない物だけど、私もなるべくしないようにって気にかけてたわ」
家族が心配するのだもの、そう言いながら普段外さない手袋を外して見せる。
屋内でもあまり外さない、黒の皮手袋。
数多の小さい傷と、左手の甲に走るえぐれたような傷痕が見えるだろう。
「やっぱりするなら風の気持ちいい日にピクニックかしらね……
何かするならせっかくだし貴方にも楽しんでほしいしね」
自律神経の麻痺とも言われるあの感覚を、気持ちいと思いこそすれど押し付けるものでも無いだろう。
苦笑いを浮かべる先輩の姿を見やり、そう言う。
「丈だけ見れば変わりないのだけど、ね。
確かに貴方がミニスカートを履いてる姿って想像つかないわ。
だから、今日は特別ね……」
綺麗と言われた事に心底嬉しそうに頬を緩める。
待て、と言われた犬のようにもう一着の衣装とセレネとを目線で行ったり来たり。
「良かったらクリスマスのプレゼントにどうかしら。
私のセンスで良ければ、なのだけれど」
■セレネ > 「そうですね。
…え、床を?それは…怒られたでしょう。」
余程の事がないと壊れたりしないようになっている筈だが…
それは確かに行き難そうだ。
最近武器を使用しての戦闘はあまりしてなかったから、
久し振りに使っても良いかもしれないなと思いつつ。
…あの刀は人に対して使う物ではないから、少し細工をしなければいけないけれど。
「あぁ、そのお気持ち分かります。
時折漢字が読めなかったりしますしね…。
彼の怪我、身体に穴開けてきたり、片手ぐちゃぐちゃにされてたりして、
そういう怪我ばかり見てきたので余計に…。」
幸いながら、父の身体は頑強で回復力も常人より高かったので
比較的長引く事無く治っていたが。
そうしてふと、彼女が手袋を外した。
蒼が瞬いてそれを見ると、両手には無数の傷と、目を惹く左手の傷。
マグカップを一旦置き、彼女の傍まで近付けばその両手を己の傷のない白い手が緩く握ろうとする。
「…貴女が沢山努力してきた結果の痕ですね?
素敵ではないですか。私は良いと思いますよ?」
醜いと思う事もなく、素晴らしい事だと褒める。
「ピクニック…。あまりした事ないのですよね、実は。」
肌が焼けてしまわないように日焼け止めや、日傘を差して出なければいけないし。
月の女神も日光は弱いのだ。
「…ミニスカートって、その。あまり品がないので…。
お互い着ない衣装ですから、色んな意味で新鮮味がありそうですね。」
そわそわしているのが目に見えており、余計に彼女が犬に見える。
…今度彼女にケモ耳と尻尾が生える薬でも飲んでもらおうかしら。
正直実に可愛らしい。
「ぬいぐるみも形として残りますからね。
なら今年のクリスマスプレゼントはぬいぐるみにしてもらいましょうか。」
贈られたら、それこそ毎日一緒に抱いて眠りそうだ。
…己の愛猫が嫉妬しないかが心配だけれど。
■イェリン > 「怒られたわ、こっぴどくね」
正論でタコ殴りにするように怒られたのちに
半泣きになりながら修復作業を手伝わされたのはあえて言わない。
「難しいのよ…この国の言葉。
発話するのとは訳が違って、ダメね。
……それ、生きて帰れる怪我なのよね。
そんなの見せられたら縛ってでも大人しくしてもらうわよ私なら」
人の身ゆえに、斬れれば戻らぬ。
当然の事として、死ねば死ぬ。
だからこそ、これでもなるべく怪我はせぬように立ち回ってきた。
手を握ろうとしたのなら、避けもせずそれを受け入れる。
「えぇ、誰にでも見せるような物ではないけれど、ね。
怪我も傷も、知識も技も。全部私の物だもの、恥じたりはしないわ」
目を逸らさずに触れてくれて、ありがとうと。
己が手を握る指先にそっと額をあてる。
「夜のピクニック、って楽しい物よ?」
何も昼だけでは無いわ、と。
星空を眺めながら小高い丘で作ってきたお弁当を食べるのも、
立派なピクニックだ。……ピクニックだろうか?
「それが似合う子もいるけれど、そうね。
あなたらしくはないわ。いつものあなたが素敵よ。
でも、だからこそ見て見たいのよ」
個性に反発するというのだろうか。
らしくない、などと言うのは傲慢と知りながらも敢えて言葉にする。
暗に普段の装いが似合っているというのだが、言葉がストレートになってしまう。
「ふふっ、毎晩あなたの側にいられるような可愛い子を探さなくっちゃ」