2022/11/29 のログ
落花 彩晴 > 「…どうせなら、一人部屋じゃなくて誰かとルームシェアとかしてみても良かったかもしれませんね…。」

ぼっち生活が板に付いているのもあり、そういうのは少し…いや、結構憧れるものはある。
とはいえ、お互いのプライバシー等への配慮も必要となるだろうし、生活スペースの共有部分も大きい。

(まぁ、一長一短、というものでしょうかねぇ…でも、いいなぁルームシェアとか…。)

呟きながら、残りのお茶を飲み終えて自販機横のゴミ箱にぽいっと捨てる。
そろそろ明日に備えて寝なければ…睡眠は大事、本当に。
そのまま自室へとゆったりとした足取りで少女は戻っていく。

ご案内:「常世寮/女子寮 ロビー」から落花 彩晴さんが去りました。
ご案内:「常世寮/女子寮 ロビー」にジョン・ドゥさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
「……はあ」

 なんでこんな場所に居るんだろう、って思わない事もない。ここはそう、学園の男子共からすれば、一種の聖域……地雷原?まあそんな場所なわけだ。
 先日も門前払いされたしな。まあ、あれは事前に話を通しておかなかったのが悪いんだろうが。とはいえ、普通はここに男が出入りする事は、何かしら事情がなくちゃあ、めったにある事じゃないだろう。

「……あー」

 じゃあ、なんで俺がここに居るんだ、って事なんだけどな。その、滅多な事ってやつが起きたわけで。
 気まぐれに捕まえた不審者が、下着ドロだったってだけなんだが。困った事に、無差別にやりやがったようで、被害者が特定できないだとか。プライバシーがどうたらで、サイコメトリーはしないらしい。
 てなわけで、それじゃあ直接訪問して被害状況を調べようって事になったんだが……女手が空いてなくて、野郎どもでやらなきゃいけない、と。で、どいつもこいつも、そんな不興を買いそうな事はしたくない。
 その結果どうなるか、と言うとだな。

「……はは」

 捕まえてきたのはお前なんだから、責任もってやってこい、だそうだ。まあ、そんな気はしてたけどな……。
 そんな理由で俺は女子寮に堂々と踏み入れて、被害状況を確認してるわけなんだが。風紀委員とはいえ、男がやってきて下着の事なんか聞いてきたら、いい反応されるわけないだろ?
 そりゃあ、疲れた顔で、疲れたように笑うしかないわけだ。
 

ジョン・ドゥ >  
「あー……お邪魔してます」

 目つきの悪い男がロビーで一休みしてれば、通る女子から視線が刺さる刺さる。まあ、腕章のお陰でそんなに痛いもんじゃないんだが。
 とはいえ、不思議そうにされたり、何事かと眺められたり、ヒソヒソ話されたり。あんまり居心地がいいとは言えないな。
 そりゃあ、見目麗しい女子たちのプライベートシーンを堂々と眺めていられるのは、多少役得とも言えるけどな?

「……さて、と。さっきので大体半分くらいか」

 女子寮で生活してる生徒の内、半分ほどの生徒には確認が取れてる。で、現在、確認中の女子が二十人ちょっと。
 ちなみに、寮の管理人を通して事情は説明してもらってる。だから、俺がやる事は、被害のあっただろう女子と面談したり、希望があれば現場を調べたりなど、そんなもんだ。
 まあ、意外な事に、被害を受けた女子は部屋を調べてほしがる。おおむね、「下着を盗まれた以外」の事がないかを調べてほしいって言われるんだけどな。

「で、盗聴が二件、盗撮が一件出て来たと。わりとあるもんだなぁ」

 島の外に比べればセキュリティは非常に高いが、そのセキュリティを破ろうとするやつもレベルが高い。
 完全に安心安全とはいかないんだろう。まあ、それなら警察ならぬ風紀委員は必要ないわけだ。
 

ジョン・ドゥ >  
「思ったより色々出てきそうだな……ま、丁度いい機会ではあったのか」

 普段、こういったプライベート空間に踏み入れるような事はない。こういう事件でもなければな。
 だから何かがあったとしても、案外放置されていたりする。それを何割かでも拾えれば、居心地悪くても、働いた価値はあるってもんだ。

「……とはいえ、暇になるとやっぱ落ち着かないな」

 缶コーヒーを飲みながら、ソファにぐったりと凭れかかる。あー、男子寮のソファと違う匂いがする……。
 あんまり暇そうにしてると、余計に視線が飛んできそうだが。まあ仕方ない。今回は基本、待つのが仕事なんだからな。
 あーあ、誰か暇つぶしの相手でもしてくれないかな。