2022/07/18 のログ
■セレネ > 『……これくらい、かしら。』
パチン、パチンと。青々とした葉を茂らせた椎の木。
植木鉢サイズのそれを、整える為に鋏を入れて少し。
切った枝葉をゴミ箱にポイしては、少し遠目から見てバランスを確認する。
案外成長速度が速い木は、お口の宜しくない少女から貰った物。
実った実もそこそこ多く、若干持て余してしまっているのが困った所。
…捨てるのも勿体ないからとお菓子にするなりして消費してはいるものの、
最近は魔力や神性を多く消費する事は無いので余らせてしまっている。
鋏を仕舞い、ローテーブルに置いたアイスティーを手に取り一口。
オレンジのアイスティー。爽やかな香りが鼻を抜ける。
ふぅ、と一息つけば、近づいてきた愛猫を撫でて緩やかなひと時を。
■セレネ > ころん、とお腹を見せて気を抜いている愛猫を
わしゃわしゃと擽るように撫でてみた。
冬毛と比べると毛量が少ないが、それでも毛皮を纏っているのだからこの時期は辛かろう。
貴女は暑くない?なんて聞きながら、クスクスと小さく笑ってじゃれる。
やはり動物は癒されるものだ。
カラリ、グラスの氷が軽やかな音を立てる。
音一つでも涼を取れるのは良い事だ。
■セレネ > 夏場も色々とイベント事が多い時期。
…とはいえ、外に出るとしても
陽が落ちてからの方が多いからどこかに行こうと思う気もあまりない。
どこぞの少女から縫ってもらった浴衣も貰ったまでは良かったが。
正直少し…いや、大分”彼”をお誘いするのを躊躇ってしまっている。
彼の特殊な体質もそうだし、立場も含めれば人の多い場所は好まないだろう。
…それに、彼の傍に居られるだけで幸せなのだ。
そう、それだけで良い。多くは望んではいけない。望めない。
彼の迷惑になりたくない。重荷など以ての外。
伏せる蒼は、悲し気に。寂し気に。
■セレネ > ――なんて、暗い気持ちになるのは良くないわね。
はたと一つ瞬くと、気持ちを切り替えるように身体を伸ばして。
愛猫の顎を擽るように撫でては、ゴロゴロと鳴く彼女に笑みを浮かべ。
ゆっくりとアイスティーを飲みながら、寝る時刻になるまで静かに、穏やかな時間を過ごすことだろう。
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」からセレネさんが去りました。