2022/09/07 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にセレネさんが現れました。
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 女子寮の一室、甘い香りのする部屋。
 居心地の良さに甘えて、ここのところ夜になれば、ささやかなお茶会に遊びに来ている。
 疲労の色が見える家主へ、土産に薬草茶、所謂、癖のある味の漢方を持ち込んで。

「――ほら、『白毛玉』、じゃらされやがれですよ」

 アルミナと名付けられた白い猫に、猫じゃらしを向けて振っているが。
 白猫は我関せずとでも言うように、欠伸をして耳の後ろを掻いている。

「むう。
 なんでこいつ、しいに懐かねえんですかね。
 少しくらい遊ばれろってんです」

 我が物顔で持ち込んだネコマニャンクッションに沈みながら、テーブルの上のお茶を飲んで、うげ、と舌を出した。
 

セレネ > 女子寮の一室、月色の生徒が住まう部屋。優美なローズの香りを漂わせる。
そこに今夜も小さな女の子がやって来ていた。

少女がふりふりと猫じゃらしを振って白い毛を纏う彼女の気を惹こうとしているが。
己の愛猫は知らんぷり。興味がないと言うよう、自由にしている。

「ごめんなさいね。この子あまり遊ぶような子ではなくて…。」

他の4匹の猫とは違い、彼女は警戒心の強い子だ。
或いは己が普段彼女に向けている言語が英語だから上手く理解できていない可能性もあるが。

舌を出しマズそうな来客に、蜂蜜や茶菓子でも追加で出そうかと提案しつつ。

「クッキーを焼いたのでもし良ければ食べますか?」

神樹椎苗 >  
 
「むう、お前、母国語なんです?
 普段母国語で話したりしてんなら、日本語だと興味もたねーかもしれませんね」

 猫じゃらしを放り出すと、白猫はちら、と視線を向けはする。
 まったく興味がない訳ではないだろうけれど。
 主とそれ以外できっちりと見分けているんだろうか。

「いいですね、クッキー。
 お前のお菓子は中々のもんですし」

 言いながらティーカップを置いて、うーん、と背伸びをする。
 やせ細った右腕も、ほどほどに動くようになってきていた。

「そういやお前、この猫は使い魔か眷属にしたりはしねーんですか?
 信頼関係は十分に出来てるように見えますが」

 ずるずると、クッションにだらけて沈みながら。
 家主にけだるげな視線を向けた。
 

セレネ > 「彼女にも他の動物にも、使い慣れた言語で話していますね…。」

英語が母国語かと言われればそれは否だが、
少なからず日本語で話しかけている訳ではない。
そこまで少女に告げる事はしないが
”少し遊んであげなさい”と愛猫に言う言語が流暢な英語だというのは明白だろう。

「ではいくつか出しますね。」

言っては冷蔵庫からタッパーを取り出し、
中にある数種類のクッキーを小皿に出し差し出すだろう。
バタークッキーやチョコチップクッキー、ナッツ入りクッキー。
数枚ずつをそれぞれ置いて少女の前へと。

『A cat has nine lives』

「…猫に九生有りと言うでしょう?
まだ縁はあるかもしれませんし、私が勝手に独占する訳にはいきませんので。」

使い魔や眷属にしようと思えば出来るが、それは恐らく”彼女”が望んではいないだろう。
だからそうしていないのだと蒼を細めてそう告げた。

神樹椎苗 >  
 
「ああ、英語ですか」

 家主の英語に合わせて、『ほら、遊ばれろってんです』と英語で言うが。
 まあ、やっぱり素知らぬ顔をされるのだった。

「――縁ですか。
 しいの本体も、それくらい気に掛けてくれりゃあよかったんですがね」

 はぁ、と苦笑とため息を零して、肩を竦めた。

「とはいえ、縁というのなら、しいとアレほど強固な縁もねえってもんですか。
 ――いいですねー、お前にはしっかり未来があるんですから」

 やっかみ交じりに、猫じゃらしで白猫をつっついて、なおさら嫌な顔をされていた。
 

セレネ > 少女も英語で愛猫に言う。
それでも応じないのは、単純に彼女が遊ぶ気がないからなのだろう。
…それにしても、少女も英語が喋れるのか。
初めて聞いたと驚いてしまうのは、己が朝に弱く
その際の記憶が殆どないから。

「普通の神族なら、眷属や使い魔にそこまで気にかける者はいないかもしれませんね…。」

己が変わっているだけなのか。それとも少女の神格が冷淡なだけなのか。

「…椎苗ちゃんは、将来どうなりたいのです?」

猫じゃらしで愛猫をつつく少女に緩く首を傾げて問いを投げかけた。