2022/10/20 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 一人部屋」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 『…それにしても、この量の毛は一体どこから来るのかしらね。』
己の傍に寝そべる愛猫をブラッシング。
時期はすっかり秋へと変わっていた。
人々が衣替えをするように、動物もまた纏う毛を新しくする季節。
ブラシで一撫でするだけで多量の白い毛が抜け落ちている。
蒼がそれを眺めては、絡んだ毛を手で取ってまた一撫で。
愛猫は大人しくブラッシングされており、ゴロゴロと心地良さそうに喉を鳴らしている。
動物が換毛期の時期は、有翼種である己も羽根が生え変わる。
…今は翼を隠してはいるが、きっといくつも羽根が抜けて床に落ちているに違いない。
幸いなのが、隠匿している間は普通の人の子には視えない所と陽の光で消滅する事くらいだろう。
■セレネ > 視える子が己の抜け落ちた羽根を拾ったりしたとして、
傍から見れば珍しい鳥の羽根くらいにしか思うまい。
…あぁ、あと不便な点と言えば全て新しく生え揃うまで飛行が難しくなるくらいか。
だがそこは風の魔術でも使って移動すれば良いだけの話か。
今は魔力不足で苦しむ事も減ったのだし、
死にかける程魔術も展開する事は今の所はない。
『…はい。今日の所はこれくらいね。』
こんもりと小山を作る白毛。
彼女の頭を優しく撫でれば、青がまだ不満そうに己を見上げて来る。
実に可愛らしい。微笑ましそうに頬を緩めては、宥める様に暫く頭を撫で続けた。
ゴロゴロ、鳴り響く喉。