2022/04/20 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にセレネさんが現れました。
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」に神樹椎苗さんが現れました。
■セレネ > 小さな理不尽さん…基、あまりお口の宜しくない少女から部屋に行くという連絡が来た。
予め焼いておいたケーキは冷蔵庫の中で出番を待っており、
同居人…ならぬ同居猫である愛猫は今日も誰か来るのかと
青いクッションの上で緩く尻尾を揺らして忙しなく動いている飼い主を眺めていた。
『…部屋は掃除したしケーキも準備OK…紅茶は…来てからで良いわね。』
部屋も身嗜みも常日頃綺麗にしているが、人が来る日は一層気合が入る。
少女が来る時間はもうそろそろ。
――部屋には己が常に纏うローズの香りが満ちている。
インターフォンが鳴るまで、些か緊張した時間が流れることだろう。
■神樹椎苗 >
寮の廊下を、ぽすんぽすん、とあるく。
両手で少し大きな鉢と、そこに植わった小さな椎の木を抱えて。
部屋の前まで来て、さて、と一時停止。
インターフォンを鳴らしたい所だが、困ったことに両手は塞がっている。
扉の向こうからは微かに薔薇の香りだ。
「フーム、困りましたね」
さほど困ってる様子もなく、とりあえずとばかりに口にして。
動くのは右足だった。
KICK! KICK! KICK!
扉を淡々と蹴り始めるのだった。
KNOCK! KNOCK! KNOCK!
しかも割と強めに、ガンガンと。
■セレネ > 静かな、緊張感。
その静寂を突如打ち破ったのは、ガンガンと扉を叩く…いや、蹴る音。
『嘘でしょ…?!』
愛猫も己もびっくり。猫の方は全身の毛を逆立てている。
ともかく、慌てて玄関の鍵と扉を開けて乱暴な来訪者を招くとしよう。
「ちょ、ちょっと椎苗ちゃん…!
扉は蹴ったらいけませんよ…!」
此処は寮だ。両隣の部屋や上下にも誰かしら住んでいる。
流石の己も注意せねばと着ぐるみ姿で両手が塞がった彼女に対しやや強めの口調で言葉を飛ばすだろう。
…黄緑髪の彼でさえ、扉を蹴りはしなかったのに。
■神樹椎苗 >
部屋の中から慌ただしく扉が開いた。
慌てたというか困ったというか。
そんな表情で出迎えてくれた家主に、椎苗はぷすーっと鼻息を漏らす。
「しかたねーでしょう、両手が塞がってんですから。
部屋の外まで出迎えねーのが悪いのですよ」
しっかり注意をされてもなんのその。
扉が開いたなら、家主に招かれるよりも先に、我が物顔で侵入するのだ。
そして、ブサカワ系きぐるみは、堂々と部屋に押し入って、中の様子をじっくり眺めまわすのだった。
■セレネ > 「…一旦荷物を床に置くなりすれば良いでしょうに。
此処まで持って来てくれたのは有難いですけれど…壊れたら困るし怒られるのは私なのですからね?」
寮である以上、部屋は学園からの借り物。
自費で買った物以外は己が此処から去った後この号室に住む人が使うのだ。
なるべくなら綺麗に使いたい。
いくら彼女が学園の”備品”とはいえ、備品が他者の物を壊して良い道理は無い筈だ。
「折角お礼にと思ってケーキを焼いたのに…。
そんな子には食べさせてあげませんよ?」
己の注意も何のその。気にしていないよう、部屋に入っていく小さな着ぐるみ。
溜息を小さく吐いてから扉が傷ついていないかを少し見て、静かに扉を閉めて鍵を掛ける。
「私の部屋を眺めても面白いものは特にないですよ。」
青のカーテンと白のカーペット等、青と白を基調とした色味が多い内装。
置いている本は全て洋書。
綺麗にきちんと小さな本棚に置かれており、埃を被っているものはない。
食器棚にはクラシックな意匠の食器類、ティーカップやソーサー、ポット等が入っている。
彼女がもしクローゼットを開けるのなら己が着るアウターの他に
一着だけ明らかに大きい男性もののダブルライダースがハンガーに掛けられているのが分かるかもしれない。
部屋の中央に置かれたローテーブルは折り畳み式で、来客用に一つの白いクッションが置かれている。
後は端にシンプルなシングルベッド、文机と椅子があるくらいの家具達だ。
■神樹椎苗 >
ふーむ、と唸りながら部屋を眺めては、逐一興味深そうに頷きつつ。
「これを置こうとすれば、いちいち屈まなくちゃならねーですか。
めんどくせーです」
めちゃくちゃ自分本位な理由だった。
そのまま、鉢植えを抱えたままベッドの上にどっしりと座ってしまう。
「そしたらしかたねーですね。
その時はお前で遊んで満足する事にします」
反省する気は皆無らしい。
ベッドで足をぷらぷらとさせつつ。
きぐるみパジャマから覗く顔は、どこか楽しそうな様子を隠せていない。
が。
「――男の匂いがしますね」
ふむ、と一つ唸ってから、神妙そうに言った。
■セレネ > 「あぁ、鉢植え抱えたままベッドに座らないで…!」
シーツが汚れるし土が落ちるかもしれない。
慌てて彼女から鉢植えを受け取ろうと近付きながら。
本当なら、外から来た服のままベッドに座らないで欲しいと思ったけれど…この際仕方あるまい。
「困った子ですね、椎苗ちゃんは…。
さぁ、その鉢植えを渡して下さいな。
持ったままだと重いでしょう?」
頂戴、と両手を差し出しつつ。
楽しそうな彼女とは裏腹に、手のかかる子を相手にする姉か親のような心持ちの己。
「……一体何のことでしょう?」
彼女の鋭い言葉に惚けてみせた。
■神樹椎苗 >
「むーう、男を連れ込んだ匂いがします。
流石はピンボケ――いえ、ピンクボケ女神って所ですか」
鉢植えを差し出しつつ、とんでもない言い草である。
「一応、話した通りのもんですよ。
見ての通り、しいの一部ですから少なからず神性が通ってます。
普通よりかなり成長も実りもはえーですから、適度に手入れして育ちすぎないようにするんですよ」
と、綺麗に整えられた盆栽チックな椎の木をお渡しする。
意外とずっしり。
「あ、プライバシーに配慮して、しいとのリンクはちゃんと切ってありますよ。
でないと、お前の部屋での様子が全部丸見えになっちまいますからね」
『生着替えは肉眼で見るのが一番ですし』なんて、妙な事を口走ったりもしているが。
鉢植えを渡せば、無遠慮にベッドの上にごろんと転がってしまうのだ。
■セレネ > 「…椎苗ちゃん、流石の私も怒りますよ?」
色恋沙汰に夢中なだけの愚かな女神ではない、と。
普段穏やかな表情も、その言葉には眉間に皴を寄せざるを得ない。
「そう、ですね。…剪定するのも楽しそうです。
実は先日貴女から貰った実と同じくらいの魔力と神性は宿るのでしょうか?」
渡された鉢植え、案外重さがあってちょっと驚いた。
落とさないよう気をつけながら、一旦本棚の上に置いておく。
きちんとした置き場所は後々決めるとしよう。
「…あぁ、その言葉を聞いて安心しました。
あれそれ見られるのも嫌ですからね。」
彼女が何か不穏な事を口にした気もするがスルーしておこう。
一番の危惧は、時折部屋に訪れてくれる”彼”とのやり取りなのだけど。
その言葉を聞いて内心安堵した。
ベッドに座った彼女が無遠慮に寝転がる。
フレグランスのスプレーでもしたかのよう、フローラルな香りがするかもしれない。
尤も、全て己の纏うローズだが。
■神樹椎苗 >
怒りますよ、なんて言われてもどこ吹く風。
そうやって困らせるのも、ついつい楽しんでしまうのだ。
「んー、この前のよりはすこし控えめですかね。
その代わり、ちゃんと世話してればそこそこの頻度で数は付けますよ」
以前の実は、椎苗自身から成ったモノ。
さすがにそれと比較すれば、格は落ちてしまう。
「しいは割と見てーですけどね。
覗きの趣味はあまりねーですが、お前が男の前でどんな顔してるかは興味あります」
ごろごろと、ベッドに転がり。
シーツに顔を押し付けて、すーんと匂いを嗅ぐ。
ベッドも寝心地がよく、気持ちよいよい。
「はー、こんな匂いさせて、しいを魅了してどうするつもりなんですかねー」
すんすん。
何の遠慮もなく思いっきり匂いを嗅いでいた。
■セレネ > あぁ、もう。自由な彼女をどうこうする気はないけれど、
ここまで聞かないとなると扱いに困ってしまう。
…これくらいで困るのなら、まだまだ己は親として未熟なのだろう。
父なら、もっと上手くやれるのだろうか。
「ふむ…成程。それなら多少質が落ちても問題はないですね。」
そも、あの時程消耗するのが稀なのだし。
「……だ、だから、男性って何のことだか…。」
まだ惚ける。言いつつ無意識に、指に嵌めているシルバーリングを撫でながら。
遠慮なく、己のベッドの匂いを嗅ぐ彼女。
「椎苗ちゃん、平気そうな感じが見受けられますけれども…。」
彼女のその言葉に、己の香りが持つ効果も理解していると察した。
魅了したとて己からどうするつもりは一切ない。
あくまで、彼女は”お客様”だから。
■神樹椎苗 >
「まったく、ヤることヤってるでしょうに。
なんですか、照れてんですか?
女どーしで猫被ってもしかたねーでしょう」
そういう問題じゃないと思われますがいかがでしょうね。
相変わらずお口が汚い小娘でした。
「んー、わりとそうでもねーですよ。
しいは身体的には一般人とかわりねーですし。
特別、なにか耐性があるわけでもないですから」
ごろん、と仰向けになって、彼女を見上げる。
「――だっこしてほしーです」
そして、両手を広げて、甘えるような声で言うのだった。
■セレネ > 「女同士って、椎苗ちゃんはまだ女の子じゃないですか。
…えぇそうですよ、照れてます。
こんな事軽々しく口にするものではないではないですか。」
彼女が備品としてでも、そうではなくとも。
”そういった経験”について軽々しく言えるような神経は持ち合わせていない。
コホン、と小さく咳払いする顔はやや赤らんでいるだろう。
「…そうですか。もし辛いとかあれば、言って下さいね。
換気して香りも薄まれば、多少は良くなるかもしれませんし。」
己自身には、その香りも魅了の効果も分からないので換気で効果が薄まるかは分からないが。
仰向けになった彼女から、甘えるような一言を受け。
「……っ。」
可愛さに揺らいだ。
着ぐるみのせいだろうか。警戒無く両腕を広げる所だろうか。
母性が酷く揺さぶられた。
「――仕方ないですね。」
どうするかなんて、悩む時間はなかった。
苦笑を浮かべると彼女を優しく抱き抱えて己もベッドに腰掛ける。
彼女を膝の上に乗せる形となるだろう。
…しかし、己の豊かに育った胸元が、彼女の顔を多少なり邪魔するかもしれない。
■神樹椎苗 >
「――んふー」
抱き上げられればなにも抵抗はなく、膝上に乗せられれば、幸せそうに鼻息を鳴らす。
豊かな胸元に、遠慮なく顔をうずめてしまうあたり、椎苗らしいが。
「ふむー――なるほど、これで誑かしてるんですね。
あーでも、これは確かにいーもんです」
と、顔を押し付けてむにむにと。
なんならきぐるみのお手々も、豊かな双丘を持ち上げるように触ってたりするが。
「ふっくらしてて大福みてーですねえ」
なんて、セクハラしつつ、とっても満足そうだ。
■セレネ > 「――ひゃぁっ…!?」
彼女が己の胸元に顔を埋めるまでは我慢できた。
けれど、小さな手がむにむにと己の胸を柔らかく持ち上げる感触に思わず声を上げてしまった。
「た、誑かしてるなんて、人聞きの悪い…っ!」
魅了の香りと己の見目や身体を使って彼を誑かす事はあるけれど。
まさか同性である彼女からセクハラされるとは思ってなかった。
「し、椎苗ちゃん、あんまり触っちゃ駄目ですよ…っ!」
胸元の適度な弾力と柔らかさは魅了に拍車をかけるだろうけれど、
満足そうな彼女に顔を赤らめながら駄目だと告げて。
■神樹椎苗 >
「なに言ってんですか、おぼこじゃねーんですし。
どうせもっと大胆な事、あの『ロリコンやろー』としてるんでしょう」
なんて言いながら、セクハラして満足したのか、大人しく膝の上に納まる。
「まー、今日はこの辺にしといてやりましょう。
押し倒して遊んでやってもいいんですが、ケーキが待ってますしね」
ケーキがなかったら押し倒すつもりだったらしい台詞。
どうやら魅了はしっかり効いているらしい。
椎苗がその辺りの羞恥が薄いのもあって、効果は抜群だったようだ。